「ウガンダ」は今後「プレミアムコーヒー」と表示 |
当店が「ウガンダ・ブギス・プレミアムAA」に「スペシャリティー」の名をかぶせた理由は、産地・生産履歴が明確であったからです。フレーバー・プロフィルも付いていました。
「スペシャリティーコーヒー」について世界統一の定義はまだ固まっていない、とされます。
ただ、日本では「一般社団法人日本スペシャリティーコーヒー協会」(SCAJ)という業界団体が設立され活動しておられ、同団体の定義が国内では一般的となってきている現状から鑑み、SCAJの定義のひとつであるカップ評価基準が「ウガンダ・ブギス・プレミアムAA」については適用されていないなどの理由から、当店では今後同豆種について「スペシャリティーコーヒー」という表現を止めることにしました。
しかし、「ウガンダ・ブギス・プレミアムAA」は生豆問屋さんも生産履歴などがはっきりし生産・流通面の品質は高いとしていることでもあり、今後当店では「プレミアムコーヒー」という呼ぶことにします。
「プレミアムコーヒー」にも一応の定義的なものはありますが、特定の業界団体が定めたようなものは特になく、おおむね下記のような高品質豆であれば適用できると解釈されます。
●品種が特定できること
●生産した農園もしくは、栽培地区の特定できるもので、他のものが混入していないこと
●豆の選別、精製(乾燥方法、乾燥時間、乾燥度等)に手抜きがないこと
●産地特有の個性を感じさせるもの
「ウガンダ・ブギス・プレミアムAA」についてはスペシャリティーでなかろうが、味・香りは個性的であり、一度皆様に味わっていただきたい豆種です。
なお、「スペシャリティーコーヒーだからおいしい」という考え方は誤解を招きます。「おいしいのはスペシャリティーコーヒー豆を使っているから」というのが正しいでしょう。なぜなら、焙煎でせっかくの風味を生かせない場合もあるからです。豆本来が持つ品質の良さ、生産処理方法、乾燥、移送・保管・流通、そして適切な焙煎と新鮮なうちに召し上がっていただくことで、ようやくおいしいコーヒーとなります。
ただ、スタンダード豆はおいしくないか、というとそうでもありません。レベルの高い生産国の豆はスタンダード級であってもとてもコクがあり後味にしっかりと甘味が残るものです。どうせおいしいなら価格の安い豆を選びます。
コーヒーは飲んでおいしい、それに尽きますね。