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「敬老の日」。久々の土砂降りで灰流れる?

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鹿児島市は本降りとなっています(上・左写真)。これだけ降ると、桜島の灰も流れるだろう、と思いましたが、鹿児島市の中部にお住まいのお客様によると、当店に向かって来られる途中、ひどい灰雨だったそうです。灰雨はきついですね。車のワイパーでフロントガラスに細かな傷もつきます。
午前中からいまにも泣き出しそうな空模様でした(右下写真=午前10時50分ごろ)。
きょうは「敬老の日」。父も義父母も伯母らも肩の筋肉が落ちて年をとりました。散々これまで気苦労、そして経済的な応援もしてくれた恩返しをしたいと思いながらも暮らしていくのが精一杯だけに何もできません。
まあ、こうして何とか娘2人を育てていくことで、勘弁してもらうことにします、相変わらず自分勝手ながら。

祝日ですが、当店は通常営業です。お昼からご予約が入っていたものの、雨のせいか、でないのか、午前中はとても静かでした。
お昼になり、元同僚Hさんが来店してくれました。久しぶりでした。いろいろと忙しかった、とのこと。わざわざの来店、感謝、感謝です。
続いて2人組のお客様、そしてご予約のお客様らがお見えになり、ようやく店らしい雰囲気に。
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きょうは鹿児島国際大学が休みのため、大学内のカフェ(図書館ガヤカフェ=短縮営業中)も休業です。いま店は妻に頼んで、自宅側のパソコンでブログを書いています。

昨夜、「無銘古刀」の棟に出ていた小さな薄錆を、耐水サンドペーパー1500番で磨いてとりました。丁子油をたっぷり付けて上下にゴシゴシと…。刀の研ぎは大変な手間と手順で専門の研ぎ師が行うものながら、かなりの出費を伴います。錆をこのままにしておくのは刀のためにも良くないと荒療治をしました。美術刀剣の方々が聞くと、あきれるでしょうが、私は実用刀派。美術品として「ほ~、見事な大乱れですね~」などとただ眺めているよりも、正しい刀法を学び振ることこそ刀を生かす、との思いの方が強い偏屈者です。
で、焼き刃がほとんどなくなっている「無銘古刀」に、おそらく以前の持ち主の誰か、もしくは不埒な刀剣商かが付けたと思われる湾れまがいの刃紋を見ているうちに、おぞましさと怒りを覚え、「ええい!」とばかり刃の方の平地も耐水ペーパーでゴシゴシ。1時間ほど表裏とも磨くと、古研ぎ状となったにも関わらず、付け焼き刃が消え、わずかに残った刃がきらきらと輝き出しました。「ざまみろ、刀の本質を見失った不届き者め!」と、真夜中にひとり高笑いをする私でした。
例え、刀としての役目を終えた刀なれど刀は刀。むしろ、ちょうど引退した競走馬を静かな牧場で余生をおくらせる心遣いがあってこそ、愛刀家と言えるのでは、と思います。
そう言いながらも、比較的健全な古刀が欲しい、というのも偽らざる気持ちでもあります。ま、いつか、ですが。
磨いていて指を切りました。刃がほとんどなくなっているとはいえ、刀は刀ですね。ちょっと手がすべったら刃がグイッ。わずか長さ1cmほどの傷ですが、刀は深く切れます。なかなか血が止まらないのを、これまで3回ほど手入れ中に切って知っているので、すぐに輪ゴムで指の根元をきつく巻き、痛みをこらえながら傷口を流水でよく洗いバンドエイドを貼りましたが、今朝も血がにじみました。
刀傷は治りにくいとよく言われます。戦で負った刀傷をお湯で治した、と伝えられる古い温泉も鹿児島県内のあちこちにあります。なるほど、と思います。

追記】=午後6時49分
ついさきほどまで、空が不気味なオレンジ色に染まっていましたが、すっかり日が落ち、暗闇に。雨音と水しぶきをたてて道路を走る車の音が聞こえます。

雨天にも関わらず夕方までぽつぽつとお客様が続き、日暮れとともに静かな店内に戻りました。ありがとうございました。きょうは女性客が圧倒的に多い日です。
不思議なものです。
そんな中、久しぶりにUさんがお見えになりました。JR指宿枕崎線を途中下車して寄ってくださったとか。
「別の仕事で忙しくてね~」とUさん。お元気そうでなによりでした。

焙煎すべきコーヒー豆が出てきました。すでにハンドピック済みです。ただ、台風接近による気圧の変化のためか、鈍い頭痛が昨日から続いています。まだ鎮痛薬は飲んでいません。早めに休んで明朝焼くことにします。
「あすできることはあすへ」がモットー。

追記】=午後10時37分
閉店後の掃除を終えました。小雨が降っています。風はありません。

台風15号は午後9時現在、奄美大島・奄美市の東南東約70kmの海上にあって、依然ゆっくりとした速度で北北西へ進んでいるとみられます。中心付近の最大風速は35m、最大瞬間風速は50m。奄美地方の一部が風速25m以上の暴風域に入っています。
気象庁によると、あす午後9時には勢力を保ったまま種子島の南東120kmの海上に達する見込み。
九州南部と奄美地方では、あすにかけて1時間に40mm~50mmの非常に激しい雨が降る恐れがあります。十分に警戒しましょう。

夜、常連のお客様がご来店され、「『ウガンダ・ブギス』ってどんな味ですか?」とおっしゃるので、ちょっと困ってしまいました。例えようのない味なのです。か、と言って、お答えしないわけにはいきません。
「ほかの豆とはちょっと違う味、香りですね。強いて言えば、エチオピアとキリマンジャロあたりに近いような、それでもやはり味、香りが違いますね」と私。
で、「試しに飲んでみませんか?」とお勧めしました。
奥様と一緒に来店されておられたので、「ウガンダ・ブギス」と「ペルー・モンテアルトJASオーガニック(インカの香り)をそれぞれご注文くださいました。
ご主人がひと口「ウガンダ」を飲まれて、「ああ~、確かに例えようがない、ほかと違う味ですね」とにっこりされます。コクと甘味は「ペルー」の方があるため、奥様は「私は『インカの香り』の方がおいしいと思う」とおっしゃいます。
コーヒーの話をしていると、ご主人はネルドリップ式で点てておられるそうです。
奥様「冷蔵庫にネルを水に浸しているんですよ」
「そうです。清潔な水に浸しておかないといけないんですよ」
奥様「面倒じゃないのかなって思いますよ」
ご主人「ミルで挽いているんだからネルで点てるのも一緒だよ」
「ネルは手間が大変ですよ。すごいですね」
奥様「自宅で(コーヒー豆を煎ったことがあるんですよ」
「そうなんですか?」
ご主人「ええ、網で煎ったんですけど。コクが出ずに苦いだけでしたね」
「煎り過ぎたとか?」
ご主人「2ハゼが早くきて、豆の表面がてかてかしたので冷やしたんですけど、どんどん煎りが進みましたね」
「煎り上げのタイミングをもう少し早めにして、アルミで網を覆ってやると芯までうまく煎れるんじゃないでしょうか。網で煎るのは難しいですよ」
ご主人「知り合いのコーヒーに詳しい人もそう言っていましたね」
「ぜひまた挑戦してみてください」
コーヒー好きの方と会話していると、時間があっという間に過ぎていきます。

さて、居合の形稽古、ストレッチをして休みます。焙煎は明朝行います。
by gayacoffee | 2011-09-19 15:06 | 焙煎人日記 | Comments(0)

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