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昼間、常連さんとコーヒー話。今までピッキング

晴れながら、やや風の冷たい一日でした。

いま(午後11時半)まで、生豆4種類のピッキングでした。と、言っても、スタートが遅かったためこの時間となったものです。

夕方「カントリー雑貨 さくらんぼ」へ行って、しばし歓談。ご夫婦とも、本当に雑貨が好きなんだなあ、と感心させられました。商品を愛せてこそ商売、ですね。
帰宅して夕食、最終話となった「薔薇のない花屋」を見て、ぼーっとしてしまい、ふと時計を見ると午後10時を回っていて、あわてて、明日夜に焙煎予定の「コスタリカ」など4種類のピッキングをしました。豆にくせのある、愛すべき「マンデリン」もあったことから時間がかかってしまいました。
今日中になんとか、「ほぼ毎日ブログ更新」を死守すべく、パソコンに向かっている次第です。コメントをいただいた方にはこれから「返信」を入力します。遅くなって申し訳ありません。

さて、お昼すぎ、毎週飲み切りで100gずつコーヒー豆を購入してくださる常連さんが、「今日はランチも食べてみようかしら」と来店されました。食後のコーヒーとプチケーキをお出しすると、彼女が「アメリカンってコーヒーにお湯を注いで作るんですか?」と質問されます。
聞くところによると、以前全国チェーンのカフェでアルバイトをしていたころ、このカフェではエスプレッソマシンで点てたコーヒーにお湯を注いで「アメリカン」として出していたとか。

「アメリカンというのは、浅めに煎った豆を使ったコーヒーのことです。点て方も通常のお湯の量です。その店では機械の性能上、お湯で薄めざるをえなかったんじゃないですかね」。
常連さん「あ、そうですか。浅いっていうとどんな豆なんですか?」
「うち(ガヤコーヒー)の豆はほとんど深煎りなので、浅煎りの豆はありませんけど、キツネ色ぐらいの焼きですね。焼きが浅いと、苦味よりも酸味が出てしまいますが、匂いは結構香ばしいですよ」
常連さん「朝、目覚めに飲むならやっぱり深煎りがいいんでしょうね」
「そう思っていらっしゃる方が多いんですが、実は逆です。浅煎りの豆の方がカフェイン量が多く、焼きが深くなるにつれてカフェイン量が減るんです。深煎りは苦味が強くなるため目が覚めると思いがちですけど、逆なんですよ。朝、目を覚まそうと思えば、それこそ『アメリカン』がいい、ということになります」
常連さん「へえ~、逆なんですね。不思議ですね」

それから、コーヒーは鮮度がいちばん、だから、その常連さんのように、豆が新鮮なうちに飲み切る量ずつ購入されるのは「正解」‥など、しばらくコーヒー話に花が咲きました。

そのお客様が帰られた後、「いろいろ説明したけど、コーヒーの専門書などの受け売りも多いなあ」と自分を反省しました。確かに、新しい豆と古い豆との香り、味の差は歴然としていることは私自身、体験して感覚として知っているものの、煎りたて・1週間後・3週間後・1カ月後・3カ月後、といった豆をそれぞれ同時に味見するなどして、お客様にもっと「確信」をもってお話しできるぐらいの実験を積まないと、「自家焙煎コーヒー店」の看板を掲げるにはちょっと恥ずかしい、と感じました。

まだまだ勉強不足。お客様から教わることが多い毎日です。
by gayacoffee | 2008-03-24 23:40 | 焙煎人日記 | Comments(0)

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