NYコーヒー相場、6日連続で下落。272円台へ
2011年 05月 12日
コーヒー生豆問屋さんからの情報です。
概略は次の通り。
「昨日のマーケットは、アメリカドル上昇や原油など他商品の大幅安を受け、ファンド筋等ロング筋の手仕舞いに大幅続落。序盤での上値トライに失敗すると、その後は乏しい買い気を背景に、産地筋やファンド筋等ロング筋の手仕舞い売りが引け際まで継続すると、272セントまで下落しました。
7月限は、前日比40ポイント高の283セントで寄り付き、すぐに投機筋の買いに上値を目指し高値283・60セントを付けたものの、投機筋が利食い売りに回って反転、280・75セントまで下落。一旦上昇したところで、産地筋や投機筋の売りが増加、実需筋の小口の買いを吸収しながら276・75セントまで下落。その後も反転や売りを繰り返しましたが、金融市場が安寄りするのを見たファンド筋の売りが増加するなどし、結局、前日比945ポイント安の1ポンド273・15セントで立会いを終了」
ファンド筋は「手仕舞い売り」に回り、ネット・ロングを大幅に減少しているとのこと。
一方、産地筋は終日にわたって積極的に売りに参入、実需筋はNY認証在庫やEU在庫増加を受け、買いレベルを引き下げていました。
ブラジル政府が、2009年に生産者から取得したコーヒー在庫(アラビカ種155万袋)を段階的に売り出すと発表したことがマーケットを弱気にさせている要因のひとつとしています。