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社道・修験道の地、烏帽子嶽神社~平川

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鹿児島市街地から指宿方面へ国道225号を南下、平川交差点を300mほど進んだ左手に鳥居があります。ここは烏帽子嶽(えぼしだけ)神社の分社です(上写真)。本社(今嶽)は、平川交差点を指宿に向かって右折し県立錦江湾高校を過ぎた知覧街道から参道が山へと入り、急斜面を徒歩で登ること約1時間でようやくたどり着く烏帽子岳の山頂にあります。
今嶽へは指宿スカイラインからだと車で詣でることができます。

神社の由緒記によると、天文年間(1532年~1554年)に島津15代貴久が飯綱(天狗)大明神を烏帽子岳に鎮座、修験僧長野武蔵坊によって開基された、とあります。
弘治3年(1558年)に鶴田伊予守が平川津野崎大明神、烏帽子嶽飯綱大明神祠官を命ぜられ、破損していた三鉾杉の本尊を現在の今嶽の地に建立し本山としました。以後、社家道と修験道の両道を祀りましたが、明治の廃仏毀釈の際、本尊を鏡とし烏帽子嶽神社になりました。
天正年間(1573年~1592年)の初め、島津義弘が参詣し太刀「兼光」(2尺3寸)を寄進しています。
※右上写真は、分社から望んだ錦江湾。分社は海際の小山に建っている

分社境内の一角に「にしき江創刊者 鶴田海南・さゑ歌碑」があります(下写真)。前宮司の鶴田海南氏は歌人として活躍されました。
歌碑に次の歌が記されています。
「あめつちに 友ひとりほし かしのみの ひとりなりとも われを知る友 海南」
「なきつまに きりてたむけし くろかみも しらがとなりて かく老いふけり さゑ」
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by gayacoffee | 2012-01-04 16:12 | 谷山散策 | Comments(0)

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