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今日も快晴で、さわやかな風。今夜焙煎します

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今日もよく晴れています(左写真=午前10時撮影)。
「暑くなりそうですね~」
午前中にコーヒー豆を買いに来られたお客様がおっしゃいました。外に出ると、風は湿気もなくさわやか。私も、暑くなるかなと予想して正午前に冷房を入れていましたが、風向きで桜島の降灰の影響もなさそうなのでクーラーのスイッチを切って、窓を全開に。久しぶりに天井近くの排煙窓も開けて、自然の風を通しています。

学校を退職されたIさんがご来店され、当店に置いてある全国の老舗喫茶店を特集した本を見ながら、銀座「カフェ・ランブル」の思い出を語ってくださいました。
「ここのおやじはいつも店の入り口にいてね。あのころ(30年ほど前)も結構いい年だったけど、95歳になったのか…。ぼくはカウンター横のテーブル席に座って、ね。濃いめのコーヒーだったなあ」
私は2回しか訪れていません。コーヒー業界でいわゆる“御三家”と呼ばれる名店です。昨年、その中の1店、南千住の「バッハ」にようやく行けましたが、もう1店の吉祥寺「もか」はご主人が先年亡くなられ、行くことがかなわなくなりました。“伝説”として語られる「もか」のコーヒーを飲みたかった、と残念でなりません。

先週の後半から静かな日が続いています。商売なので売上が最低目標に届かないとがっかりします。目標に届かない日も、最近では大きく落ち込むことがなくなりました。バタバタと忙しい日がない半面、極端に落ち込むことがなくなったことは総合的にみてよい傾向です。少しずつベースができつつある、と期待したいところ。
特に、目標に届かない日もコーヒー豆の売上は一応安定しているようです。「ようです」というのは、特にデータ分析して書いているわけではなく、毎晩のレジの清算を見た感覚的な感想です。
50歳を超え、体力・気力の衰えを自覚している私は、いまさら多店舗化、全国へガヤを! などという野望はまったくありません。好きなコーヒーをぼちぼちと売り、当店のスペースでお客様がリフレッシュされ、あるいは“私設公民館”としてご利用くださって、結果として私たち家族が暮らしていける分のお金をいただければ十分です。

一つだけ「できれば」というぐらいの夢はあります。実現するとしても大分先の話です。
いま当店の入り口近くにある焙煎機を移し昼間も焼けるよう焙煎所を別棟で造ることです。火を使うため、お客様が店内にいらっしゃらない開店前、閉店後に焼いています。どうしても真夜中まで仕事となります。いまはなんとかやっていけますが、あと10年もすると体がきつくなるでしょう。昼間に焙煎時間を取れるようにしたいと思います。
焙煎所には、コーヒー生豆などの倉庫をちょっと広めに備えたいものです。そして、コーヒーだけ飲めるスペースも設けたいもの。いまの当店がコーヒー豆販売と、トーストとケーキを含めた喫茶メニューを、いろいろな客層の方々に向けてご用意しているのに対し、焙煎所併設の喫茶スペースは「サロン」的。例えば、「ポイントカード会員様のみ」「15歳以上の方々」…といった条件で、“大人”の方々にゆったり落ち着いた空間を楽しんでいただこうか、などと夢見ています。15歳? そうです、「元服」の年です。
新聞全紙を置き、ゆっくり読書していただけるよう本を並べてもいいでしょう。ちょっとした庭にハーブや季節の花をつける植物と木陰を作ってくれる木々を植え、オープンデッキでもコーヒーを飲めるように設計できたら…。
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ま、先立つものが必要ですし、その前にやるべきことも山ほどあります。
でも、こんな夢を持っていると楽しみがあります。

静かな午後が過ぎていきます。
夜3種類ほど焙煎の予定です。

追記】=午後9時5分
閉店時刻となりました。あと10分ほど「閉店準備」状態にしながら焙煎の準備を始めます。

風の強い一日でした。当店の黄色いノボリがバタバタとはためいていました(右写真)。
夜になって風は収まってきたよう。明日から週末まで鹿児島は「雨」の予報です。週間天気予報では金曜に「晴れ」マークが付いており、最高気温も29℃の予想。夏ですね。

今夜の焙煎は、まだ体調が本調子ではないため2種類にとどめます。
ひどいけだるさ、やる気のなさが続いています。今日も夕方1時間ほど爆睡。
自分だけかと思っていたところ、今日昼過ぎに久しぶりに来られた愛刀家Tさんも「このところ疲れ気味でね。夜遊びに出てこようと思っていたけど、お風呂に入ってご飯食べたらどっと疲れが出て、そのまま寝てたよ」。
「5月病」? 50を過ぎて「5月病」もないよな、とも思いますが、年齢は関係ないのでしょうか。
久々の刀話の途中、Tさんの携帯電話に着信がありました。坂之上在住の収集家Kさんから、薩摩「小田」の「縁頭」を買った、との連絡だったそう。「縁頭」とは、刀を持つところ=柄の先にある金具が「頭」、鍔に接するようにあるのが「縁」です。名工作のものは何十万、何百万円もします。
薩摩にも独特の系統があって、細工のち密さと希少性で人気があります。
行動派のTさんは「時間をみて見に行ってくる」とのこと。

さて、焙煎の準備に入ります。
今夜の焙煎は次の通り。
●ブラジルNo.2(深煎り)
●グアテマラSHB(深煎り)

追記】=午後9時11分
さびしいニュースです。
戦後の日本のジャズ文化をけん引し、63年の歴史を持つ月刊音楽誌「スイングジャーナル」が6月19日発売の7月号で休刊するそうです。インターネットのニュース欄に出ていてびっくり。日本のジャズ文化をリードしてきたジャズファンの愛読誌でした。
私も20代~30代初めまで定期的に購読していましたが、仕事と子育てに追われジャズどころではなくなり、いつの間にか書店でも音楽雑誌コーナーに近寄ることもなくなりました。
買わなくなった者が「惜しまれる」というのは矛盾があるにせよ、昔お世話になった雑誌がなくなるのはさびしいものです。
by gayacoffee | 2010-05-17 13:45 | 焙煎人日記 | Comments(0)

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