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就職内定率、過去最低~南日本新聞より

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今日の地元紙・南日本新聞1面に「大学生就職内定 最低57%」の見出し(左写真)。文部科学省と厚生労働省の調査結果で、10月1日現在で来春卒業の大学生の就職内定率が57・6%(前年比4・6ポイント減)で調査開始以降最低を記録したとのこと。短大生も前年比6・5ポイント減の内定率22・5%、と過去最低。男子より女子、私立より国公立の下げ幅が拡大しているようです。
不景気と雇用状況の悪化・停滞が螺旋階段のように下っていきます。アメリカ型経営が進歩的だと勘違いした企業経営陣が、国際競争力だのと言って、自らの報酬を先に削らずにまず雇用調整、賃金カットを始めたツケが自らの顔に振りかかってきたのでしょう。その影響が若者たちに及んでいます。欲深いジーサン・オヤジたちのせいで若者に希望を手渡せないのです。政治家もそうですが、経営者も50代で引退した方が世のため人のためです。欲深ジーサン・オヤジ1人で3人以上の若者の雇用が創出できるのではないでしょうか。一方で、定年後に年金だけで食べていけない高齢者も出ているわけで、少し前まで「自分は中流」などと踊っていた日本のお金はどこへ消えたのでしょう。本当かどうか分かりませんが、聞くところ海外に資産を持っているのは日本人がトップとか…。

さて、就職内定率の悪化をどうみるか、です。
学生は、当然のことでしょうが、社会がよく見えません。どんな企業があって、どのような経済活動をしているのか、経営状態はどうなのか、など見えないでしょう。
学生のほとんどは、テレビなどマスコミを通じて知られている企業に入りたいと希望するでしょう。不景気となると、そうした有名企業も採用枠を絞るためおのずと狭き門となり、第一希望、第二希望の企業を落ちて現実に目覚めるという学生が少なくないのではないでしょうか。
実社会で堅実に経営していながらマスコミに名前の出ることの少ない企業は多いのに、そこに目がいかない、ということがあるでしょう。いわゆる企業研究が不足していると思われます。
ホームランを狙わず、確実に出塁するという就職活動をすることが賢明です。そのためにはまず己を知ること。自分の実力を知り、性格を分析して企業を選ぶことです。

もうひとつの道が若者にはあります。
いっそのこと起業するのです。
官庁や雇用制度が整ってつぶれそうにない企業・団体に入れれば越したことはないでしょうが、つぶれそうにない企業・団体も10年先は見えません。現にあの日本航空がいまその状態にあります。政治家と官僚が作った地方空港に赤字路線を飛ばすように仕向けられた日航こそあわれ。
それならばいっそ、というわけで、起業です。
例えば農業。地方に行けば荒れた農地がたくさんあります。我慢に我慢を重ねてサラリーマンの道を選ぶよりも、食える農業を目指してみるのもいいかもしれません。
多くの創業者はサラリーマン失格者です。個性が強く、踏ん張りがきく人々です。
人並みに働いていればそれだけでしょうが、起業して同世代の1・5倍働いて30歳までに食えるようになればいい、とゆったりと人生を見つめてみるのもひとつの道ではないか、と思います。
欲深いジーサン・オヤジを見返してやる! といった気概を持って挑戦するのも若者の特権です。

いまなかなか就職先が決まらず不安にかられ、自信を失っている若者がいるとすれば、まず自分を見つめ直してもらいたい、と思います。果たして会社勤めだけが人生か、後継者のいない職人に弟子入りするという道もあるのではないか、と。
「好きこそものの上手なれ」
まずは己を知ることです。
希望を捨てず、己に誇りを持って人生を見つめてみてください。あなたたちの人生はまだ始まったばかりなのですから。
by gayacoffee | 2010-11-13 23:39 | ガヤマスのつぶやき | Comments(0)

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