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お客を呼ぶ人~不思議な力はあるのか

「私がお店に入ると、不思議とお客さんが入ってくるのよね。喫茶店でもそうだし本屋さんでもそう。どうも人を呼ぶ力があるみたい」

常連客の話です。
お客様がひとりもいなかった店内にその方が入ってこられて間もなく、次々とお客様が来店され、ほかのお客様がひけるまで本を読んでおられました。「お冷」(水)のお替りを差し上げた際、真顔になっておっしゃいました。

実は、そうおっしゃるお客様はその方ばかりではなく、ほかにも3、4人いらっしゃいます。
「自分でも不思議なのよね」
その方々の気持ちは、よく理解できます。かくいう私も自身その傾向が少しあるかな、と日ごろ感じているからです。

私はサラリーマン時代、JRの列車待ちで、鹿児島中央駅の書店をひんぱんに利用していました。気に入った本があれば買うし、そうでないときも時計を見ながら、もう1本、もう1本と帰宅の列車を見送って、書棚から書棚へといつもの順路をじっくり巡りました。あるときは、古本屋で天井まで繁雑に積まれた古本独特の匂いの中をさまよっていました。至福の時間でした。
立地の良い場所にある書店ですら、お客がほとんどいない時間があります。
「ゆっくり探せるなあ」。1冊、また1冊とパラパラッと本を手にしていると、あとからお客が入ってきます。OLさん、中年の会社員らしきスーツ姿の男性、高校生は団体です。いつの間にか、雑誌コーナーや専門誌のコーナーに棚に向かって横並びの列。古本屋でもがらんとした店内に入ると、後からお客さんが続きます。
「これは一種の能力?」と不思議に思うことがあります。

自分なりに2通り推測しています。
①お客が混む時間帯の最先端にいる
「お客を呼ぶ力がある」というよりも、お客さんが混む時間帯に一足先に行くタイプなのではないか、言い換えれば、「流行に目ざとい」のかもしれません。もしくは極めて一般大衆的心理を持っていて、他人よりちょっとだけ行動が早いのではないか、と分析します。
これも「能力」のひとつと言えるかもしれません。

②本当に「心」に力がある
「心」の力、と言うと超科学的かも知れません。肉体に対する心=魂について、現代科学はまだ私たちにはっきりと説明をしてくれません。「脳の神経細胞が信号を送って云々」はふむふむと分かっても、じゃあ、自分を自分と確認できる「魂」とは何なのか…。話が少しそれましたが、「心」には現代の科学では説明できない力があるような気もします。
例えば「病は気から」。
「おまえはダメなやつだ、使えない」などと毎日責められる会社員がいるとします。彼はどうなるでしょう。十中八九、いや必ずと言ってよいほど、病気になるでしょう。気がふさがり、胃を悪くし、眠れなくなり、頭痛、肩コリ…。
もしかすると病気は魂の悲鳴なのかもしれません。
実際、最近になって「笑い」ががん細胞を駆逐していく、との臨床結果も出ています。もっとも、「笑い」の健康への効用については少なくとも昭和30年代から一部で言われていましたが、ようやく医師・科学者が追いついてきた感があります。
体中の細胞は脳がつかさどっているはずです。魂=心と脳との関係は不勉強ながら、密接にかかわるでしょう。ということは、心の働きが肉体全体に影響するというのはごく自然な理屈です。
話が少し脱線しました。
「心」=魂が、他人へも影響を与えるほどのパワーを持つかは分かりません。
ただ、グッと人を引き付けるようなオーラを放つ人がいることも事実。形として見えないからと言って、人を呼び寄せる「力」の存在を否定もできません。
by gayacoffee | 2008-10-03 15:50 | ガヤマスのつぶやき | Comments(0)

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