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和田小校区運動会の日曜、お客様の“波”が3回

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ブログのアップが閉店してからとなりました。これから閉店後の跡片付け、掃除、そしてあすの準備です。

ありがたいことです。お客様が続いてご来店される、いわば“波”が夕方までに3回あって、基本的にひとりで客席とカウンター、厨房をこなす規模の当店(というより私)のキャパを超えたため、休憩に入っていた妻に急きょ店に出てきてもらい2人態勢で応対する場面もありました(右写真=“波”と“波”の間の静かな店内)。
涼しくなるとコーヒー豆も動きます。コーヒー豆の県外発送もあり、コーヒー豆ご購入でご来店のお客様もぽつぽつと続き、「メキシコAL」・「ペルー・モンテアルトJASオーガニック=インカの香り」(有機栽培豆)・「ライト・マンデリン=マンデリンG1(中深煎り)」が昼過ぎには売り切れ(上写真)、ほかにも3種類が残りわずかとなっています。

開店前のコーヒー焙煎ではちょっと追いつかない状況となるも、営業時間中の焙煎は生豆の水洗いをする余裕もなかったり、焙煎機を稼動させるにあたっての危険性もあり、なかなか難しいですね。ま、なにより寝坊がいけません。けさも予定より30分遅れて起床しました。毎晩、入眠剤を飲まずには熟睡できない、その副作用かもしれませんが、この30分で1種類多めに煎ることができます。寝坊するごとに、煎るべき豆種・量を積み残していっているわけですね。われながら、ご苦労なことだな、と思います。
けさは6種類を煎りました。それでも足りませんでした。
●マンデリン・トバコG1(深煎り)
●コロンビア・スプレモ(中深煎り)
●ブラジルNo.2(中深煎り)
●マンデリンG1(深煎り)
●グアテマラSHB(深煎り)
●ブラジルNo.2(深煎り)

常連のお客様が「お客さんが多いですね」とおっしゃいました。ちょうど“波”のさなかにいらっしゃったのです。確かにばたばたして、ちょっとお恥ずかしい姿をお見せしてしまいました。
店を始めたころ、あるお客様が多めにコーヒー豆を買ってくださり、私が合計金額を言うと、「えっ、そんな額なんですか。結構、ちんけな商売なんですね」とおっしゃいました。お客様は悪気があっておっしゃったわけではありません。その方の仕事の商品に比べると、桁がふたつも、へたするとみっつも違うから、つい出てしまった言葉だったのでしょう。
そうですねえ。コーヒー屋は忙しいと言ってもコーヒー1杯400円前後、100gあたりのコーヒー豆も350円前後の積み重ねです。単純にコーヒーを30杯お出しして1万円超。1時間にお客様が4人来店され、皆さんがホットコーヒーを注文されたとして、当店は10時間営業ですから、1日の売り上げは2万円です。
実際は、スイーツセットあり、トーストセットあり、また当店の主メニューであるコーヒー豆の販売があって、さらにポイントカードのサービスや「コーヒー1杯無料券」をお使いになるお客様も多いことから、そう単純ではありません。でも、ともかくこつこつの積み重ねであることは間違いありません。こつこつと、日々積み重ね続けます。いや、もっと単価の安い商品、利益率の低い商品で商売されておられる業種もあるでしょう。こつこつ、こつこつです。

信頼を失うは易し、築くは難し。一瞬の気の抜けたときに粗相をしたりして、二度とお見えにならないお客様もおられます。「ちんけ」というその言葉はいまも心に小さな棘となって残っていますが、逆に、コーヒー店とはこうしたものだ、という覚悟を与えてくださいました。これもまた感謝です。
思えばありがたいことです。鹿児島市の郊外にあるささやかなコーヒー店へ、お客様はわざわざ足を運んでくださるのです。本当に感謝、感謝です。
その分、当然私の方も気を張っています。
自由で気楽に見える自営業、さらには「将来はコーヒー店でもやりたいと思っている」と言われたりもする業種ですが、小心者の私は細心の注意を払う努力をし、開店前のコーヒー焙煎開始から閉店して掃除など終え、店の灯りを消すまで、緊張しています。かなり。性格もあるでしょう。気楽はいいとしてもいい加減、あいまい、店の都合ばかり、妥協ばかりでは、決して商売はやっていけないものだ、とつくづく感じます。基本は、定時に開店し定時に閉める、店を休まないこと。そしてメニューの品切れをできるだけなくすこと、清潔であること。自営業は自由業ではありません。むしろ、自縛業、いや自律業ですね。自虐業ではいけませんし、自慢業でもいけません(そんなのはないでしょうけど)。

商売は、お客様に喜んでいただくことで成り立つ、戦場(いくさば)という面が、現実にはあります。規模の大小はあれども、それを多くの経営者が持っていて、その緊張感が切れたら終わりかなとも思います。
“転職野郎”が巡り巡ってようやくたどりつき見つけた自分の居場所とも言える店です。「このくらいでいいや」と思ったら自分の否定でもありましょう。かといって、身の丈をはるかに超える理想ばかり追っても、「これもできない」「あれもダメ」と悲観的になります。できること、努力で可能なこと、お客様の目線といったバランスで、少しずつ、こんな店づくりをしたいという目標に近づきたいと思います。そんなことを考えていると1日が24時間あっても足りませんね。

仕事以外に、いろいろ個人的に楽しみを持ちたいし、実際に手を付けていることもありながら、やはり自分の人生の大半は仕事です。灰色の脳細胞のほとんどを仕事に使っています。ぐうたらな私ながら、思えば“仕事人間”なのかもしれません。
きょうも、ばたばたと仕事がずれ込み、居合道場へ稽古に行けませんでした。ゆうべは道着、袴、刀も準備して布団に入ったのですが…。正直、落ち込みもします。「ああ、今週も行けなかったか」と。しかし、仕事を途中で放れるか、忙しい店を後に出掛けられるかというと、そうできないのが自分です。対策を考えましょう。なんらかのやりくりして、稽古に行けるように段取りたいと思う日曜です。

10月中旬の日曜。雨が上がり、晴れ間も出ました。谷山中心街では「ふるさと祭り」(本祭)が開催、和田校区の運動会もあったそうです。秋のレジャー・イベントの季節です。

訂正】=21日午後1時59分
谷山中心街では「ふるさと祭り」(本祭)が開催、と書きましたが、谷山ふるさと祭は22日(土)の前夜祭、23日(日)本祭開催、の間違いでした。訂正します。
by gayacoffee | 2016-10-16 21:55 | 焙煎人日記 | Comments(0)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


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