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10日連続の雨なし。酔いがまだ残る中を朝焙煎。午後「書道教室」

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たまにはコーヒー店のブログらしく、と円すい形ドリッパーでコーヒーを点てている写真でスタートしてみました(上写真)。開店前に焼いた「ケニアAA」の試飲で点てました。いつもの焙煎より、2℃分早めに焼き上げた豆です。1℃の差でも味、香りに違いがはっきり出ます。このところ、自分の好みで「ケニア」を随分と深煎りしていました。もともとくっきりとした酸味成分を持つ高級豆です。実に香り高いコーヒーです。きょうはいつもよりも少し煎りを浅くしてみようと思いました。1℃分焼き上がりを早めにしたことはありましたが、2℃早め、というのは初めて。とはいっても、ぎりぎりフルシティーローストに入る焙煎度です。

で、試飲しました。
若干の酸味が残ったものの、ま、許容範囲でしょう。「ケニア」の個性が分かりやすい味です。
なるほど、コーヒーの個性をはっきり出そうと、かの有名コーヒー店らが煎りを浅くする理由が分かる気がします。コーヒーの味をチェックするコーヒー鑑定士は、もともとヨーロッパのワインソムリエ出身が多かったそうで、それゆえコーヒーの酸味にかなり寛容な傾向があると聞いたことがあります。そんな海外の味覚中心で作られた“国際規格”を日本人のバリスタと呼ばれる人たちも学んだ結果、酸味がかなり残るロースト、中煎りぐらいが、特にスペシャリティーコーヒーを扱う店では主流となっていったようです。実際、全国で知られる東京の有名スペシャリティーコーヒーの自家焙煎店に私が行って飲んできました。酸っぱかった!
私は、日本人の味覚の底にあるのはお米のほのかな甘味とお茶のさっぱりとした苦味ではないかと思います。欧米人とは嗜好が異なるのではないか、と。確かテレビだったと記憶していますが、外国人がお茶(抹茶)の苦味に閉口して、「なぜ日本人は砂糖を入れて飲まないのか?」と語っていました。そこの違いです。
ま、コーヒーは嗜好品ゆえ、自由です。どんな味、香りを愛そうがその人の好みなので、いいのですが、中には、「これが正しい」と主張するコーヒー店が現れたりすると、私は首を傾げます。
私は、どんなに高価な豆を使おうが酸味のあるコーヒーは嫌いです。まずいと感じます。これは私の好みの問題で、ほかの人に強制するものではありません。苦味が強くなる寸前、酸味が消え甘味が出たあたりの深煎り、フルシティーローストからフレンチローストが好みというコーヒーファンと、味・香りを共有できたら、私はそれで十分です。
万人に対応しよう、と浅煎りから極深煎りまで豆をそろえようとは思いません。そんなスペースも資金もないわけですが、そもそも、自分がおいしいと思わないコーヒーを店に並べていても仕方がありません。
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きょうも鹿児島市は晴れ。きのう同様に雲が多めの空です(左写真=午前10時半ごろ)。雨が降りません。当店のある坂之上では雨のない日がきょうで連続10日となりました。
午後3時現在の鹿児島市の不快指数「83」、午後6時現在は「81」。「80」を超えると蒸し暑さで汗だくです。午後7時を過ぎ、日が陰るとしのぎやすくなってきました。けさ早くの涼しい風のあったころの不快指数は「76」。わずかな差に見えて、体感は大きく異なります。

その朝のこと。まだ前夜のウイスキーの酔いが残っていました。それほど飲んだつもりはなかったのですが、ボトルの残量を見ると確かに減っていました。DVDプレーヤーで往年の名画「カサブランカ」を観ていたらついついグラスを重ねていたようです。ボギーの渋いこと。ジュリーが「あんたの時代は良かった~♪」と歌ったのもうなずけます。第2次大戦中の混沌としたモロッコ・カサブランカ。抑圧の中の自由、戦乱の中のひとときの静けさ、だまし合いの中の愛。
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酔いが残る中、コーヒー豆の焙煎を急ぎました。焙煎済みの「コロンビア・スプレモ」の残量が少なくなっていたからです。「ケニアAA」も減っていました。なんとか2種類を焼いて、開店準備へ。
●コロンビア・スプレモ(深煎り)
●ケニアAA=期間限定豆(深煎り)

午後3時から奥のスペースを会場に「書道教室」がありました。講師・満留先生はご年配ながら暑さにも負けずお元気です。いつもきっちりお化粧をされ、衣服もぴしっとしておられます。毅然とした姿を見習わなければいけません。
※右写真=店の“緑のカーテン”のヘチマにまだ幼いカマキリがいた。花から花へと渡り歩いている。そしてじーっとしている。なぜカマキリが花に? と不思議に思ったが、花にやってくる虫を待ちかまえているのではないだろうか

追記】=午後10時28分
閉店後の掃除、食器洗いなどを終えました。あすは定休日。この1週間もありがとうございました。今夜はちょっと気を緩めることにします。
昼過ぎ、元同僚Sくんが来店、「ミルク金時」を食べてくれました。

きのうから再開した筋トレ、ストレッチをこれからやって、自室に戻り、ウイスキーのグラスを片手に、口にはパイプをくわえながら、読書といきます。
伊坂幸太郎さん著「死神の精度」(下写真)をきのうから読んでいます。半分進んだので夜中には読み終えるでしょう。先にDVDで映画版を観てしまったため、映像が重なってしまいます。やはり原作から読んだ方が自分の想像が自由になりますね。
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by gayacoffee | 2013-07-16 20:13 | 焙煎人日記 | Comments(0)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


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