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快晴。棚作りの定休日。焙煎は夜になりました

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快晴の定休日です(右写真=午後1時ごろ)。まさに小春日和。
夕方になってきて、空の青さが少しにごってきました。

宅配便の声で起こされました。午前8時半。
「冷蔵」と書いてある発泡スチロール箱です。送り主名を見て、思わずにやり。Nくんでした。
ふたを開けると信州の野沢菜漬けです。先日もりんごを送ってくれたので、お返しにと冷凍安納いもを私が送ったところ、そのまたお返しでしょうか。
ふっと、「お返しのお返しのお返しのお返しです」と言ってキツネだったかが贈り物をし合う童話が頭に浮かびました。そういえば、学生のころ、甘いもの好きの辛党だったNくん宅にケーキを持って行ったときのことを思い出しました。お返しに彼もケーキを持ってきて、また私も持って行って…。
お互い、「しつこいなあ」と言いながら笑った覚えがあります。
ありがたくいただきます。

朝食を摂ってこたつに入ったらまた寝てしまい、目が覚めるとお昼でした。
夢の中で、コーヒー豆の発送を頼まれながら住所を聞いておらず困ったり、いくつかの俳句を読みました。俳句は目が覚めると同時に頭から消えてしまいました。

「ああ、やることがいっぱいあるのに」と思いつつも休日は体が重く、なにもかも面倒な気がしてきます。そうも言っておられず、先週からの宿題となっているコーヒーカップを乗せる棚作りの続きをしました。小学校の図工並みの単純な工作ですが、長いことこうした手仕事から遠ざかっていたため、時間だけが過ぎていきます。まずドライバーをうまく使えません。
このままではいけない、と「雑貨&カフェ さくらんぼ」のご主人に電話し、電動ドライバーを借りることにしました。「さくらんぼ」に行くと、クリスマスに向けてイルミネーションの準備中でした。気候は暖かいのにもうそんな季節です。
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店に戻り、電動ドライバーでネジを止めていきます。はかどりますね。
ようやくあとはいまある棚に吊り下げるだけのところまできました。

昼間に予定していた焙煎は夜になります。ハンドピックを1種類まだ済ませていませんでした。
急がないと日が暮れます。
※左上写真は先日お客様にいただいたヘチマ。種をとるために何本か残しておいたうちの1本を持ってきてくださいました。来年の“緑のカーテン”はこのヘチマの種で作ることにします。ありがとうございました。

追記】=午後7時58分
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ようやく棚が完成しました(左写真)。写真でお分かりになるでしょうか。

夕方から、ご注文のコーヒー豆の発送準備をし、生豆のハンドピックを終えてから棚を設置しました。ひとりでは板を支えながら電動ドライバーで固定できないため、妻に下から持ちあげてもらいネジで止めました。揺らしても動かないのでコーヒーカップを乗せても大丈夫だろうと思います。
たったこれだけの作業にえらく時間がかかりました。でも大工さんに頼むと、ん万円はかかるでしょうから、できるところは自分でやるのが零細商店です。ん万円の利益を出そうと思うと3日ほど働かないといけません。
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これから焙煎です。
●ブラジルNo.2(深煎り)
●グアテマラSHB(深煎り)
●コロンビア・スプレモ(深煎り)
●エチオピア・モカ・カファG2(深煎り)

今日焙煎分から、エチオピア産いわゆる「モカ」が「エチオピア・カファG2」に変わります(右写真=水洗い中のカファ生豆)。販売用の陳列棚には「シダモ」が残っていますが、ほんのわずかです。「香りのモカブレンド」も「カファ」を使用します。

今夜も結局居合道場に行けませんでした。

「日が落ちる なんという速さか 定休日」
「小春日も 店で過ごした うつの吾(われ)」

昼過ぎ、久しぶりに元同僚Tくんから電話がありました。
資格試験の勉強に奮闘していた、とのこと。今年の出題は昨年に増して難しかった、と言います。
合格発表を待たず、一段階上の資格の勉強を始めるとか。
Tくん「それにしても、私はどうしてこうなんですかね」
「何が?」
Tくん「社会不適格者ですよね、会社勤めもできないし、試験も厳しそうだし。何のために生きていくんでしょうか」
珍しく哲学的なことを言います。
「食って出すだけでしょう」
Tくん「(大笑い)そうか、人糞製造機ですか」
「しょせん、人生は食ってひるだけの繰り返しでしょうよ」
Tくん「そうか。まっ、勉強頑張りますよ」
それにしても35歳を超えてから資格取得の勉強をするのは大変そうです。私など、いま言われたメニューすら忘れて、もう一度お客様に確認するぐらいですから、とても勉強する気になれません。
頑張れTくん!

「Tくんの 合格祝う 春よこい」

Tくんとフーテンの寅さんが重なります。
「い~つか、お前が喜ぶよ~な、えらい兄貴になりたくて…」
名画にふさわしい名曲です。
2番にあります。
「ドブに落ちても根のある奴は、いつかはハスの花と咲く」
作曲・山本直純さん、作詞・星野哲郎さん。
星野さんのご冥福をお祈りいたします。

追記】=午後11時3分
焙煎作業がすべて終了しました。
残るはもうひと仕事。間もなく登場する「エチオピア・カファG2」の販売陳列用密封ビンに貼る説明文の作成です。
「シダモ」がなくなり次第、すぐに切り替えられるようビンを準備しておきます。

さきほど、ヘチマの育て方をインターネットで調べていて、なぜ「ヘチマ」と呼ぶか、ウィキペディアに書いてありました。
「糸瓜」と書いて「ヘチマ」と読みます。元々「いとうり」で、これが後に「とうり」となまって、「と」は「いろは歌」で「へ」と「ち」の間にあることから「へち間」=「へちま」と呼ばれるようになった、とか。なるほど。
4月ごろに種をまき、苗を5月に移植するようですね。連作障害が出るため、土は新しいものを使わないといけないとあります。来年は地植えしようと思っています。
まずは種を取り出すのが先。皮をむいて、種を取り出し、あとはスポンジとして使えますね。

午後11時を回りました。最近眠気がやってくるのが早く、午前0時ごろにはぐったりとしてきます。ぐったりとしても寝付けないのがうつ人の困ったところです。

「冷え冷えと 更けゆく霜月 定休日」
by gayacoffee | 2010-11-17 16:56 | 焙煎人日記 | Comments(0)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


by gayacoffee