熊本の大地震、被害甚大の報に悲しくなる。鹿児島は晴れ
2016年 04月 15日
さきほどお見えのお客様。
「ゆうべの熊本の地震には驚きましたし、怖かったですね。(鹿児島の)隣りですからね。ひとごとではありませんよね」
地震が発生したのが夜だったのも恐怖心を大きくしました。停電で見えない、突然の大きな揺れで懐中電灯を取り出す余裕もない、避難するにも街灯が消えていれば倒壊した建物や壁などのがれきで足元が危ないなどなど。被災した方々の気持ちを思うといたたまれなくなります。9人の死亡が確認された、と朝のニュースが伝えていました。
地震発生は一日の終わりのひとときでした。家族で笑いながら語り合っていた人たちもおられたでしょう、帰宅する家人を待っていた人もいたでしょう。
以前、災害に遭った人の言葉が蘇ります。
「なにげない日常がいかに大切かを知った」と。
テレビで倒壊した家屋の映像が流れます。民放各局も現地からレポートしています。マスコミは大騒ぎ。現場を伝えることも重要だと分かっていても、私は観ていられなくなり、テレビを消しました。
店の窓から、少しずつ伸びてきたサルスベリの若葉が鮮やかに見えます(上写真)。当店のなにげない日常の風景です。17日投票の鹿児島市議選の立候補者の選挙カーがきのうと変わらずに候補者の名前を連呼しながら近くの国道か県道を通っていきます。
開店前のコーヒー焙煎は3種類でした。
●ブラジルNo.2(中深煎り)
●ブラジルNo.2(深煎り)
●メキシコAL(深煎り)
※左下写真=きのういただいたタケノコ
鹿児島市は晴れ。ややくすんだ青空です。
JR指宿枕崎線は上下線とも通常運転。九州新幹線は昨夜の地震で回送列車が脱線、まだ復旧の見通しがたたず、運休しているとのこと。
地元民放・南日本放送(MBC)のホームページによると、JR肥薩線の吉松-八代間で運転を見合わせ、肥薩おれんじ鉄道は川内―肥後高田間での運行。九州自動車道は熊本県の南関インターと宮崎県のえびのインターの間の上下線で通行止め。このため、鹿児島と福岡、熊本、長崎を結ぶ高速バスは、終日運休。
空の便は鹿児島空港発着の通常どおり運航。日本エアコミューターの鹿児島-福岡便は通常2往復4便ですが、きょうは鹿児島空港を午前10時と午後3時に出発する便、福岡空港を午前11時25分と午後4時25分に出発する便の、あわせて4便を増便して対応、とのこと。
九州の西は真ん中で陸路が遮断された状態です。国道3号は通れるのでしょうか。通行止めとの情報を見ません。渋滞が予想されます。
【追記】=午後7時37分
きょうご来店のお客様から口々に「熊本の地震は怖かったですね」「食料が水が不足しているらしいですよ」などと心配する声が。さきほど熊本のお客様に生活に不便が出ていないか電話をかけたところ、被害が大きい地域から少し離れたところにお住まいとのことで、ライフラインにも支障がないとのこと。同じ熊本市内でも被害の大小が異なるようです。ただ、お客様はゆうべの大きな揺れの恐怖感が残っていて一睡もできなかったとのことでした。
坂之上在住のお客様から「私はゆうべの揺れを感じなかったんですよ。マスターは?」と尋ねられました。地震速報では鹿児島で震度4とか余震で3とか出ていました。「私もまったく気づきませんでした。いつもの地震なら揺れるんですけどね」と私。東谷山、荒田の方は結構な揺れがあったそうです。伊集院にお住まいのお客様は、下からドンと突き上げる揺れに驚いて、きょう坂之上の親元を訪ねたら、「朝のニュースを観るまで地震があったことも知らなかった」と言われ、「鹿児島市近辺でも揺れに大きな差があったようですね」とおっしゃっておられました。
坂之上の地下は岩盤だ、と聞いたことがあります。慈眼寺団地は造成のころ私が遊んだ記憶では細かく崩れる岩山でした。それでも坂之上も揺れるときは揺れますから、今回の「熊本地震」では横ずれした断層の流れ(?)が坂之上をそれたのか? などと素人考えで想像しているところです。
息子さんが熊本にある営業所の支援のため同僚と車に乗って鹿児島を出発した、とおっしゃるお客様もおられます。
きのうの当ブログへのアクセス解析(管理人のみ閲覧可能)のうち「記事別アクセス」数をみると2013年1月14日の「なんと! 鹿児島市の真下にもM7級の活断層が!~読売西部版から」の記事に300件ほどのアクセスがありました。以前当店で購読していた読売新聞(西部版)の同日付け1面サイドに掲載された「M7級活断層 九州倍増」「地震調査委 再評価で16か所に」の記事を紹介したものでした。
同記事によると、鹿児島市には海岸線に沿った「鹿児島湾西縁断層帯」があるとのことです。