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曇りから雨へ。コーヒーの焙煎準備を進めます

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「鹿児島市は夕方から雨」と朝のラジオが伝えていましたが、正午を回ったころからぽつりぽつりと雨粒が落ちてきました。梅雨らしいどんよりとした空です(左写真)。
細かな雨が降っています。

今日も涼しい朝でした。特に店は閉店まで「除湿」あるいは「冷房」を入れているため、朝日が差さない日など前の晩の空気が残っています。今朝もひんやり。焙煎機のそばに掛けている温度計を見ると25℃(午前8時40分現在)。この気温ならクーラーは必要なさそうですが、湿度があるので今日も午前中から「除湿」モードにしています。

静かな月曜の午後です。これからコーヒー豆のハンドピックを始めます。とりあえずの急ぎ分は3種類。できればもう2、3種類追加しようと思います。
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少々寝不足です。
昨夜居合の形稽古(自主トレ)を夜11時半過ぎまで行って汗を流し、すっきりとした気分で布団に入り、頭もすっきりしていたため、読み始めた宮城谷昌光さん著「太公望」(右写真)の上巻に熱中してしまい、気が付いたら午前3時を回っていました。あと10ページほどで上巻を読み終えます。
先日、妻の友人Nさんが単行本の上巻を貸してくれ、読もうと思っていたところ、先に妻が読み始めてしまい、私は同じく宮城谷さん著「華栄の丘」()を買って読みました。商の末裔、宋の宰相の物語です。生き方に共感を覚えました。
そして昨日から「太公望」へ。
商は殷とも言います。紀元前の話、それも紀元前17世紀 ~ 紀元前11世紀といいますから、とてつもなく古い時代で、日本はまだ縄文のころでしょうか。
「太公望」は逸話で知られます。商最末期といいますから、えらく古い時代の人なんですね。
「酒池肉林」は商最後の王「紂」(子辛、受)の行ったことに由来します。
日ごろ私たちが使っている言葉の多くは紀元前、紀元前後にさかのぼれるのです。
ちなみに「商人」とは、滅亡した商の人々が行商を生業としたことから生まれた言葉で、本来「商」は行商を意味します。店を構えてものを売るのは「鬻」(ひさぐ)。
以上、受け売りです。

フィクションながら、宮城谷さんは細かく丁寧に中国の古典を調べ書いておられます。
欲望、嫉妬、権謀術策…中国の古い話を読むと、人は電気、ガソリンを利用しコンピューターを使い始めたとはいえ、紀元前と現代とほとんど変わらないのでは、と思います。もちろん著者が現代人を意識して書いているせいもあるでしょうが、四畳半ひと間でごちゃごちゃと主導権争いをしている民主党、地方ではまだ主流でありながらすっかり野党化した自民党の体たらくは、4000年前にすでに中国の人々は済ませてしまったことのようです。小沢さんみたいな人はいっぱいいたでしょうね。
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追記】=午後3時5分
随分とヘリコプターが飛ぶ日だなあ、と思っていると午後2時20分ごろ当店の頭上、低空をまるでホバーリングするようにゆっくりと飛んでいました。デジカメを取り出して撮影(左写真=午後2時24分)。
機体から見て鹿児島県警のヘリのよう。なにか事件かな、その割にパトカーのサイレンが鳴らないなあ、と思っていると常連の学生くんが来店。ヘリの話をすると、「慈眼寺駅のそばで起こったひき逃げに関係あるんじゃないですかね」。そう言って、学生くんは、携帯電話で地元局南日本放送(MBC)のホームページにアクセスして見せてくれました。
発生は今日未明。JR慈眼寺駅そばの市道で男性が倒れているのを巡回中の警察官が発見、男性は死亡。状況からひき逃げ事件として捜査中、とのこと。パトカーがサイレンを鳴らさないところからみてまだ捜査中なのでしょうか。

追記】=午後4時8分
今日はお客様から2件の質問をいただきました。

まず「店にあるピアノを弾いてはいけないか」とのご質問でした。
以前当ブログに書きましたが、当店のピアノは生演奏を行うとき以外は使用しないようにしています。子供さんや練習中の方から時々、同様のご質問をいただきますが、お断りしております。
理由は、ほかのお客様がピアノの音に気を取られるからです。プロあるいは音楽の先生など腕の確かな方の演奏は大変心地よいもの。目を閉じ夢の中に入る気分にもなります。あるいは心躍らせる…。しかし、演奏中に音が外れたりリズムが乱れたりすると、これはもう大変に気になるものです。素人の私ですら、気になって気になってコーヒーもろくろく飲んだ気になりません。コーヒー店で安らぐどころか、ハラハラしなくてはならなくなるのです。
お上手な方、そうでない方、または私の知り合い、そうでない方、そういった区別で弾いてもいいですよ、などとえこひいきするわけにもいきません。
大変失礼とは思いながら、このような理由から子供さん、練習中といったピアノの“ノンプロ”の方には演奏をご遠慮願っています。

もう1件のご質問です。
「アイリッシュコーヒーはないのですか?」
確かに。気のきいた喫茶店、コーヒー店には置いてあってしかるべきメニューですね。
コーヒーにウイスキーを垂らした飲み物で、カクテルと言ってもよいでしょう。寒い夜には体が温まりそう。
当店はアルコールを一切置いていません。「ビールのある喫茶店もあるのに」と親しいお客様からご指摘を受けました。またジャズピアノ生演奏中に「アルコールが欲しいよね」とのご要望もいただきました。が、当店は喫茶店ではなく、あくまでもコーヒー店ですので、ノンアルコールです。
理由は、酔客の求めるアルコールのご注文を受けなければならなくなると、もはやコーヒー店ではなくなります。居酒屋、バーと同様となります。
酔客が皆紳士淑女とは限りません。飲むと、私もそうですが、気分が良くなり声も大きくなって歌いたくもなります。やはりコーヒー店ではアルコールは出しにくいものです。

以上、お客様に対しご無礼とは存じますが、ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

追記】=午後6時20分
昼過ぎ、月1回ほどお見えのお客様が「飲むときに手動のミルでコーヒー豆を挽くようにしている。スーパーで買う豆は(ミルの)取っ手を回していると何度も引っかかるけど、ガヤの豆はスムーズに回るんですよ」とおっしゃいます。
お客様と私の見解は一致しました。おそらく、スーパーで販売しているコーヒー豆は大手メーカーが大量に焙煎しているため、煎りムラがあっても現実的にこまごまとハンドピックできず、硬い豆が混入しているのだろう―と。
自家焙煎コーヒー店の多くは、生豆で1回、焙煎後にもう1回と最低2回のハンドピックを行います。当店は生豆を洗った後にもう1回のハンドピックが加わります。
一度に焼く豆の量が、大手メーカーは桁違いであるがゆえの、仕方がないことです。
自家焙煎店の存在意義は、一連の焙煎作業に細やかな気を配り、個性あるおいしいコーヒーをご提供することに尽きる、と改めて感じました。
お客様に教わることが多いです。ありがとうございます。

追記】=午後7時9分
夕方、20代営業職のお客様が「マスターは学生時代、スポーツをしなかったんですか?」と尋ねます。
走り回ってはいましたが、右向け右が嫌いで部活動を避けて過ごしました。
「いいや、特には。どうして?」
営業職のお客様「サッカーですよ。今夜が楽しみですよね~」
あまりの笑みに、私は「サッカーなど興味ない。ワールドカップも勝とうが負けようが知ったことじゃない。サッカーはやるもんであって、観るもんじゃない」などと日ごろ思っていることを口に出せず、「へ~、好きなんだ」と返しました。
営業職のお客様「そりゃあ、そうですよ。私もスポーツをやっていましたからね」
どうもよく分からない会話となりましたが、彼がワールドカップの日本戦をとてもとても楽しみにしていることだけは理解できました。
結構多くの方々がいそいそと家路につかれるでしょうね。今夜は繁華街も静かでしょう。
サッカー中継のどこがおもしろいのかが分からない私には、ワールドカップの夜も焙煎です。

追記】=午後7時23分
静かな月曜が過ぎていきます。日が暮れてきました。雨はしとしとと降り続いています。

小惑星イトカワの探査機「はやぶさ」から切り離されたカプセルが今日、オーストラリア・ウーメラ砂漠の想定域内で回収された、とインターネットのニュースが伝えています。カプセルは18日、日本へ到着する予定。
カプセルは小惑星の岩石採取に挑む過程で、何度も地球との交信が途絶え、さらに不具合から予定を3年も過ぎて帰還。
「はやぶさ」ファンが急増とか。
「はやぶさ」を擬人化して讃える人も出ているそうで、この人気を思うに、苦難や危機を乗り越え、けなげにも遠路はるばると、自分の使命を果たし、最後は燃え尽きる…そんな「はやぶさ」の宿命と、自分の人生を重ねる人が多いのではないか、と。
それに、なんだか「忠臣蔵」のストーリーに似ていませんかね。つまり、日本人が心打たれる物語です。私もそうですが…。

追記】=午後8時42分
夕方までにハンドピックしていたコーヒー生豆を水洗いしました。ザルに広げ、水を切っているところです。閉店後、すみやかに焙煎に入ります。
今夜は結局4種類を予定。
●タンザニアAA=キリマンジャロ(深煎り)
●インドネシア・ロブスタ(深煎り)
●マンデリンG-1(深煎り)
●グアテマラSHB(深煎り)

追記】=午後11時21分
焙煎を終え、いま焙煎機の釜を冷やしているところで、釜が空回りするモーターの音が店内に低く響いています。
明日午前中に発送する豆の袋詰めもさきほど終わりました。なんとか急ぎのご注文に間に合いそうです。今夜焼いた豆は明日試飲します。

明日が当店の支払日。銀行の方にお願いして、取引先の口座への振り込み手続きを済ませました。
銀行の方「1カ月が早いですね。もう1年も半分過ぎましたよ」
「本当ですね。12回の支払いを済ませば1年の終わり。もう半分過ぎたわけですね」
銀行の方「今月も無事終わって良かったですね」
「そうですね~。ほっとします」
いろいろとほっとする夜です。
Commented by bonn1979 at 2010-06-14 16:36 x
ピアノとアイリッシュコーヒーの件
いずれも適切なご判断と明確な理由付けですね。

窓際の席を長時間占領するのはどうか?
あの、時間マチなので最大で1時間程度です。
Commented by 常連のNです at 2010-06-14 17:45 x
 そのひき逃げ事件ですが、現場は、私が住んでいるアパートの前でした。深夜1時半ごろには、パトカーが数台来ていました。今朝も、現場検証のため、一部通行止めにされていました。
Commented by gayacoffee at 2010-06-14 18:27
bonn1979さん、ありがとうございます。
長居は逆に歓迎です。コーヒー店、喫茶店は、くつろぎの場。それだけくつろいでいただいている、ということで、当店は営業時間中なら何時間でも長居していただきたいと思っています。
Commented by gayacoffee at 2010-06-14 18:29
常連のNさん、ありがとうございます。
そうですか、物々しい朝でしたね。
早く犯人が捕まるといいですね。
by gayacoffee | 2010-06-14 13:24 | 焙煎人日記 | Comments(4)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


by gayacoffee