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9月末日。雨跡が薄日に光る。朝焙煎。夜ジャズ

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上空の風は西からです。灰色の雲が流れていきます。
きょうの鹿児島市は午前中、小雨もありうる曇り。
朝、2種類のコーヒー焙煎を行っていると薄日が差してきて、店の前に置いている観葉植物についた昨夜の雨のしずくが光っていました(上写真)。
目覚めて最初に行うのが桜島のある北東と鹿児島市中心街方向(北の方角)を確認することです。桜島の噴煙の流れる向きを見るのです。今朝は雲でよく分かりません(右上写真)。分からない日は店の窓を閉めておくに限ります。軽く冷房を入れています。
今朝焙煎したコーヒー豆は次の通り。
●コロンビア・スプレモ(深煎り)
●エチオピア・モカ・イリガチェフG2(深煎り)

静かな午後が過ぎていきます。

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きょうの朝刊、南日本新聞の1面に種子島・屋久島と鹿児島市(一部指宿経由)を結ぶ高速船ジェットホイルの運航会社2社が、過剰な競争を回避するため新会社を設立して1本化するとの記事(右写真)。
同紙にしては久しぶりの地ダネのトップ記事のような気がします(違ったら失礼)。
現在、岩崎グループの「トッピー」と市丸グループの「ロケット」の名称で高速船が島民、観光客の足として利用されています。一時、両社の軋轢からとも映る値下げ競争で厳しい運営が続いていた時期がありました。その後、両者とも価格競争は共倒れとなる、と運賃をそろって上げて現在に至ります。
ここへきての「統合」は、安定した運営を両社が目指し歩み寄った結果と思われ、鹿児島の地元企業同士が競争を超える“叩きあい”が終わることは、地域のために良いことでしょう。
ただ気になるのが、両社ともにどちらを向いて商売しているのか、でしょう。
公共性の極めて高い交通を担う企業には、より高い公共思想が求められます。以前の叩きあいに公共性があったのか。その延長上にある「統合」が公共のために交通網を担うという志によるものであれば幸いです。
両社の代表の方々が、いかにもという鹿児島の“ワンマン社長”だけに、じっくり成り行きをみたいものです。
企業をみるとき、「日本でいちばん大切にしたい会社」(坂本光司さん著)の視点が参考になります。会社経営とは『五人に対する使命と責任』とあり、次を掲げています。坂本さんは重要度で並べています。
①社員とその家族を幸せにする
②外注先・下請企業の社員を幸せにする
③顧客を幸せにする
④地域社会を幸せにし、活性化させる
⑤自然に生まれる株主の幸せ

ニュースをもう1本。
環境省はきのう、東京電力福島第1原発事故による放射性物質の除染や汚染がれきの処理に少なくとも1兆数千億円の経費がかかるとの見通しを示し、来年度概算要求に関係費用4536億円を盛り込むことを明らかにした、とのこと。毎日新聞(電子版)によると、除染後に発生する汚染土壌や汚染廃棄物の中間貯蔵施設整備費、高濃度汚染地域の対策費用は含まれず、今後さらに数兆円かかる可能性があるとのこと。数兆円~!!
除染と汚染廃棄物処理に関する予算は、他省分を含め環境省が一括して要求。来年度分の予算として、除染に3744億円、汚染廃棄物処理に772億円、中間貯蔵施設の調査・検討に20億円を要求。
いよいよ除染、汚染がれきの処理ですね。少しでも早くふるさとを回復してもらいたいと、福島の方々、近県の方々は特に強く願っておられるでしょう。
こうした環境ビジネスの技術が進み、コストを落とせると、日本は胸を張って国際的に名誉ある、尊敬される地位に立つことになるでしょう(別に胸を張る必要はありませんが)。
いま国内最大の産業、自動車は歴史的にみるとしょせん欧米のモノマネ。しかも排気ガスをまき散らします。いま再び増税をいわれて世間のさらしものになっているたばこなど比べ物にならないほどの発がん物質を放出しているでしょう。なにせ石油で走っているわけですから、体にいいわけがありません。
IT系も停滞・沈没気味。
いま日本を代表するものは「マンガ・アニメ」、それに伴う「ファッション」といった、大人世代が眉をひそめる若者文化であり、世界の若者の心をとらえている点がおもしろいですね。
オヤジたちは幻想の中、すかすかの石畳の上を歩いていて、実は10代、20代の持つとんがった感覚こそ、日本の魅力なのかもしれません。
「最近の若い者は…」ではなく、「最近のオヤジたちはまだ言ってるよ」なのでは?
それはともかく、環境ビジネスは、世界の人々のために役立つという点で大いなる可能性を持っています。
ただ…そうです。ただ、ここで、またもオヤジ世代の好きな「利権」や「ムラの構成」が、特に大企業と官庁・官僚、政治家がタッグを組んでつくられるともうおしまいですね。外郭団体などできたら、またも同じことの繰り返しか、と。
新たな利権の場にならないことを祈ります。そのために、中小、零細企業の志高い代表者がとんがった、大手企業ができない先端技術を持つことです。組織が大きくなったら官僚化して事務屋が利益率だの効率化だのばかり言い出します。
あくまでも個人の志と行動が日本を変えていく気がします。

追記】=午後7時56分
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ピアニスト新屋満規さん(左写真)のジャズピアノ生演奏の第1部が終わり、10分ほどの休憩に入りました。
1部のラストソングは「アンパンマン」のテーマ。客席にいる幼い子供さんへのサービスです。
1部はいつものようにスタンダード曲をずらりと演奏。リズミカルなピアノは心地よいものです。
2部は客席からのリクエストに応えて演奏してくれます。

追記】=午後10時9分
ジャズピアノ生演奏が終わり、閉店し、新屋さんと来月の生演奏日の予定を打ち合わせ。
10月は、14日と28日と2回とも金曜になります。演奏時間は午後7時~9時。きょうも初めて聴きにきてくださった学生さんもおられ、少しずつ当店の生演奏も広がっています。
新屋さんは音楽一本で生活しておられます。つまりプロのミュージシャンです。「いろいろなミュージシャンがいると思いますが、自分はレッスンをベースに置いてコツコツとやっています」と新屋さん。当店ではジャズ演奏としての顔ながら、ゴスペルクワイアの伴奏、CMソング作り、ライブ、パーティーなど活動の場は多岐に及びます。新屋さんの実直な人柄ゆえでしょう。
毎月2回の演奏を続けていただき、本当に感謝、感謝です。
そして、聴きにきてくださるお客様にも心より感謝申し上げます。

さて、あすも朝いちばんにコーヒー豆を焼きます。ハンドピックはすでに終えています。
本当は夜焼いた方が、朝に弱い私としては一日を楽にスタートできるものの、若いころと違い夜中まで仕事をする体力がなくなってきました。午後10時を回ると、以前は「まだ10時か」でしたが、いまは「もう10時か」です。読みたい本、観たい映画、居合の形稽古などもあり、最近は朝の焙煎が多くなっています。
早めに閉店後の掃除を済ませることにします。

9月もきょうまででした。あすから10月。早いものです。
コーヒーかわら版「gaya通信」10月号の発行が遅れています。
by gayacoffee | 2011-09-30 12:47 | 焙煎人日記 | Comments(0)

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