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坂之上駅近くの土手にぽつんと建つ三体地蔵?

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鹿児島市坂之上、JR坂之上駅の駅舎から国道225号をはさんだ真向かいの土手の上に、ぽつんと四角の石板が建っています。高さ1mほど、厚さ30cmほど。しょっちゅうこの道路を通りながら、いままで気付かずにいました。伊地知種鶏場(現アクシーズ)の入口につながる道の角です。

先日、ふと見付け、気になって近づいてみると、南側に向かって蓮の彫刻と上部が欠けた仏様が彫ってありました。「三体地蔵」と思われます。
上写真にあるように、上半分の損傷が激しく、お地蔵さんの顔も判別できません。その割に下半分はほぼ無傷です。材質は鹿児島でよく見かける凝灰岩です。
私の想像ながら、下半分が地中に長く埋まっていて、上が風化したか、もしくは明治初年の廃仏毀釈で壊されたか…。
史跡にも指定されておらず、いわれも不明ながら、道をはさんだ坂之上駅の線路脇に石塔2基、五輪塔の最上部「宝珠形=空輪(くうりん)」3個がある(当ブログ2009年8月26日付けカテゴリ「谷山散策」で既報)ことから、かつてこの場所に仏教関連の施設があった可能性が大きいと思われます。
なお、旧谷山街道は現在の国道225号と重なったり離れたりしながら鹿児島市中心部と南薩につながっていますが、坂之上郵便局前あたりで海側の高台に曲がり光山団地を見下ろすように通っており、坂之上駅付近は街道からそれることになります。
グーグルの画像「ストリートビュー」でも確認できます。

語り継がれることのない坂之上の歴史のひとつです。
◆三体地蔵の向こうに見えるのが国道225号とJR坂之上駅
坂之上駅近くの土手にぽつんと建つ三体地蔵?_e0130185_23151973.jpg

◆土手の上にぽつんと建っている
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by gayacoffee | 2011-10-29 00:06 | 谷山散策 | Comments(0)

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