日々刻々と変わる天候、なかでも雲や空の青さの変化は見ていて飽きません。
どよんとした雨の日もそれなりのおもしろさ、あり。
鹿児島市坂之上は雨。そぼそぼと小雨が朝から降り続いて。
いつものように焙煎作業を始める前に焙煎室ドアを開け、南西の空を見ます。
焙煎室ドア前の通路に平行して2本横切る轍(わだち)に水たまりができて雨粒の作る輪がせわしく浮かんでは消えして。その単調なリズムが心地よく、眺めていて飽きないのです。雨の強さや雨粒の大きさで水の輪に大小の違いもあって。
最初はおもしろいと眺めていて、そのうちに引き込まれて忘我、無我夢中のひととき。
私だけではないでしょうが、寄せては返す波、ちょろちょろと音を立てる小川のせせらぎ、時折吹く風に大きく揺らす竹林…。
単調ながらもその自然のリズムはなぜにここまで心地よいのか…。
そう思いながらけさ、通路の水たまりにせわしくできる雨の輪を撮影しようとスマホを向けたら、なにか落ちているんですね。
小さな丸いもの。
ん? 硬貨?
なんかピンとくるんですね、おカネは。
急ぎ足で歩いていても道端に落ちているものが硬貨かただのゴミか、一瞬で判別できます。私だけではないでしょう。それだけ、おカネって大事なものだとの意識が心の底にあるんでしょう。
水たまりの丸いものは1円玉でした。
商売人の家の前に硬貨が落ちたままなんていけません。おカネを粗末にしているようで。すぐに拾って財布へ。
「カネは天下の回りもの」。使います。1円玉も立派な貨幣。
最近では100枚以内または200枚以内で預けないと金融機関に手数料を取られる時代で、硬貨も肩身が狭い。ことに1円玉は。
それならいっそ、財務省は1円玉を硬貨から外せば? いや硬貨自体をなくして、念願の“作られた”インフレ演出のために1000円札を100円くらいの価値まで落とせばいい。
自販機も札のみ使用にして。
どこか発展途上国のごとく、たばこ1箱に1000円札を5枚も6枚も出して買うってことになったり。
ああ~、せっかく前半で自然のリズムの心地よさを語っていたのに、コーヒー焙煎の合間にたFB記事を書き進めていたらついついおカネの話に移ってしまい、昨今の増税派政府家、財務官僚、日銀総裁、経団連会長らの生面(づら)憎き顔が目に浮かんで悪態をついてしまいました。
※写真=午前10時半ごろの撮影。ガヤコーヒー本店の焙煎室ドア前にできた水たまり、ドアからの南西の空。そして拾った1円玉