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小春日和というのでしょう。静かな暖かい月曜

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「軒下に ヘチマと枝豆 干す向かい」
「軒下の ヘチマと枝豆 冬支度」

まさに見たままの愚作です。
JR指宿枕崎線をはさんで向かいの家の軒下に秋の風情を見て、失礼ながら写真も撮らせてもらいました(左写真)。ヘチマははっきりと確認できるのですが、枝豆としたのは私の推測。おそらく枝豆ではないか、と。干して来年の種を取っておられるのでしょうか。

この秋、冷え込んだのはまだ2日ほどしかないため、小春日和というには実感がありませんが、もわーっと暖かな午後が静かに過ぎていきます。秋の日が店内に長く伸びています(右下写真)。

「店内に 長々寝そべる 日差しかな」

「長々寝そべる」は我ながらなかなかの表現ではないか、と思いますがいかがでしょう。俳句の「は」の字も知らぬ、風流心のない私でも、秋が深まっていくのを店の窓から眺めているうちに、「ちょっと一句」という気になります。
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きっかけは、写真に一句付けるという、伊集院光さん司会のNHK番組を観てからです。投稿者がとても気軽に写真に添えて句を読むので、これなら自分もやってみようかなと3、4日ほど前からブログに載せ始めました。
人様に見ていただくような句ではないと思いつつ、そもそもこのブログ自体がコーヒー豆屋のオヤジのたわごとでもあり、また、なんらかの形で“発表”することで「ひとひねりしよう」と努力もするかな、と気の向くまま一句読んでいます。
カテゴリ「ガヤマスのつぶやき」に散々あれこれ書きながらも尖閣諸島のどうのこうのなど、鹿児島市郊外のコーヒー豆屋にとってなんでしょうか、どうでもいい話じゃないでしょうか、それよりも身の周りの日々をこうしてつづる方が気分もいい-本当はそう思うのです。でも、どうしてもひとこと言いたくなる…。偏屈ジジイへの道をひた走っている気がします。

お昼に来店されたお客様から「『サイロ』っていう詩集を知っていますか」と尋ねられました。続いて「坂本龍馬の子孫の方は北海道におられるようですね」とも。龍馬さんのご子孫が北海道に移住されたことは知っていたので、「そうらしいですね。でも『サイロ』は知りません」と私。
お客様「帯広で発行されている児童詩集らしいんですよ。その表紙絵を龍馬さんの子孫の方が描いておられたみたい」
そう言って、雑誌の記事を見せてくださいました。
龍馬さんに子供はなかったので、甥が養子に入って家を起こします。その孫に当たる坂本直行さん(故人)が、北海道の原野を開拓しながら絵を描いていたそうです。
児童詩集「サイロ」は約50年前に創刊。北海道土産で有名な「六花亭」の方が、詩集を作りたいと学校の先生に話を持ちかけ、差し絵を坂本直行さんに依頼し、直行さんが亡くなった後も描きためた絵を表紙にしていまも続いているとか。詩は地元の子供たちが作ったもので、北海道の開拓村の家族のふれあいが素朴につづられています。有名詩人のための詩集ではないのです。詩を書いた小学生の母親も子供のころに詩集「サイロ」に投稿した、と記事に書かれていました。
すごいです。
詩集の名前がまたいいですね。牛馬が冬を越すため夏の間に草を刈り、サイロの中に積み重ねていくと乳酸発酵し香りも味もよくなって家畜がよく食べるそうです。坂本直行さん一家はとても貧乏で、「いつかはサイロを作ろう」という夢を持っていたとか。
現在、学校の先生数人が編集部員となって、変わらず地元の子供たちの詩の発表の場になっている、と雑誌が伝えています。
帯広の家庭には詩集「サイロ」を囲んで交わされるだんらんがあるようです。
直行さんは「生きている間は絵を描くので途中で(発行を)止めないでくれ」と無料で絵を描いたとか。直行さんもすごい、詩を書いてきた帯広の人たちもすごい、編集をやっている教員もすごい。でも、やはり児童詩集を出し続ける「六花亭」の志がすごいですね。

ガヤコーヒーもなにか、こういう世のためになることをやりたい、と思いました。

追記】=午後2時43分
中国外務省は今日、胡錦濤国家主席が13日から横浜市で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席すると発表した、とインターネットのニュース欄。政府間での“手打ち”でしょうか。同じ「手打ち」でも、まさか“お手打ち”じゃあないでしょう。
日中首脳で一緒に手打ちそばでも作って…いやいや、その前に菅政権は尖閣問題について国民に、なぜ中国漁船の船長を釈放したのか、なぜ海上保安庁の映像を非公開にしたのか、などちゃんと説明しないといけません。

追記】=午後7時3分
静かに日が暮れ、冷えてきました。
妻が、今日のこのブログの写真を見て、「枝豆かなあ?」と私に問います。「分からない」と私。ではないだろうか、です。

閉店後にコーヒーを焙煎する予定。すでに生豆のハンドピックは済ませています。午後8時を回ってから水洗いをします。
午後4時半ごろから遅い昼食兼休憩に入って、録画しておいた「開運なんでも鑑定団」を早送りで観ているうちに寝てしまい、窓を少し開けていたためか少々頭痛がします。肩こりからきている頭痛かもしれません。

追記】=午後10時39分
閉店後の掃除、食器洗いを済ませました。
鎮痛剤「イブ」を飲んでも頭痛が去らず、今夜予定していた焙煎は明朝へ延ばすことにしました。
夜更かしが続いているせいだろうと思います。今夜こそ早めに休みます。

訂正】=14日午後8時1分
この記事で「枝豆」と書いていましたが、「大豆」の間違いでした。
訂正します。
俳句も訂正します。

「軒下に ヘチマと大豆 干す向かい」
「軒下の ヘチマと大豆 冬支度」

無知なるがゆえの間違いでした。申し訳ありません。
Commented by bonn1979 at 2010-11-09 08:39 x
帯広の
坂本直行美術館
北海道に居る頃
同僚に連れて行ってもらいました。

北海道は
日本の各地(いまでも「内地」といっている)
と違ってのびのびしていますね。
やはり広い大地の故でしょうか。

人々は
よそ者にもやさしい。
助け合って生きている。
それはマイナス何度という厳冬を
生きぬかねばならないから。

Commented by gayacoffee at 2010-11-09 09:15
bonn1979さん、ありがとうございます。
坂本直行さんという人を知りませんでした。美術館まであるのですか。雑誌に載っていた直行さんの絵は色鮮やかでした。厳寒の地を拓きその子孫が暮らす地をいつか訪れたいと強く思いました。
by gayacoffee | 2010-11-08 14:34 | 焙煎人日記 | Comments(2)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


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