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文化財か!? 波平・坂之上家の焼入れ「水槽」

驚くべき“発見”です! 平安期、初代正国が大和国から薩摩国に入って以来、幕末・明治初年まで連綿と続いた刀鍛冶の「波平(なみのひら)」。坂之上で作刀した嫡男家は「波平坂之上家」と呼ばれました。その同家で使われていたとみられる焼入れの「水槽」を、常連のお客様Tさんが撮影されました(下写真)。波平刀工の姓は橋口氏。坂之上にある末裔宅の祠の横に置いてあるそうです。専門家の調査・研究を待たなければ断定できませんが、もし焼入れで使用した「水槽」であったとすれば、鹿児島の歴史上、貴重な文化財と言えるでしょう。

「波平」の日本刀を入手したい、とあちこち関係先を訪れていたTさん。橋口家を訪れた際、氏神(?)が祭ってある祠を見学させてもらったそう。その祠の横に、写真の「水槽」を発見したと言います。石造りで、Tさんによると1mを優に超す長さ。写真で見る限り、石質は鹿児島の石垣などで使われる凝灰岩のようです。
焼入れとは、火床で約800℃に熱した刀身を一気に水中に入れ、焼き刃を入れる工程のこと。このとき、刃紋や反りができるといいます。

「波平」刀匠および「坂之上家」の祖と言われる56代安張(号・寿庵)については、昨年4月7日の当ブログ・カテゴリ「谷山散策」に書いていますので、ご参照ください。
文化財か!? 波平・坂之上家の焼入れ「水槽」_e0130185_19203922.jpg

by gayacoffee | 2009-03-22 18:05 | 谷山散策 | Comments(0)

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