白い雲のわく晴天。「ディジュリドゥ」に感動!
2009年 07月 04日
ネットオークションで落札して買った「江戸の町」(草思社刊=昨日「焙煎日記」で紹介)がおもしろくて、昨夜、というか今朝3時ごろまで読んでしまい、少々寝不足です。
梅雨の晴れ間で、朝から日が差しています。上空の白い雲がまだもやのようでくっきりしていません(左写真)。水蒸気をいっぱい含んでいるのでしょう。
開店準備をしていると、久しぶりに鹿児島市外にお住まいのYさんが、「おはよ~」と寄ってくださいました。いつもJR指宿線をご利用で、「今日は気持ちが良かった」とのこと。
Yさん「もうホットじゃないよね。アイスコーヒーね」
しばらく振りだったので、しばし談笑。「さて」と再びJR線でどこかへお出かけのようです。
わざわざのご来店、本当に感謝いたします。
「日記」よりも、先に「エチオピア・モカ・イリガチャフG2ウオッシュド」再登場のお知らせと豆売り価格の一時値上げのお願いを急いでブログにアップしよう、とパソコンに向かっていました。
早くも午後1時。静かな昼です。土曜の当店は比較的静かな傾向があるようですね。ゆっくりと、コーヒーでも飲みながら読書をされたい方には、お勧めの曜日ではないでしょうか。
今日は午後3時から奥のスペースで「坂之上自由教室」です。何度かご紹介した通り、アボリジニの楽器「ディドゥリドゥー」の生演奏があります。
【追記】=午後3時52分
いま不思議な時間を過ごしています。
本日の「坂之上自由教室」は鹿児島市在住の戸木田さん演奏による「ディジュリドゥ」(当ブログいままでの表記は間違いでした)を聴く会です。なんとも例えようのない音、というか振動というか…。モンゴルのホーミーのように空気を震わせて伝わってくるのを感じます。
アボリジニは「ディジュリドゥ」を神事や祈祷、病の治癒などで用いるそうです。素潜りの世界記録を持つ人(名前はあとで書き込みます)が、深海で聴く音に近いとも。
戸木田さんは、「ディジュリドゥ」の解説やそれにまつわる話を交え「カンガルー」「ワライカワセミ」などの曲を披露してくれました。「ディジュリドゥ」は世界で最も古い管楽器と言われるそうです。アボリジニがオーストラリアに定住したのが5万年以上前で、「ディジュリドゥ」は非常にアバウトな話ですが1000年~3万年前に誕生したとのこと。アボリジニは文字を持ちません。そのため、すべてが口伝で伝わっているそうです。
彼らは民族の秘伝をかたくなに守っており、「ディジュリドゥ」の曲もアボリジニ以外の人にはまだまだオープンにしていないものも多いそうです。
戸木田さんは現地の人に少し教わったほかは、独学とのことです。ユーカリでできた“本物”の「ディジュリドゥ」以外にも、オーストラリアの現代人が作った「ディジュリホーン」(プラスチック製)や、ホームセンターで売っている塩化ビニール製パイプの自作の「ディジュリドゥ」、竹で作った「ディジュリドゥ」(自作)でも曲を披露してくださっています。
いよいよクライマックス。現代楽器「ハピドラム」と「ディジュリドゥ」の共演(お一人で)です。
【追記】=午後9時58分
閉店し「除湿」モードをオフにして窓を開けた途端、湿気が店内に入って蒸し蒸しとしています。夕方には小雨がぱらついたようで、また雨でしょうか?
午前中に入荷したコーヒーの生豆を、閉店時刻まで焙煎機の横に積み上げたままにしていたので奥の倉庫へひいこら言いながらようやく運び終えました。麻袋は60kg入りですが、当店は10g入りの紙袋に小分けしてもらったものを仕入れています。老舗焙煎店、繁盛焙煎店と違い、60kg入りを購入するまでもないのが大きな理由ですが、倉庫が大きく重い麻袋を何種類も保管できるほど広くないためでもあります。
適度に時間に余裕のある暮らしができて、食べていける程度であれば私は十分。店の拡張や多店舗化などはとても私には向いていませんし、そんな器量はないでしょう。「適度に」の方が、ハンドピックも水洗いも焙煎も私がじっくりやれそうで、自分には似合った生き方だろう、と思っています。
もっとコーヒーのおいしさを求めていきたいですね。
夕方、「ディジュリドゥ」を聴かせてくださった戸木田さんと演奏後にしばし話をしたところ、呼吸方法を習得する必要があるようです。「循環呼吸」と言って、ほっぺを膨らませ息を吐きながら鼻で空気を吸うというもの。戸木田さんは1カ月ほど練習してできるようになったそうです。
私が驚いたのは、塩化ビニール製の戸木田さん手作り「ディジュリドゥ」(右写真=戸木田さんが吹いているのが塩ビ製)。ナフコでパイプを買い、硬いので店で切ってもらったとのこと。口に当てる部分だけ紙やすりで角を削ったぐらいで、後ははめ込むだけで手作り「ディジュリドゥ」は完成するとか。しめて1000円足らず。
ぜひ、次回の「坂之上自由教室・ディジュリドゥ編」は「自分で作って吹こうディジュリドゥ」はどうですか? と私が思いつきを語ると、「手作りって言ってもほとんどナフコで加工してもらいますからね。ちょっと加工して組み立てるぐらいだから10分で終わってしまいますよ」と戸木田さん。
私「でもなあ、おもしろいですよ、『ディジュリドゥ』を自分で作るのが。作って吹く練習をするっていうのはどうですか?」
そう尋ねたら、前述の「循環呼吸」のことを教えてくださったのでした。
聴いていて、なにか言いようのない心地の良さを感じた「ディジュリドゥ」です。川辺(かわべ)で吹いているとカエルが出てきて一緒に鳴き始めるという楽器に、なにかを私は感じています。
戸木田さんと細かい打ち合わせをして、第2回を計画します。ご期待ください。ご意見、ご要望があれば、ぜひコメントなりメールをください。
さて、これからコーヒー豆のハンドピックを行います。夕方、集中して売れた豆もあり、急ぎ焙煎の準備を行うことにしました。
ああ、それにしても蒸しますね。
予想通り興味深いものでしたね。
N先生の科学版とならんでユニークな連載企画になりうると思われました。
*「坂之上の夜明け」の方に
P 0565、 P 0566、 P 0567と3つのリンクを取り急ぎ張ってあります。
「循環呼吸」は1カ月ぐらいの練習でできるようになるそうですよ。ここは塩ビ製を手作りしてチャレンジ、というのはどうでしょうか。
本当に不思議な音ですね。第2弾を計画したいと思っています。
ところで、煙管に葉をつめて吸う煙草の味は・・・
もちろん最高!!でしょうね。。そして片手に「江戸の町」
お気に入りを手にした気分・・・なんかいいですね~~
ディジュリドゥはぜひ、第2弾を企画したいと思っています。なんとも不思議な音に触れてください。
煙管ですが、なかなか気にいっています。スパスパスパとやっていると、「一服」しているなあ、と感じます。刻みたばこ代わりに買った手巻きたばこ用の葉っぱを指でころころと丸めて煙管に詰めて吸っています。紙巻きたばこは片手に持ってつい何本も吸ってしまいますが、煙管はひと仕事の後など、一服の時間を設けて吸うものじゃないでしょうか。以前パイプをやっていた時期もありました。でも、煙管の方が私には合うようです。