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どうも気になる、関西芸人の「うちのヨメ」

「ヨメが…」「うちのヨメが…」
最近関西の若手芸人が頻繁にテレビに顔を出すようになって、彼らがよく口にする言葉です。彼らがトークショーなどで自分の妻のことを、「ヨメ」と呼んでいます。それがどうも私には気になって仕方がありません。気になる、というよりも気に障る、と言った方が正確でしょう。

「うちのヨメがごはんを作ったら…」という使い方をします。
「ヨメ」は「嫁」のことでしょう。
私は、嫁という言葉に、とても封建制を感じてしまうのです。鹿児島は県外の人々に「男尊女卑」の土地柄、と思われているようですが、昔はともかく、昨今は女性は結構のびのびと暮らしているように感じます。むしろ男の方がしょぼくれているよう(私自身のことです)。妊娠中、子育て中の女性が仕事に就きにくい、仕事を続けにくいというのは、なにも鹿児島だけではなく、日本全体の企業風土でしょう。「家」という概念も随分と薄れてきました。

鹿児島では、自分の妻のことを「ヨメ」とは言いません。私は「カミさん」または名前ですし、少しお年を召した男性は「ウッカタ」でしょうか。

「嫁」に対するのは「姑(しゅうとめ)」。私は、その姑や舅(しゅうと)が、他人(他家)に対し自分の息子のお嫁さんをへりくだって、「嫁」と呼ぶのではないか、と思ってきました。
もちろん、「ヨメ」は関西の方言かもしれませんので、自分の妻を「ヨメ」と呼ぶことが間違いと言っているわけではありませんし、そもそも正しい日本語というのがあいまいでもあります。方言こそがその人にとって「正しい」とすれば、関西の方々にとって「ヨメ」は正しい使い方でしょう。

ただ、私には「嫁」という言葉の使い方に前述のイメージがあるため、自分の妻を「ヨメ」と呼ぶ関西芸人がテレビに出てくると、若いのに封建的だなあ、と思ってしまうのです。
そう言えば、ヤスキヨこと西川きよし・故横山やすしさんらは「うちのヨメハン」と言っていました。「ハン」が付くととても柔らかいですね。呼び捨てにしながらも愛情がこもっている感じです。

「ヨメ」「ヨメハン」。このあたり、関西の方々でないと、使い方の違いを正確に説明できないでしょうが、私は自分にない世界・文化だけに、テレビで「ヨメ」「ヨメ」と聞くと、気になって仕方がないのです。

追記】=7月3日午後9時50分
この記事を読まれた常連Kさんが、「鹿児島でも、若手芸人の真似なのか、「ヨメ」「ヨメ」とか言っているんだよね。おかしいよなあ」。

大阪生まれのNさんが夕方来店されて、「大阪じゃあ、『うちのヨメサン』とか、『うちのが』とかが一般的なんじゃないですかね。『ヨメ』って言う人もいますけど。『ヨメハン』はご年配の方々ですね。『家』の意識は鹿児島の方が断然強いと思いますよ。結婚披露宴の人数が違いますよ。大阪じゃあ、本当に身内だけ、というもの珍しくありませんからね」とのこと。貴重な関西の方のご意見をいただきました。
by gayacoffee | 2009-07-01 21:56 | ガヤマスのつぶやき | Comments(0)

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