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生暖かい曇り空の「春分の日」。朝と夜に焙煎

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朝刊に「9日ぶり2人救出」の大見出し(右写真)。
胸が熱くなりました。津波で流された家屋の中で祖母とお孫さんが冷蔵庫の中にあった食料品などで命をつないできたとのこと。よくぞ、無事で、良かったです。久しぶりにほっとするニュースです。
福島第一原発では引き続き、自衛隊や消防隊員による放水と電源復旧のための作業が続いています。新聞、テレビで毎日見る光景につい見慣れてしまいがちですが、実はぎりぎりの危険な現場での仕事が続いているのですね。現場の方々にいま、日本は託されています。

昨夜から生暖かい空気を感じていましたが、今朝はTシャツ1枚で焙煎をしました。店内の気温は午前9時現在、18・5℃でした。


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空はどんよりと曇っています(左写真)。
朝の焙煎は2種類でした。
●グアテマラSHB(深煎り)
●ペルー・モンテアルトJASオーガニック=インカの香り(深煎り)

相変わらずの寝坊で、目が覚めて時計を見て、「あ~、しまった!」。
まさに、春を眺める余裕もない日々(大げさですね)。
ばたばたと生豆を水洗いしザルに広げ、焙煎機をオンにして、釜が温まる間に店内のイス・テーブルを拭き、焙煎を開始。焼き終わったのは午前10時15分。2種類の焙煎だったので、早めに終わりました。再び拭き掃除の続きとトイレ掃除へ。
目が泳いでいる自分に気付きます。こうやってまた夏を迎え、秋になり、1年が過ぎるのでしょうか。
とりあえず、これから食材の買い出しに行ってきます。

今日は「彼岸の中日」、「春分の日」で祝日ですが、当店は通常営業です。

追記】=午後1時45分
開店準備の後、原付スクーターで近所のスーパーまで食材を買いに往復。暖かいかとTシャツにダウンまがいベストを着て走ったところ、屋外はそう暖かくもなく(寒くもなく)、少々肌立って帰ってきました。店に戻ると、すでに妻が店を開けてくれていました。
ご近所のKさんがご来店くださっており、「あら、Tシャツで…」と言われ、「暖かいと思ったらそうでもなかったですね」と私。
昨夜も仕事が遅く、今朝は今朝でばたばたしたせいで、気持ちがなえてしない、さきほどまで休憩しました。横になっても店が気になり仮眠できず、枕元に置いて何度も読み返している嶋中労さん著「コーヒーに憑かれた男たち」(中公文庫)のページを目で追い、夢とうつつを行き来。
メリハリのある日々を送りたいと思いながら、できない自分が腹立たしい毎日です。

夜も焙煎を予定しています。

追記】=午後5時3分
当店で使っている牛乳は明治乳業ですが、届けてもらっている販売店から、震災によって東日本の工場製造ライン、原料・資材メーカーが影響を受け、まだ復旧のめどが立たないため、「当面の間、一部商品を製造休止・発売延期せざるをえない状況となりました」との連絡がありました。
当店が使っている商品は休止・廃止等の対象になっていません。ご安心ください。

同社の製造休止商品は計53品、廃止商品が16品、販売延期商品が14品となっているそうです。ヨーグルト製品がかなり休止などになっているようです。牛乳パックの製造工場が被害・影響を受けて、商品をそろえられないものもある、とのこと。
ほかのメーカーでも同様の動きとなっているようです。

追記】=午後8時28分
静かな夜が過ぎていきます。
夕方まで店内飲食、コーヒー豆購入のお客様がぽつぽつとご来店くださいました。
元同僚も2人、足を運んでくれました。感謝、感謝です。

やや憂鬱な気分がお昼まで続いていましたが、お客様の接客やご注文品を作ったり、時間が空けばイス・テーブルなどを拭いたりして体を動かすうちに次第に気持ちが上向いてきました。
サラリーマン時代、編集記者というおおざっぱさ、大胆さと重箱の隅をつつくような細心さが求められる仕事をしていたころ、取材・原稿書き・紙面制作、ゲラの校閲などが締め切りのたびに、それこそプールで息継ぎをする間もなく全力で泳ぐかのような時間がやってきました。仕事の真っ最中はランナーズ・ハイ状態です。それこそ、紙面から誤字が浮いて見えてくるほど研ぎ澄まされた状態になります。そして次に、どーんと落ちていくのです。
「やばい」と思ったとき、帰宅途中の夜中にバッティングセンターに寄るものでした。コインを何枚も買って、ボールを打ちまくるのです。くたくたになるまでバットを振ります。汗がひたいからだらだらと滴り落ちるころ、目の前をおおっていた古いカーテンがさっと開け放たれ、朝日が差してくるようなすっきりした気分になることが、ままありました。
頭の中ばかりがぐるぐる回っているとうっ屈してきます。そんなときは体を動かすこと。
なにごともバランスですね。
きょうはそんなことを思い出す午後でした。

閉店後の焙煎の準備で生豆の水洗いをいま行い、ザルに広げました(カテゴリ「生豆を水洗いする焙煎とは」で後日紹介)。
今夜は3種類を予定しています。
●ブラジルNo.2(深煎り)
●マンデリンG1=ライト・マンデリン(中深煎り)
●コロンビア・スプレモ(深煎り)

「彼岸」の中日だったので、夕方の休憩時に墓参りに行ってきました。
お寺の玄関にも震災の義援金箱があり、小銭を入れました。コンビニでもレジ前の箱に小銭を入れます。
義援金の箱を当店でも設置しようかな、とも思ったのですが、あちこちにあり、繁華街など街頭でも義援金の協力を呼び掛けています。当店に置くのも被災地の方々への応援でしょうが、まずは私が行く先々にある義援金箱に小銭を入れることにしよう、と当店には置いていません。
常連のお客様が働く店では、これまでいろいろな災害の支援で設置した義援金でもことのほか協力者が多く、「いままでの3倍の速さで箱が満杯になる」とのことです。
10年はかかる、とされる被災地の復興ですが、さまざまな困難を乗り越えてきた日本人です。それこそ、全国で支え合って、一日でも早く被災者の皆さんが再出発できるようにしたいものです。

追記】=午後9時31分
店を閉め、焙煎を開始しました。1種類目を焼いています。

明日のお知らせです。
月2回当店を会場に開かれている「書道教室」のため午後3時~6時はの奥のスペースが貸し切りとなります。店内に喫煙スペースをご用意できません。愛煙家の方は、屋外の喫煙所でお願いします。

追記】=午後11時4分
いま焙煎作業をすべて終えました。
焙煎機の釜も冷え、モーターが止まると、店内がシーンと静まります。時折、店の前を通る車やバイクの音が聞こえ、再び静かになります。
バーナーの火を止め、釜を空回りさせて冷やす間に店内の掃除、食器洗いも済ませました。

私の“自由時間”の始まりです。この時刻になって、頭が冴えてきます。
と言っても、きょうもあと1時間弱。「お気に入り」にあるホームページやブログをひと通り見て、日課の運動をしているとすぐに日付が変わります。
夜更かしはいけません。いけない、と分かっていながら、ついついDVDを観たり、本を読んだり、刀の手入れをしたり、と夜がどんどん更けていくのです。
by gayacoffee | 2011-03-21 10:39 | 焙煎人日記 | Comments(0)

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