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西部劇風、ポットで煮出すコーヒーに挑戦

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小学生から高校生まで、西部劇のファンでした。「真昼の決闘」「OK牧場の決闘」「大いなる西部」「駅馬車」といった本格派の西部劇はもちろん、「荒野の用心棒」「荒野の7人」「奴らを高く吊るせ」といった舞台にメキシコの匂いのする映画、それから“マカロニ・ウエスタン”と呼ばれるイタリア版西部劇もよく観ました。
決闘シーンもさることながら、あこがれたのが荒野で野宿するシーン。ジーンズにシャツのままたき火の周りで、テンガロンハットを顔にかぶせて寝る姿など、いつかやってみたい、と思いました。
そして飲んでみたいと思ったのが、たき火に直接置いたポットで沸かすコーヒーでした。
コーヒーミルなど持たないカウボーイは、バンダナのような布にコーヒー豆を入れ、平たい石に置いて手に持った石で叩いて粉にした、と当時読んだ西部開拓史の本に書いてあった記憶があります。
砕いた粉をお湯の中に入れ、ポットで沸かし、煮出したら粉を濾さずカップに注いで、粉が底にたまってから上澄みを飲んだのだそうです。
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上澄みを飲む方法はトルココーヒーなどと共通です。実は、煮出して上澄みを飲むという抽出法が現在でも、世界の多数を占めていると言われます。先進国ではドリップ式だのエスプレッソ式だのサイフォン式だの様々な器具が開発されていますが、特にコーヒー生産国の多くで、煮出して飲む方法が一般的なようです。

「かっこいいなあ~」と西部劇にあこがれながら、ポットで煮出すコーヒーをこれまで飲んだことがありませんでした。ポットを使った水出しコーヒーは試したことはあります。でも煮出したことがなかったのです。

前置きが長くなりましたが、定休日の昨日(11月4日)、ようやく念願のポットで煮出すコーヒーにチャレンジしてみました。
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ただ、最近は屋外でたき火を軽々しくできません。消防署から注意を受けます。また、桜島の灰も降るかもしれないので、店の厨房でガスの火でお湯を沸かし、挽いた豆をお湯の分量に合わせて入れてみました(一番右上の写真)。お湯と粉の比率はとりあえずペーパードリップ式を参考にしました。
沸騰したらすぐに火を止めました。西部劇を真似するなら、このままカップに注ぐべきでしょうが、粉が口にべたっと貼り付きそうなので、ペーパードリッパーで濾すことにしました(上から2番目と3番目の写真)。
すべてコーヒー液が落ち切るのを待ってドリッパーを外し、カップに注ぎ飲みます。
味は、ペーパードリッパーに比べ、複雑な後味が残りました。コクと言うべきなのか、雑味とも言えるような…。酸味が少し表に出てきました。

ここでひとつ失敗談。粉の粗さを中挽きにしてしまったことです。中挽きは普段、ペーパードリップ式、あるいはコーヒーメーカー式(ドリップより少し粗め)向けです。
西部開拓史の本にあった石で砕く話が事実なら、粉は大粒で不揃いだったはずです。荒挽きで挽くべきでした。

ペーパードリップよりもワイルドな味を試してみたい方はぜひ挑戦してみてください。
私は次回、荒挽きで、ペーパーで濾さずに上澄みを飲んでみることにします。
Commented by つん at 2011-08-25 20:40 x
西部劇風の飲み方調べてて
たどりつきました
おいしそうなので試してみます!!
Commented by gayacoffee at 2011-08-25 22:19
つんさん、ありがとうございます。
カウボーイなら夜になり、屋外でたき火をしてお湯を沸かしたところですが、最近はそうそうたき火もできないので、室内での真似ごととなりました。
荒挽きでお試しください。
by gayacoffee | 2009-11-05 13:17 | コーヒー㊙㊕情報 | Comments(2)

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