穏やかな春の陽気。静かな午後です。夜焙煎
2010年 03月 29日
午前中、「カントリー雑貨 さくらんぼ」のご主人が来店されました。当店のコーヒー豆を委託販売してもらっています。土曜と日曜に吉野公園で開かれた「桜まつり・わくわくマーケット」に「さくらんぼ」も出店すると聞いていたので、人出など尋ねると、「初日が(来場者)1万人を超え、昨日はそれ以上だったよね。とにかく人が多くて休む間もなく疲れたよ」。肌寒かったものの天気もまあまあ晴れ間が見えたのが良かったのでしょう。
当店も出店の話をいただき、そうしたいと思っていたのですが、本店の営業で私が出られない分、平日鹿児島国際大学内の支店「図書館ガヤカフェ」で仕事をし戻ってきたら私が休憩の間、本店の厨房に入る妻がずーっと休みなし、ということになるため、今回は残念ながら不参加とさせてもらいました。
「冷え冷えとしていたからコーヒーが売れたはずだよ」と「さくらんぼ」のご主人。確かに。でも、ね。お金に代えられない“ゆとり”が50歳ともなると欲しくなるのです。私も妻も、週1日は必ず休みを取ることで、元気にお客様に接することができるわけで、ぼちぼちと日々を大切にしていこうと思います。
ただ、機会があれば、店の紹介も兼ねてイベント等へ参加はしていきたい気持ちはあります。
今日はよく晴れ渡っています。気温も少し上がってきたでしょうか。当店の斜め向かいにあるお宅のモクレンの新緑が春の日差しに輝いています(左上写真)。当店の上空も見事な青空です(右写真)。
開店してぽつぽつとコーヒー豆をご購入のお客様がご来店くださっています。「ポイントカード」がいっぱいになった方がお2人。それぞれお好きな豆を200gサービス。100g購入ごとに1ポイントで、20ポイント貯まると200gサービスという仕組みです。それだけ当店のコーヒー豆をご購入してくださっているわけで、本当にありがたいことです。
【追記】=30日午前0時17分
夕方から心療内科に通院、夜に焙煎の予定でハンドピックも済ませていましたが、昼過ぎから急に体調不良に陥り、支店から午後4時半ごろ戻ってきた妻に店を頼んで「ひと休みしてから病院へ行く」と横になったらそのままダウン。目が覚めたら午後8時。店に出るとちょうど愛刀家Tさんがコーヒーを注文されたところで、手には写真集「薩摩 波平刀」。波平刀から九州ものの地鉄の特徴に話が広がり、鎌倉期から名をはせた「西蓮」から「左」一類へと話題が移っていきました。
Tさん「先日、古刀波平の名作を見せてもらったけど、すばらしいね。とても波平とは思えなかった」
私「地元の人間も『波平か』と軽んじますが、戦さが続いた時代には数打ち物も相当打たれたでしょうし、名刀も打たれたでしょう。その名刀は骨董屋がお金のある東京にいち早く持っていってしまい、地元にはそれ以下のものが残ってしまい、それを見て地元の人間が『波平はレベルが低い』と言っているんじゃないですか。平安期から続く波平ですから、長い家系が続くには相当な名工がいたはず。評価の高い備前にしろ相州物にしろすべてが名刀ではないのと同じでしょう。お金のある街・東京には何でも良い物が集まるような仕組みになっているんですよ」
Tさん「そうだろうね。あの刀はすばらしかった」
私「私は不勉強ながら、大阪新刀のように焼きのはでな豪商好みの刀はどんなに鑑定が高くても興味がありませんね。焼きがはでな刀は折れやすいとされます。抜刀家の多くがそう書いていますからね。むしろ一見眠そうで粘りのある地鉄の刀が本当に切れるとも。その点でいくと古刀波平は切れると思われます。いつかは直刃調の古刀波平を1振り欲しいですね」
Tさん「そうだね。日ごろ見せてもらっている波平は数打ち物が多いのかもね。見せてもらったあの刀なんか欲しい、と思ったよね」
午後9時に閉店。焙煎をしようかと思ったのですが、体調が戻らず、自宅居間で休憩し、少し元気を取り戻した勢いで店内の掃除をいま済ませたところです。
焙煎は明朝へ延期。明日2種類が欠品となるためどうしても焼かなければいけません。
日課の運動も今夜は休み、通院も明日に延期しました。
あ~、年でしょうか。