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久々の快晴でお客様の表情も晴々! 「15日支払日」!

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久しぶりの快晴です(右写真=午後1時ごろ、当店前の市道から北、鹿児島市中心街方向。線路はJR指宿枕崎線)。これまでたっぷり降った雨が太陽の熱で地中から蒸発、むっとする暑さはあるものの、やはり青空はいいものです。
「久しぶりによく晴れてますね」とご来店のお客様、取引先の担当者。お客様の表情も空のように晴々して見えます。
「まだ梅雨は明けませんかね?」
そんな声もちらほら出ますね。残念ながらまだのよう。地元民放・南日本放送(MBC)のホームページによると、昼過ぎから曇りとなり徐々に天気は下って、あすとあさっては曇り時々雨の予報。来週の鹿児島市はいまのところ雨マークは出ていません。

きょうは15日。当店のほぼ5日ごとにある支払日の中でも大きめの支払日です。事務手続きはすでに済ませており、きょう中に行う現金支払いなど含め、今月もなんとか取引先への支払いを済ますことができそうです。ありがたいことです。
ことに商売は、信用=お金(支払い)です。ばら色の将来像を描こうが、志を大きく持とうが、決められた、または約束した日に支払うべきお金を払ってこそ、その先があります。取引先に対しても、融資を受けている場合は借り入れ先へも、雇用している社員、パート・アルバイトに対しても雇用条件に沿った額を払ってこそ経営者の資格があるというもの。
これを支払日のたびに続けていくのが商売の一面です。いい商品を提供する、お客様に喜んでいただけるサービスを充実するなど、これもまた商売の一面。両面がそろって商いは続くのでしょう。たっぷり資金があれば別ですが、現実の実力を超える投資をしてしまうと首が回らなくなりますし、ケチケチしていてはお客様に愛想を尽かされます。バランスを考えないといけません。
お金はよく血液に例えられます。ぐるぐる回してこそ生きるものながら、自分の体力にふさわしい心臓と適度な運動、食事で健康が保てる様は、商売におけるお金と同じですね。過剰な運動も食事摂取も不健康の元。また、お金をただただ貯めるばかり、売り上げ額ばかりが目的になるのも不健康かな、とも思います。

開店前のコーヒー焙煎は2種類。
●ブラジルNo.2(深煎り)
●ホンジュラス・サンアンドレスSHGスペシャル=期間限定豆(深煎り)

朝、どうしても起きれず焙煎が少なめでした。ゆうべは閉店後の掃除、食器の後片付けなどしてストレッチを済ませたら午前0時を回り、それからシャワーを浴び、精神安定剤と入眠剤を服用。寝付いたのはおそらく午前2時。入眠剤の効果がどうしても朝9時ごろまで残りますね。これが目下の課題。お金を血液に例えて健康の話を書いたばかりなのに、睡眠障害でおたおたする無様さです。情けないけどこれもまた現実です。

不足気味のコーヒー豆種は、夕方にダブルヘッダーで対処します。

フランスでまた大きなテロがあったそうです。憎しみは憎しみしか生みませんね。なぜ最初の憎しみを生んだのか、憎しみを和らげるすべはないのか、ないとすれば銃と爆弾がまた使われるしかないのか。
歴史の本が好きで、頭にはなかなか入らないものの読んでいて驚くのは、人の歴史はほとんど戦い、殺し合いだということ。第2次世界大戦を経験してもなお、朝鮮・ベトナム・中東・アフリカ、東欧などで戦争・戦闘が繰り返され、そしていまイスラム原理主義を掲げるテロ組織が無差別殺人を世界で行っています。
秦の始皇帝から2300年。なにも変わっていないのでしょうね、人間は。

追記】=午後7時12分
日本人は自分たちのことを平和を愛する民族だと思っているし、そう主張する人もいますが、とんだ間違いです。昭和20年の敗戦まで、江戸期250年などを除き、戦(いくさ)が実に絶えない国です。神話からして戦、戦、戦の連続。歴史時代に入って、朝鮮半島の動乱に介入し百済に援軍を送るも大敗し百済が滅びます。かの有名な高麗の広開土王の碑にも「倭」が百済を支援し云々と記されているそうですから、歴史的事実でしょう。
その後、天智・天武あたりで「日本」「天皇」といった固有の政治システム(国家の始まり)ができて、「日本書紀」が書かれます。統治者の「正統」を主題とする点は、「史記」の影響でしょうか。奈良・平安期には、失敬にも蛮族とされる「隼人」「蝦夷」の討伐を、正義面して伝えています。へん! 当時の中央(奈良・京都周辺)は渡来人やら雑多な集合体だったはず。秦氏とかはその代表格です。
ま、目くそ・鼻くその話など横に置いて、日本人の好戦性に戻しますと、平安期にいよいよ形骸化した律令制度で荘園制度が生まれ、それがさらに在地の管理人の私物化や、坂東などの開拓などで「武家」が誕生していきます。いよいよ軍事政権たる幕府が生まれます。武家の棟梁・源氏の嫡流、頼朝が征夷大将軍になり政(まつりごと)を行う始まりとなります。
ちなみに、日本刀の誕生は平安初期ごろともされますが、薩摩には平安貴族の頂点を極めた道長のころには、刀工「波平」初代の正国が大和から下ってきたと伝承されますから、すでに当時から日本刀の需要(スポンサー、売り先)があったということでしょう。東北・舞草刀も時代をかなり遡ります。日本刀の需要=地方の武装化は全国的な傾向でしょう。
源平、鎌倉、南北朝、室町(特に応仁以降)、そして戦国まで数百年は国内で大小の戦が続きました。ようやく秀吉が天下人となって平和が訪れたかと思いきや、今度は朝鮮出兵。いや、忘れるところでしたが、それ以前の室町のころに海賊「倭寇」がたびたび朝鮮を襲い、高麗王朝滅亡のきっかけともなったそうですから、大変な被害を与えていたのでしょう。朝鮮の人々が日本人を嫌う原因のひとつかもしれません。「倭寇」と言いながら、実際は長崎・鹿児島・天草あたり+中国南部の海の民の集団で、時に海賊、時に用心棒、商人でもあったそうな。体制の管理外にいた人々でしょう。
家康が天下分け目の戦いで豊臣の跡を奪って、武家政権を江戸で打ち立て、徹底した管理社会制度で徳川体制の保持を目指します。大名の正室・嫡子は江戸に住まわせ、多額の費用を要する参勤交代を義務付けられます。徳川体制をとにかく維持するためならなんでもあり、という徹底管理社会で、どうもこの気質がいまの日本人に大きな影をおとしています。血液型でいえば「A型」。すぐに全体のバランスを頭に浮かべ規律を作りたがり、内弁慶でプライドは高いくせに自信がないので他人の評価を気にする…。私もA型ですけど。
徳川管理体制で驚くべきは「禁中並公家諸法度」です。本来、官位を授ける帝と周囲の公家を、いただいた側が縛るという変な法律ながら、武力の前に麻呂たちはおろおろ泣き喚くしか手がなかったのでしょう。
長い戦の時代の終止符となったのが、「島原の乱」でした。戦慣れした豊臣期の大名に仕えた浪人と過酷な年貢に苦しんだ百姓、キリシタンが団結して、代官を襲ったのが始まりでした。武家政権に反旗を翻した、日本史上最大規模の一揆でした。一揆勢の勢いに幕末勢は当初大きな犠牲を出します。関ヶ原の戦いから30年経っての内戦ゆえ、1世代を経ていたこともあったのかもしれません。手を焼いた幕府軍は、切れ者老中の松平信綱率いる九州諸侯の増援を得て12万人以上の軍勢で、一揆勢が立てこもる原城を攻め、半年をかけてようやく鎮圧しました。
長い戦の日本では、武家ばかりか、おそらく百姓、漁民らも相当に戦慣れし、気性が荒かったのでしょう。
もっとも、世界中の人々が古代、中世、近世にわたり、実に気が荒いですね。どこどこを遠征し皆殺しにした、とか歴史の本にあります。殺戮、虐殺がたびたび出てきて、アジア系遊牧民の侵入でアングロサクソンがヨーロッパに移動しその歴史が始まったほどですからね。
話を戻します。
江戸末期までは徹底した幕府の管理社会が続きます。武家も百姓も公家もがちがちに管理され、移動も勝手にできません。中期にはやや緩み、江戸では大山参り、全国的にお伊勢参りがブームになります。「入り鉄砲・出女」で厳しいチェック体制があります。ただ、米本位制は江戸前期で早くもほころび始めます。日本型資本主義の台頭で、大都市では商人の力が勃興するも、武家社会はその建前を頑として変えず、結局、それが幕府崩壊につながる要因だろうと考えます。ヨーロッパの王侯らのごとく、富裕商人と結託すれば、幕府は富の蓄積ができたかもしれません。しかし、そこは侍、だったのでしょう。知行は米の石高です。
戊辰戦争、そして最後の内戦はわが故郷・鹿児島で起こり、長州人・山縣“袖の下”有朋率いる官軍の総攻撃で西郷翁はじめ最後まで城山にこもった薩軍が負けます。一気に中央集権国家へ向い、日清・日露で勝利し、それが“神話”を生み、過信を生み、昭和の大戦へと向います。

うだうだと長い文章で失礼しました。
以上の通り、日本人は、多くのほかの民族と同じように戦に明け暮れ、昭和20年の敗戦後にはそのエネルギーを経済復興へと向け、高度経済成長を達成、「奇跡」とすら呼ばれたのです。
好戦的と言えば悪口のようですが、エネルギッシュなのです。

MBCの気象情報では曇りとなる午後でしたが、よく晴れたまま夕方を迎えました。いい方向へ予報が外れてくれました。
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昼の休憩に入って、「15日支払」で郵便局へも寄ってきました(右写真=一帯は坂之上6丁目に住所表示が変わって久しいが旧町名が残って「下福元局」)。郵便口座宛なら振込手数料が必要ないのがいいですね、郵便局は。
続いて鹿児島国際大学内の紀伊国屋書店へ。取り置きの情報誌を購入。キャンパスから桜島はややかすんで見えました。錦江湾と埋め立てで造られた工業用地の建物が木々の間から望めます(下写真)。
いつもながら原付スクーター。強い日差しを見上げ、「暑い。暑い」とつぶやきながら戻ってきました。

追記】=午後9時10分
閉店しました。きょうもありがとうございました。
昼過ぎからぱったりお客様が少なくなって、どうしたことだろう、と思っていました。もしかすると、きょう・あす催される照国神社の六月灯の影響? 久しぶりの晴天でしたからね。ご家族でお出かけかもしれません。この時期は県内各地で六月灯が開かれています。照国神社は県内でいちばん人出の多い六月灯ですが、ほかでもあるかもしれません。

就寝が遅いので早めに起床できないのだろう、と入眠剤「ユーロジン」を1時間早く飲んで実験。閉店後の掃除などもさっさと終える予定。さっ、掃除です!

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Commented by 常連のNです at 2016-07-16 13:11 x
15日の支払いが一番多いようで、そこを越えられるとホッとされているご様子ですね。
書かれたように、むやみにお金を貯めることに意味はないわけですし、今後も、どうやって
事業を継続していくか、そのベースとなるものは何か、について、時折でも振り返られることは、
とても大事なことだと思います。それは、大企業だからとか、個人商店だからとかは、関係ないと
私は思います。あらゆる組織、いや、あらゆる人に必要なことだと思います。
 タイヨーの横の下福元郵便局、懐かしいですね。私は、慈眼寺在住でしたので、2,3回しか利用
しませんでしたが、こじんまりとした郵便局ですね。
 
Commented by gayacoffee at 2016-07-16 19:22
常連のNさん、ありがとうございます。
取引先さんへの支払いの多くが、前月末締めで請求書をもらい、「15日」支払いにしています。「翌月内なら何日でも結構ですよ」と言ってくださる取引先さんもおられますが、自分に緊張感を持たせるために「15日」と設定しています。
おっしゃる通り、15日を越えると正直ほっとします。
よく「自転車操業」とか言いますが、回っていれば十分だろうと思います。それ以上、なにを求めるのか、と。貯めるのはなにかその先に使う目的があるからであって、ただ単に残高が増えて喜ぶのは血瘤、もしくはよどみに等しいと思います。
映画・フーテンの寅さんで隣のタコ社長が、汗をかきかき、「きょう手形が落ちる日だってことをうっかり忘れていて」なんて苦労していますよね。寅さんはタコ社長をちゃかしますが、義弟ひろしはじめ、数人の社員を抱え、立派な経営者ですよ。寅さんはそこんところを分かった上で、タコ社長への敬意を込めてちゃかすあたりがあの映画の深さですよね。
当店ではほかに支払日を設定しています。すべて同日に集中させるとショートするおそれがある一方で、ほぼ5日置きに支払いがあるのもうっかり忘れそうで怖いですね。
by gayacoffee | 2016-07-15 14:01 | 焙煎人日記 | Comments(2)

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by gayacoffee