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本降りの日曜。開店前に4種類の焙煎。午後、居合道場へ

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いまのところ静かな日曜、本降りの鹿児島市です(左写真=店先のツワブキが雨に打たれている)。やや肌寒く、さすがに水シャワーを避け温水に。温かいシャワーが心地よくなりました。午後0時50分現在、鹿児島市は21℃(アメダス)です。湿度が高いため、軽く冷房を入れていますが、外気の方がエアコンの設定温度より低く、果たして意味があるのか不明ながら、ケーキや焼き菓子など入れているショーケースのガラスは曇りません。コーヒー豆は湿気を嫌うので、無意味ではないでしょう。除湿にすると電気代が高くなることもあるとも聞き、冷房設定です。
JR指宿枕崎線は現在、通常運転。あす鹿児島市は晴れの予報です。

開店前のコーヒー焙煎は4種類でした。
●ブラジルNo.2(深煎り)
●コロンビア・スプレモ(深煎り)
●タンザニアAA=キリマンジャロ(深煎り)
●ブラジルNo.2(中深煎り)

いつものように、地元民放・南日本放送(MBC)のホームページをチェック。大雨の情報が出ています。
きょう夕方にかけて種子島・屋久島付近を低気圧や前線が通過する見込み。このため九州南部と奄美地方では夕方にかけて局地的に雷を伴い非常に激しい雨が降るおそれがあるとのこと。予想される1時間の雨量は多いところで、種子島・屋久島地方が70mm、奄美地方が60mm、薩摩・大隅地方が30mm。現在、大雨・洪水警報が三島村、中種子町、南種子町に発令中。

追記】=午後9時7分
閉店しました。雨はどうやら止んだようです。夜8時を回って、ぽつりぽつりとコーヒー豆ご購入のお客様がご来店。ありがとうございました。

昼から、久しぶりに居合道場で稽古をしてきました。初夏に熱中症で体調を崩し、その後、日曜が忙しかったり行事など入ったりで、なかなか通えずにいました。
午後2時に自宅を出発。雨がまだ強く降っていました。東市来にある道場「鶴信館」までの途中、きょう「妙円寺詣り」があった伊集院を経由しました。徳重神社から少しルートが離れていたせいか、城山トンネルから妙円寺ニュータウンを抜ける道路では通行止めもなく、国道3号へ出られました。
稽古では、主に次の点で先生の指導を受けました。
・抜き付けは脇を締めて刀を抜いていくこと。脇を締めると、手の内(柄の握り)がうまくかかり、刃筋が通り力強い抜きとなる
・呼吸と体幹の連動。体を広げるとき・起き上がるときは息を吸い、縮めるとき・しゃがむようなときは吐く、または、力を入れるときは吐きつつで、抜くときは吸う(一瞬)。吸うは「虚」、吐くは「実」
・呼吸は腹で。丹田(へその下あたりにためる感覚。腹式呼吸とは違うもので、胸(腹)いっぱいに吸うことなく、吐ききらず。体の動きに合わせる
・抜き付けで正一歩前に出る際、体の軸が前傾しないよう、後ろ足で前に出る動きが肝心。下がるときは胸からという感覚で

以上は基本のことなのですが、すぐに忘れてしまいます。体で覚えると忘れなくなるのでしょう。そこまでの稽古が必要ということですね。11月下旬に宮崎で開かれる南九州大会に参加する予定です。鈍った体を、それまでに少しでも鍛えなければ、と思いました。

稽古が終わって、道場の先輩Oさんとおしゃべり。次のNHK大河ドラマ「西郷」について意見の一致をみました。維新150年の節目とは言え、いまこの時代になぜ「西郷」か、疑問だという点でです。
南洲翁については、鹿児島では伝説の人となっています。あまりに巨大な存在。鹿児島=桜島と西郷というほどです。すでにNHK大河ドラマには「翔ぶが如く」といった作品があります。あえて、なぜいま「西郷」か、どういった「西郷」か。大変に難しいですね。
もちろん私も西郷南洲を尊敬している者です。「南洲遺訓」を読み、あるいは海音寺潮五郎氏の小説など読み、いろいろ感じたいと思いました。分からないのです。ま、私ごときが理解するには無理があろうかと自覚しているものの、です。
次の大河ドラマは林真理子さんが書くそうです。
時代劇の難しさは、当時と現代の人々の常識、教養、思想、人生観が異なることです。戦前と今ともまったく異なるのに、150年前のことです。身分制度があり、それぞれに生き方も所作も違っていました。歩き方すら違っていました。男女間の感情も違います。それを忠実に再現すれば、いまの私たちには理解しきれない部分が多々あるでしょう。視聴率を狙うとなると、どうしても現代の価値観に当てはめることになります。そうなると、最近の大河ドラマが惨憺たるような時代を借りた現代劇、それも恋愛ドラマ仕立てと堕するわけです。
林さんが「西郷」をどう解釈するか、私には到底想像できるものではありませんし、色眼鏡で見るつもりもありません。ただ、この時代に「西郷」をテーマとするには相当の困難があると、私には思えるし、単に維新150年にひっかけ地域興しイベントとして南洲翁を取り上げるなんていう話ではまずいと思うわけです。
Oさんは言います。
「維新というなら、五代友厚なんかいいんじゃないかな。朝ドラ『アサが来た』で五代を演じたディーン・フジオカさんにもう一度やってもらって。結構評判が良かったし、話題にもなった。あれほどの人物だったのか、と多くの人が感じただろうし。正面から、英国留学したひとり、五代を取り上げることで、ともに留学した若者も描けるだろう」
いいアイデアですね、と賛成しました。
Commented by 常連のNです at 2016-10-23 22:32 x
 居合の稽古に行かれたのことで、よかったですね。
行ける範囲でできるだけ、行かれてください。
無理はされない程度で十分で、継続されることが何より大事かと
思います。お店も一緒かもしれませんね。
Commented by gayacoffee at 2016-10-23 22:55
常連のNさん、ありがとうございます。
ご心配くださり、感謝いたします。
稽古は続けなければ上達しません。自宅でいくらやっても、我流となり、また自分を甘やかします。一方で、やはり店が第一です。両立できればそれに越したことはありません。でも、私はそういう器用さがないのです。うまくこなせない性格です。
ただ、きょう道場に行って、すかーっとしました。やはり通える時間をどうにかやりくりして行かねば、と再確認しました。先生、先輩との会話も、日常にない空間ゆえ、格別です。
Commented by 前立腺隊じっちゃマン at 2016-10-24 18:46 x
武道やスポーツで、健康が増進するというのは、幻想です。私は現役中、よく十二指腸潰瘍で倒れました。健康を犠牲にして成果を狙うのが競技。どうか武術・武士道の精神で、御自愛ください。
誤解を恐れず言うなら、本来の武士道は、一族郎党の永続性を願う根性。天下国家なんか知らン、というものだと思っています。

何とはなしに、西郷のパーソナリティーに踏み込めないのは、私だけではないのかも、と思いました。
時代劇のカッコ良いセリフは記憶に残るのですが、西郷が登場するものでは、大久保の鹿賀丈史が、藩務の困難さに「胃が痛か~」とボヤいた一言しか記憶にありません。

先週、中之島を歩き、五代の遺徳を偲んだところです。隣接する北新地を、ウロついたりはしていません。
Commented by gayacoffee at 2016-10-24 21:01
前立腺隊じっちゃマンさん、ありがとうございます。
現代の人間には、150年ほど前の人たちの根っこの精神はなかなか理解できないと思います。
戦国までの侍は、まずわが所領の維持・拡大、そのための働きぶりによる忠義だったと想像します。江戸期になると朱子学の影響か、純粋なる主君への忠義、親への孝行が武士道の中心となり、江戸初めと幕末では侍の考えも変わったのではないかとも思います。
西郷さんの話に移ると、私にはあまりに巨大な存在に思えるわけです。いわゆる「征韓論」についての解釈も諸説ありますし、政論に敗れて薩摩に戻る際の判断、大久保との関係、私学校の暴発と西南の役へ突き進むあたりの心情など、凡人には想像を超えます。国父・久光を「ヂゴロウ」と言い放ったとされる激情、好悪の極端さもあり、一方で、島流しの間に家族から送ってくる煙草(西郷は煙草好きだったらしい)を島の人々に惜しげなくあげたとの逸話もあり、貧しい農民のために私財を分け与えたとの話もあります。江戸を焼き払い、慶喜の首をさらすと進軍しながら、山岡鉄舟の丸裸の談判と勝との会談でころっと方針を変えるあたり。なんといっても、いまも鹿児島に伝わるほどの人柄の魅力とは一体なんなのか。いち下級武士がそれほどに敬愛され、君主よりも西郷のためにと下野した者が多かったのはなぜなのか。
鹿児島は相変わらず桜島と西郷か、と地元の人間もぼやきます。逆に言うと、それほどに大きい存在であるわけです。
by gayacoffee | 2016-10-23 13:20 | 焙煎人日記 | Comments(4)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


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