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自民総裁選「麻生氏圧勝か」に思う

新聞各紙が、「自民総裁選 麻生氏、圧勝の勢い」などと大見出しで伝えます。
もう決まったかのように…。
いや決まっているのかもしれません。きっと決まっているのでしょう。

先日のテレビに、麻生さんはじめ、候補者が自民派閥の長を訪れ、支持を訴える場面が流れました。入社試験の面接のようでした。
ある派閥の長は、小池さん、与謝野さんらにちょっと厳しい表情で、そして冷たげに接し、麻生さんには「やあ、どうもどうも」みたいな調子。麻生さんも「このたびはよろしく」と笑顔です。和気あいあい? 政治家同士の和気あいあいはポーズもあるでしょうが、それでも映像を見て私は不快になりました。「談合かよ」と。
内閣総理大臣を志そうという者が、総理を目指せぬ者に向ってへいこらと頭を下げるなど、みっともないのです。逆でしょう?! 物事がさかさまになっているのです、この国は。

で、一方の民主・小沢さん。「独裁みたいでいいのか」との小さな反乱なども押し切り、対立候補なしで党首に再選され、10月ともいわれる衆議院議員選挙に進みます。鳩山さんや菅さんら「創業者」が時々出てきて、何かしゃべる…これもまたどうしたものかなあ、と首をかしげてしまいたくなる光景です。何をどうしたいのか、よく分かりません。

日本は、衆議院の過半数を抑える党の総裁または党首が内閣総理大臣に選ばれる仕組みです。
財政悪化、不景気、増税、無駄遣いとも思える税金の使い道、年金問題・社会保険庁の不手際、医療・社会保障制度の低下、物価高など、これまでの自民党を中心とした政治に嫌気がさしている国民は、先の参議院議員選挙で、民主党に多く投票し、衆・参議院そして内閣がねじれ、さらに次期総理を狙う派閥・議員にも足を乱されたのか、福田政権が1年で終わりを告げました。
「投げ出し」とか言われましたが、はっきり言えば、「次の選挙(衆院)で勝てない」から辞めざるを得なかったのです。

議員は当選してナンボの商売(?)。「落ちたら乞食だ」と知人の議員の言葉(前にも紹介しましたが)。
選挙にはたくさんのお金が必要です。そのため政治家は自らの後援会を結成し、政治団体を作り、政治資金を集めます。あくまでも選挙で当選し議員であるため、です。献金する人も落ちる人には行いません、ほぼ。だから選挙で落ちたら、お金だけもらって何も「お返し」ができない、議員として「仕事」のできない、「乞食」だと、その人は言うのです。
厳しい仕事です。仕事、というのは適切な表現ではありません。何か、使命のようなものなのかもしれません。

議員はなによりも当選し続けなければいけません。当選するためにどうするかを考え、それを優先し始めるわけです。
その結果、目先の国民の耳に心地よく響く「巧言令色」がはびこります。国民も踊ります。

自民総裁選には5人が立候補を表明していますが、マスコミのアンケート調査では「麻生氏」が圧倒的に有利、と着々と「地固め」が進んでいます。
麻生さんなら小沢さん(民主)に勝てる、というわけでしょう。

ん~ん。それにしても、この国はどこへ行くのでしょう。いま何を行って、20年後、50年後、100年後の日本をどのように描いているのでしょう。

政治家の現実は「当選」と「多数派」。
政治家の使命は、国民に夢を示し、それを一歩一歩実現すること。
その両面を兼ね備えた「人物」を育てるのは、ほかならぬ国民、私たちです。
「巧言令色少なし仁」
いい加減、私たちも厳しく投票しましょう。選挙は、国民が唯一政治にかかわれる権利ですから。
by gayacoffee | 2008-09-15 19:48 | ガヤマスのつぶやき | Comments(0)

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