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ANA機内誌「翼の王国」に沖縄コーヒー栽培人

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ANAの機内誌「翼の王国」1月号に、国内で珍しいコーヒーの木を栽培して豆を収獲、焙煎までしている沖縄県那覇市の「名護珈琲」藤田義彦さんが紹介されています(左写真=P101「おべんとうの時間」)。
コーヒーの木は赤道を中心にした南北の回帰線内、いわゆるコーヒーベルトと呼ばれる地域で栽培されています。赤道直下といっても、私たち日本人が親しんでいる「ブラジル」「コロンビア」「ブル―マウンテン」「モカ」といった豆種の系統「アラビカ種」は高地、豆によっては1000mを超える場所で栽培されています。
寒さに弱く、日本本土ではハウス栽培しないと育ちません。かつて小笠原諸島でコーヒー栽培を手掛けたことがあるそうですが採算が合わず途絶えたそうです。

現在、ほぼ100%のコーヒー豆は南米、アフリカ、東南アジアなどのコーヒーベルトから輸入されています。ほぼ100%の残るほんの少しの量が国内で、沖縄と奄美大島などで栽培されているのです。
そのコーヒー栽培農家兼コーヒー豆販売を営んでいるひとりが藤田さんです。

記事によると藤田さんは京都生まれ。実家は江戸時代から続く写真館。沖縄に渡ったのは沖縄返還の年、いまから38年前で、当時造園の仕事をしておられたそうです。そのとき、コーヒー栽培の師匠・山城さんが淹れてくれたコーヒーがとてもおいしく、「この味だったら、僕もやりたい」と思ったとか。山城先生から譲られた20鉢から始まり、現在は名護市と南城市に約6000坪の農園を持つまでになりました。
「赤くなった実を収獲したら、水に浸して発酵させてね、その後で果肉を外した種を天日干しすんです」(記事原文)
注文がきたら寝かせておいた豆の殻をむいて焙煎し発送するそうです。
沖縄にはコーヒーの木につく害虫がいないそうで、農薬をかける必要もないとか。新芽を摘んでお茶としても飲むそうです。
お祭りに赤い実のついた枝を持っていき、お客さんに食べてもらうそう。ティッシュペーパーを垂らしてお客さんが口から出した種を包んでもらい、「種はお庭にまいてちょうだい」。
毎年これをやって、「沖縄中に種をばらまいてるつもりなんだけど」と藤田さん。

人柄がしのばれる話です。ぜひ沖縄に行ってみようと思いました。
Commented at 2011-01-10 13:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by gayacoffee | 2011-01-07 13:28 | コーヒー㊙㊕情報 | Comments(1)

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by gayacoffee