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不思議なタイミング、美しい空と夕雲、ひどいチラシ

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どうしたものか、これを始めると必ず別の何かが起こる、というジンクスのようなものがあります。
私の場合は、ブログと生豆のハンドピック。このいずれかを始めると必ずと言っていいほど、お客様がご来店くださいます。
今日はブログもハンドピックもその現象が起こりました。
実はこの「焙煎日記」を書き始めようと、「投稿」ページを開いたのは午後0時40分すぎでした。
さわやかな五月晴れに誘われて店の前から東の空を撮影(右写真)、続いて天窓からのふわーっとした光が床を照らしている店内を撮った(左下写真)のが午前11時45分ごろでした。
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ブログを書き始めようとするまでの約1時間は、店頭販売用の「ドリップバッグ」のシール貼り作業。その間、お客様はおひとりもなく、スムースに仕事がはかどり、「さて」とパソコンに向かった途端、店のドアが開きました。
お客様「こんにちは~。コーヒー豆をください」
「いらっしゃいませ、どうぞ~」
その後、鹿児島国際大学の常連客の方、元同僚と友人、いつもコーヒー豆をご購入くださる方などなど続き、昼過ぎとなりました。ありがたい話です。

で、しばし店内が静かになったのを見計らって今夜焙煎するため生豆のハンドピックを始めようとテーブルに広げたところ、「こんにちわ~」。時々店内でいつも「ガヤブレンド」一筋で飲んでくださるお客様でした。
お湯を沸かし直し、コーヒーを点ててお出しすると、続いてコーヒー豆をお買い求めのお客様が来店くださいました…。
ハンドピックは昼間のうちにやっておかないと、当店では生豆を一旦水洗いするため、閉店時刻までに洗った豆が乾燥してくれないと困ります。接客の合間をちょこちょこみて、急ぎの2種類を済ませ、水洗い、そして乾燥へ。

これは不思議な現象なのか、それともたまたまタイミングが合うだけなのかは不明ながら、今日だけではないので、とても不可思議です。
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かと言って、不思議な現象への好奇心、そして畏敬の念に付け込んだ商売はいけません。
たとえば、迷信・霊感商法の類です。「占い」と言いながら「印鑑」などを売り付けるような商売もそうです。

右写真は今朝の南日本新聞に折り込まれていたチラシです。風水の力でこの財布を持っていたら宝くじが当たった、という体験談を顔写真・コメント入りで掲載しています。
ん~ん、こんな内容の折り込みチラシを鹿児島の県紙が折り込むのか! 私は見るなりムカッときました。

過剰反応する理由は、以前私が生活情報紙の広告掲載基準審査を担当していたからです。そのフリーペーパーは紙面ばかりでなく、折り込むチラシについても「媒体社」として責任を持つべきとの立場から、風俗やSF商法、ネットワーク販売といった業種は当然のこと、家庭崩壊につながるとの理由から消費者金融も上場大手であってもすべて掲載不可、薬事法に少しでも触れる内容の健康食品・化粧品等も掲載不可、そして科学的根拠のない広告、または第三者機関が証明した資料のない効能効果等の広告内容も不可としていました。

その基準に照らすと、「財布にお金や宝くじを入れておくだけでなぜかお金に恵まれる」などといった、非科学的文言は×・×・×・喝!です。科学的に証明できますか?

本紙広告内容に厳しい基準をもっている一般紙でも、折り込みチラシについてはかなりあいまいです。
ある新聞社の折り込み担当者曰く「紙面広告については媒体の掲載責任も一部問われるが、折り込みは新聞本紙とは別に独立して存在している媒体だから、チラシの掲載内容はあくまで広告主が全責任をとるべき」。
これについて私は疑問を持ちます。
ならば、何でも一般紙は折り込むか? というとそうではありません。折り込みの基準があって、内容に問題がなくても、競合する媒体社のチラシは受け付けません。
なのに、「財布に入れておくだけ」で、「3億円が当たるチャンス」だの、体験談で「2億円当たった」だの…。
問題ではないでしょうか? 仮に、この広告の体験談に出ている人たちが実在しているとしても、広告というのは消費者へ「私も当たるかも」という期待を抱かせるのが目的となります。確率から言って、「風水財布」を買った人が全員なんらかの宝くじに当たると考えられるか、です。つまり普遍的な商品なのか。
ここがチラシを折り込む、折り込まないの判断基準でしょう。
残念ながら今朝の南日本新聞の折り込み方針にはがっかりさせられました。
与次郎に大きな新社屋を建て、その後の不況と少子化、若者の新聞離れで経営環境が厳しいとも聞きますが、こんなチラシを折り込むほど落ちぶれちゃあ、いけません!
いっそのこと、南日本新聞社の経営幹部がまず「風水財布」を買ってみてはどうでしょう。なにしろ、「驚きの金運効果」を発揮するそうですから。
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長々と書いていたら閉店時刻を過ぎてしまいました。
さて、これから焙煎に入ります。

右写真は、夕方が近づいた西の空高くにジェット機が飛行機雲を作っていたので撮影。向かう先は東南アジアでしょうか? 上海にしては方角が違う気がします。

追記】=午後11時5分
焙煎がさきほど終わり、店内の掃き掃除を済ませたところ。いつもの段取りですが、最近、焙煎の後にいつの間にか私がやることになった仕事が毎晩あります。大学向けのブレンドコーヒーの準備です。このくらい、豆を混ぜるだけだから妻でもできそうなものですが、動きませんね。
ん~ん。作るのは簡単ながら、ずるずると毎夜の仕事が増えていくのに疑問がわきます。か、と言って妻に言うのも、もっと面倒。てんびんばかりにかけて心の負担が軽い方を選ぶことにしています。

今夜の焙煎は次の通り。
●ブラジルNo.2(深煎り)
●ペルー・クスコJASオーガニック=インカの香り(深煎り)

明日は午後から雨の予報です。
今夜も多数のアクセスありがとうございました。
Commented by イマガワ=ジン at 2009-05-25 23:47 x
これほど悪質なケースではなくともパチンコの広告が多すぎるのは気になりますね。
地元香川県の四国新聞や沖縄の沖縄タイムスの広告にもパチンコ画目立ちました。
イベントの日、新台入荷とか一般人には何が面白いのか分かりませんがパチンコ狂いはこれを見ると興奮してしまうそうで。
Commented by チッチ at 2009-05-26 15:46 x
「広告掲載基準審査」という響きが、
とてもとても懐かしく思えました。
私も今、転職して、売り本に携わっていますが、
フリーペーパー時代とは比べられないほど、
言葉の表現自体も、ゆる〜くなっています。
私の中の基準は、やはり前職時代のものなので、
自問自答しつつ…の毎日です。
ガヤマス氏の気持ち、少し分かる気がします。

あ、先日、その前職時代の先輩が、
ガヤドリップパックを送ってくれました☆
パックには、懐かしいガヤマス氏の文字が!!
なんだか、急に鹿児島が恋しくなりました・・・。
Commented by gayacoffee at 2009-05-26 20:29
イマガワ=ジンさん、ありがとうございます。
身を滅ぼすのは自己責任、自業自得とは言え、かねてより「天下国家」を語る新聞に、え~え! というような折り込みが入っていると新聞の質が疑われます。同じ日に折り込まれていたほかの折り込みクライアントは不快に思わないのでしょうか? 私ならすぐに新聞社に抗議の電話を入れますが、ね。
Commented by gayacoffee at 2009-05-26 20:44
チッチさん、ありがとうございます。
活字でメシを食う者は言葉に対し繊細に、そして厳しい姿勢でのぞむべきですね。と、かつての自分を反省しながらのコメントでした。
「ドリップバッグ」のスタンプを作りました。私の汚い字が味をおとしめると思ったからです。鹿児島にお帰りの際は、ぜひご来店ください。なによりも健康第一で!
by gayacoffee | 2009-05-25 21:03 | 焙煎人日記 | Comments(4)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


by gayacoffee