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静かな火曜日でした。夜はTさんと日本刀談義

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火曜日の営業が終わりました。当店の1週間の終了です。明日は水曜で定休日です。
ほ~っとした時間を、ひとり店のパソコンの前で過ごしています。
コーヒー豆の焙煎も今夜は休みます。

左写真は午後7時50分ごろの当店。西に傾いた日をバックに写真を撮ってみました。
今日も静かな一日でした。お昼過ぎからぽつぽつと店内飲食、コーヒー豆お買い上げのお客様がご来店くださり、少し店らしくなりました。
鹿児島国際大学の学生Gくんが「明日は休みですよね。だから今日来ました」と寄ってくれました。ありがとう、Gくん。
同大学の学生さんが少しずつ来店してくれるようになりました。
宣伝らしい宣伝もしていないため、新しいお客様のほとんどは口コミです。友達に勧められた、もらった豆がおいしかったなど、ありがたいことにわざわざ遠くから、道に迷いながら訪ねてくださる方もいらっしゃいます。感謝、感謝です。

夕暮れどきに、愛刀家Tさんが寄ってくださいました。100円玉を4枚レジに置いて、「アイスコーヒー」と喫煙できる奥のスペースへ行かれます。
ほかのお客様がお帰りになったので、私も奥のスペースへ。そして刀談義。
つい先日のオークションの話になりました。
Tさん「結局買わなかったの?」
「ん~ん、そうですね。安かったんですけど、頭を冷やして考えると、やっぱりもう少しお金を貯めて、手持ちの良い居合向きの刀を買うべきだと思いました」
Tさん「だいぶ安かったよね」
「そうですね」
Tさん「でも、薩摩人なら薩摩の刀がいいよ。波平の長モノ(2尺以上の「刀」)が欲しいよね」
「そう言えば、刀屋の通販に『(波平)安光』が58万円で出ていますよ。しかも薩摩拵え入りで」
Tさん「えっ、薩摩拵えの波平ならいいじゃない。買えば」
「何言っているんですか。そんなお金はありませんよ。月1万ずつ払って5年…。気が遠くなりますよ」
Tさん「5年ならいいよ。ああ、いいね、それ」
「それに、長さはちょうどいいし、好きな直刃なんですが、重ねや身幅から推測すると、かなり重そうで、私には振れないかもしれません。振れない刀を買っても仕方がないじゃないですか」
Tさん「波平は重いよ。新刀以降の波平を何振りも持たせてもらったけど、総じて重いよね。示現流(あるいは自顕流)向けに打ったせいなのかな」
「『安光』は新々刀(幕末ごろの刀)でしょう。やっぱり古刀(慶長以前)が欲しいかな、と」
Tさん「新々刀は研ぎ減りもないし健全だよ。居合には新々刀ぐらいがいいんじゃない」
日本刀にご興味のない方には申し訳ないブログ記事ですが、この後も古刀、新刀、新々刀それぞれの良さなど刀の話が続きました。
共通の趣味を持つ相手と語るときほど、心躍り、楽しいことはありません。

鹿児島国際大学内の2支店で使うコーヒー豆の準備をこれから行い、日課の運動をして今夜も少し早めに休むことにします。睡眠時間が長いと頭痛は起こりません。
定休日の明日も午前中は、印刷会社の方と打ち合わせが入っています。看板のシール印刷を依頼します。そして夕方から居合道場へ通う予定。のんきな日々を送っているみたいですが、ほぼ終日店の中にいると知らない間にストレスがたまっています。汗を流し、ストレスも流します。

それでは皆様、1週間ありがとうございました。

なお、木曜の午後7時からは「坂之上自由教室・中学生対象」があるため、奥のスペースは「貸切」となります。ご了承ください。
Commented by obacyan at 2009-06-16 23:47 x
確かに・・・Tさんとの会話はチンプンカンプンでしたが・・・
まるでテープにでも収めていたかの様な会話記事!!
お二人の楽しげな情景・・・浮かびましたよ(ニヤッ)
明日のお休みも忙しいご様子・・夕方にはいい汗が流れますように。。。
Commented by gayacoffee at 2009-06-17 12:15
obacyanさん、ありがとうございます。
申し訳ありませんねえ。これが壺とか、イタリアンガラスといった世界なら広く興味を持っていただけると思いながら、日本刀の世界は「あぶない人たち」と思われそうで、ブログに書くのも少々ためらうのですが、つい書いてしまいます。でも所有するしないは別として世の男性のかなり多くが子どものころにチャンバラで遊んだり時代劇ファンだったりで、刀は嫌いではないよう。ただ買う、となると「恐ろしい」とおっしゃいますが…。恐ろしいのは人間の方ですよ。
Commented by イマガワ=ジン at 2009-06-19 17:08 x
私は居合・日本刀関係は楽しくみています。
こないだオークションを見てたら無銘の現代刀(60cmぐらい)が10万ちょいでありましたがこういうのは大丈夫なんですかね?
Commented by gayacoffee at 2009-06-19 20:28
イマガワ=ジンさん、ありがとうございます。
登録証が付いていれば、まがりなりにも日本刀です。あとは質の問題でしょうね。刃切れや焼きが戻ったり、刃がない、また帽子のない刀は避けなければなりません。錆身もリスクがあるでしょうね。研いだら刃切れが出たなど悲惨ですし、研ぎ代(寸1万円ぐらい)がもったいない。「無銘に偽銘なし」との名言(?)もありますから、偽物をつかむよりは無銘の方がいいでしょうけど、安いものは安い理由があるはずで、それを納得の上で買う、と割り切ることが賢明ではないでしょうか。えらそうなことを書く私も、なにも刀のことは知らないド素人です。
Commented by イマガワ=ジン at 2009-06-19 23:21 x
日本刀がどんなものか知らないので安い理由が何か分からないなぁ。
鍔や鞘など装備品はやや雑でも試し切りに使えればそれでよし、みたいに考えているんですか。
Commented by gayacoffee at 2009-06-19 23:37
イマガワ=ジンさん、ありがとうございます。
私もまだ勉強中です。分かる範囲で申し上げると、安い理由には刀としての致命的な欠点があること。それが例えば刃切れ、しなえ、曲がり、刃抜け、再刃などです。日本刀は「美術品」ですから、美術品としての価値がなくなると価格は下がります。また、日本刀としての価値がなくなった場合も下落します。ほかに、偽銘も致命的です。現代刀の茎(なかご)に古い時代の名工の名前を刻んでわざわざ錆を入れたりと、念の入った偽銘刀も少なくないようです。地鉄が悪い、鍛え割れがひどく特に刃に出ている場合も価値が落ちるようです。質の悪い刀は試し斬りにも使えないでしょうし、折れたりすると危ないので避けるべきです。
Commented by イマガワ=ジン at 2009-06-20 17:30 x
>安いのには致命的な欠点が、例えば刃切れ、しなえ、曲がり、刃抜け、再刃。
オークションなので写真しかないのでなんとも判断できません。

>偽銘刀
私はブランド志向ではないので銘有りにこだわって飛びつくことはないでしょう。
Commented by gayacoffee at 2009-06-20 22:14
イマガワ=ジンさん、ありがとうございます。
その点がオークションのリスクでしょうね。偽銘刀は、例えば買い替えようとしたとき、購入時よりもさらにさらに安く売るはめになるでしょう。偽銘だと、無銘よりも美術的価値はありません。ニセモノは所詮ニセモノ。いっそ、まだ「無銘」の方がいい、というわけです。
by gayacoffee | 2009-06-16 22:45 | 焙煎人日記 | Comments(8)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


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