人気ブログランキング | 話題のタグを見る

またも割った居合模擬刀の鞘をゆうべ補修しました

またも割った居合模擬刀の鞘をゆうべ補修しました_e0130185_12535977.jpg
きのうの道場稽古で、またも割った居合模擬刀の鞘。今度は鯉口付近4、5cmで、水性ボンドを割れた個所に流し込んで十分に乾かせばなんとか使えるだろう、とゆうべのうちに補修をしました(左写真)。
今回はボンドで対応できそうです。写真のように接着部分ががっちりとくっつくように水性ボンドを流し込んでから輪ゴムと養生テープで固く鞘を巻きました。ボンドの強度は24時間経過すると最強レベルとなると説明書きにあるものの、念のためあすいっぱい置いて様子をみます。さてさてどうなることか。

本当は、刀身を傷める成分がある石油系ボンドは鞘や柄の補修に向きません。米粒をよく練ってつくる伝統的な自然系の接着剤「続飯(そくい)」が使われます。しかし、どう作るか検証しなければならず、まめな性格でもない私には米を練るのはちょっと無理。こういってはなんですが、割った鞘が居合模擬刀のものなので「まあ、試してみるか」と水性速乾タイプのボンドを使うことにしました。

居合道は、究極抜き付けが命とされます。「後の先」で、害意を持つ相手が先に斬りかかろうとする動きを察知し、瞬時に抜き付け、戦意を失わせる武道です。それゆえ、居合は「鞘に勝ちを含む」とも言われ、武具として鞘の役割が非常に大きいのです。居合道向けの刀では、本身と同じぐらい鞘に注意を払わなければいけないでしょう。
前回の鞘割りは極めて深刻でした。左足をぐっと引いて腰を左に回し半身になりながら刀を右側に抜いて払う(5本目「八重垣」)流れの中で、左足が引けず鞘の中に15cmほども刀身が残っている状態で、刀を右に払う動作を始めたため、鞘の刃の側が、鯉口から栗形にかけて大きく割れました。テグスを使って補修を試みましたがボンドのつけ方を間違ったようで、稽古中にテグスがズレてとける事態となり、結局新たに鞘を作りました。
もともと大量生産型の居合模擬刀だったため、居合用具店に依頼し合わせの鞘がすぐに見付かりました。その新調した鞘を割ったわけですから、己の未熟さにあきれます。
by gayacoffee | 2012-09-24 20:38 | 居合道・日本刀 | Comments(0)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


by gayacoffee