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県知事選結果にあたり、ひとこと・ふたこと

県知事選は選挙前の予想通り、現職の伊藤祐一郎さんが勝利、2期目続投となったわけです。

問題は、38・99%という過去2番目に低い投票率の中で、元共産党県議の祝迫加津子さんが獲得した149,795票をどう見るか、です。

伊藤知事の獲得票数は382,342票でした。
まず、鹿児島県内の有権者数1,383,599人のうち、100人に61人以上が棄権し、投票した39人のうち28人近くが伊藤知事に票を入れた、ということです。
この数字だけで分析すると、有権者100人のうち伊藤県政1期4年を「信任」したのは28人ということになります。10人中、3人弱…。
一方、祝迫候補への投票数は有権者100人中、11人となります。支持母体は日本共産党が中心です。ほかの政党、およびその支持団体は伊藤知事を「応援」しました。
そんな背景を考えると、祝迫候補の健闘ぶりが浮かび上がってくるのです。

伊藤知事に、私は面識はありません。講演も演説も聞いたことがないし、今回の選挙中に坂之上をご自分が回られたかも知りません。
祝迫候補についても同様です。サラリーマン時代によく鹿児島中央駅前で、マイク片手に演説している姿を見かけた程度です。

どちらに投票すべきか、はっきり言って迷いました。現実的には、中央官庁出身で1期4年を、はでではなくとも県財政改革を進めている伊藤知事に任せた方が「無難」とも思いました。その一方で、前回の知事選に比べ無風とも思われ、あわや伊藤知事の無投票当選もあった中で、争点を模索し出馬した祝迫候補に、感情面でなびきそうにもなりました。

結局、今回の知事選は、選択肢の少なさ、結果が予想できるなどの理由で投票率が落ち込み、支持団体の方々は別として、「浮動票」の多くは私のように2つにひとつの選択で迷い、棄権を選んだ人もいるでしょうし、投票所で決めた人もいるのではないでしょうか。

伊藤知事の2期4年は前途多難です。県行政をひっぱっていくにあたり、ぜひ「50年、100年先の鹿児島」のビジョンを示していただきたいと思います。もう目先の対処治療で地方に活力は蘇るものではありません。
特に、「人」づくりをお願いしたいと思います。
「頭のいい子」「スポーツのできる子」づくりではありません。人間として品格のある県民づくりです。
それは大西郷が目指し、志半ばで尽きた思想です。
「頭のいい子」「スポーツのできる子」は全国、全世界にそれこそ掃いて捨てるほどいます。
でも、人品卑しからざる人物はそうそう現れるものではありません。

「鹿児島県は貧しい、でも県民はみな人物である」なんてすごいことではないでしょうか。

もう物質文明崇拝の時代は終わっていますよ。
by gayacoffee | 2008-07-14 13:05 | ガヤマスのつぶやき | Comments(0)

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