
午前8時起床。
「あっ、しまった」。目覚ましのアラームを止めてしまったようです。
1種類だけですがコーヒー豆の焙煎を朝いちばんで予定していました。そして寝坊…一瞬、やるかどうするか迷いました。しかし焼くことに。昨日多めにご購入くださる方が続き、欠品になりかけていたからです。
●マンデリン・トバコ(深煎り)
朝の焙煎は苦手です。朝が弱く気がのらないのもひとつですが、煎り上げのタイミングは最終的には豆の焼け具合を目で見て判断するため、光が安定しないとミスの元。晴れた日と曇りの日は煎り上げに誤差が出ます。その点、夜の照明はライトなのでミスが起こりにくくなります。
今朝はもうひとつやるべき仕事がありました。昨夕降った“灰雨”の始末です。雨粒が乾いて灰が窓ガラスや壁、タイルの床、植物の葉っぱなどにこびりついているため、洗い落すのにいつもの降灰以上に手間がかかります。
天窓を見上げるとかなりガラスにつもっています。
屋根に上りホースで水をかけ、徐々に洗う場所を下げ、最後は店のドアの屋外側にあるタイルを流しました。灰、といっても砂です。しかも海の砂のように重量があり、水圧で押し流さないといけません。
店内の掃除までやっているうちに午前10時半を回ったため、日曜で休みの妻に開店準備を依頼。その間、朝食と朝シャワーを済ませました。
いつもながら、バタバタとあわただしい開店風景です。
※左上写真は午前11時2分坂之上発・指宿行きのJR指宿枕崎線。上空に雲の多い日です
写真の水平がとれていませんね。撮影の基本は地面・水面を傾けてはいけません。見る人の心が不安定になるためです。わざと斜めに撮影するのは、不安定さという効果を狙うときです。デジカメで撮るようになって水平がとれていない写真が多くなりました。35mmの一眼レフだと重量もありブレも防げたせいかな、などいろいろ考えてみました。デジカメは、ファインダーを覗かず、カメラから目を離し液晶ディスプレーを眺めながら撮影することが多く、水平・垂直が取りにくいのだと気付きました。上記の写真も、腕を頭上に伸ばして撮影したせいで斜めになったのでしょう。注意すべき点です。

静かな午後が過ぎていきます。
午前中、雲の多かった空に青空が西から広がってきました。しかも深い青色です。
晴れても曇っていてもいいので、今日あたりで桜島の灰は勘弁してほしいもの。
自宅裏の家庭菜園で無農薬・無肥料、つまりほったらかしで育っているニガゴリを見てきました(
右写真)。食べごろが2本。妻に渡しました。今夜のおかずです。
【
追記】=午後2時34分
今日8月9日は「長崎原爆の日」です。
私は、中学の修学旅行で長崎を訪れ、平和公園や資料館(?)を見ました。詳細は忘れましたが、溶けたガラス瓶やケロイドの傷が生々しい写真などで受けた衝撃をいまでも心に残しています。
最近、学校が修学旅行先を海外やレジャー施設にするのもそれなりの意義はあるでしょうが、広島・長崎、そして鹿児島の知覧(特攻基地があった)など先の戦争の記憶をつづる場所に、10代のうちに一度は立ってみるべきだと私は思います。
何を感じるかはひとそれぞれでしょう。感じない人だっていてもいい。でも、感じるかもしれません。
報道によると、長崎市主催の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で、田上富久市長は核保有国の指導者らの名を挙げて、「被爆地・長崎へ来て、跡地に立ってみてください」と要請したそうです。そして、この1年間に死亡が確認された人の名前が書かれた原爆死没者名簿3冊を奉安。その数3304人です! 戦争はまだ終わってはいません。
長崎の原爆投下時刻は午前11時2分でした。
オバマ・アメリカ合衆国大統領の登場で核兵器廃絶への動きがあるように伝えられる一方で、日本はかなり以前から「非核三原則」が形骸化し、近年では自衛隊の海外派兵もなし崩し的に進められています。
この流れでひと儲けする、あるいは儲けたい人々がいるのでしょう。いつの戦争でも、儲ける輩がいます。

【
追記】=午後7時49分
高校時代からの旧友Kくんが帰省し当店に寄ってくれました。お土産のひとつが右写真のANAグループの機内誌「翼の王国」8月号でした。以前も書きましたが、ANAもJALも機内誌は旅情をかきたてるとても読み応え、見応えのある内容になっていて、サラリーマン時代には出張のたびに飛行機から持ち帰って家でじっくり読んでいました。両航空会社の機内誌が欲しくて往復にわざわざ異なる航空会社の飛行機を利用したりも。
旅の特集は写真をふんだんに使って、取材費をけちっていません。コラムやエッセーも1ページに程よくおさまって、定石通り左ページに配置されています。売り本や広告で成り立つフリーマガジンと異なり、広告主を気にせず編集している(ように見える)のも、専門家が読者に媚びずに書いている(ように見える)点も心地よいですね。
「翼の王国」8月号は、特集「夏のニッポン あの夏の風」で全国の夏の風景を写真中心に見せてくれ、第2特集「ベトナム 満月の夜、ホイアンのあかり」では古い歴史を持つ港町と、そこで作られるランタンをレポート。ページをめくっていたら医学博士・関谷剛さんの「山城哀歌」というコラムに目が止まりました。「備中松山城」の写真が載っていたからです。山城探索の入門にいい文です。
Kくんは多忙な帰省スケジュールの中、ゆっくりとしてくれました。最近始めた煙管たばこの吸い方、高校時代の同級生の行方、かき氷のことなどなど。
おおむね静かな午後だったので、2人でたばこをくすらせながら語り合えました。
夕方、コーヒー豆のお客様がぽつぽつとご来店。
「灰雨にはまいりました。窓を閉めていても家の中がザラザラして」
「前の灰を流そうと洗車したらその夜に灰雨。がっくりです(笑い)」
静かに夜が更けていきます。有線放送の音楽も波の音に乗せたヒーリング系です。
【
追記】=午後9時25分
外は小雨となりました。灰雨ではなさそう。
屋外に立てている「自家焙煎コーヒー」のノボリなど片づけて、閉店準備中です。そろそろ焙煎すべき豆が2種類出てきましたが、今夜は焼きません。冷房の中にずーっといるため鼻の調子がいまひとつです。掃き掃除を終えてから日課の運動をして汗を流すことにします。
昼間、元同僚が友人・知人と一緒に来店してくれました。注文してくれたかき氷「コーヒー金時」の味はどうだったかな? など感想を聞きたかったのですが聞きそびれてしまいました。