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「いぶたま」側面を撮影。朝、3種類のコーヒー焙煎

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晴れてはいますが、雲の多い白っぽい空です。南からの風がやや強く、店の前に立てているノボリがパタパタと音をたてています(左写真)。
穏やかな春の午後です。

ついいましがた、高校時代の同級生Jくんが「月末の支払いがあっで(あるから)、銀行に行かんなら(行かなくちゃ)」と、帰っていきました。3月も30日、金曜です。あすは役所や大企業などの年度末ですが、土曜なので実質きょうが年度末です。

Jくんからは一昨日、「金曜か土曜に行っで(行くから)」との電話をもらっていました。Jくんがいつも注文してくれる豆種が在庫薄となっていたので、今朝焙煎しておきました。
●マンデリンG1(深煎り)
●マンデリンG1=ライト・マンデリン(中深煎り)
●エチオピア・モカ・イリガチェフG2(深煎り)
「エチオピア」を前回、前々回の焙煎より1℃分早めに煎り上げました。いろいろと焼き上がりを試行錯誤しています。

Jくんを駐車場で見送っていると、店の前のJR指宿枕崎線をちょうど観光特急「指宿のたまて箱」(愛称・いぶたま)上り列車が通り過ぎようとしていました。急いで店に戻りコンパクトデジカメを手にし、側面を撮影しました(上写真)。
既報の通り、3月17日ダイヤ改正から、「いぶたま」に3両編成が登場しています。3両編成にあたり、「はやとの風」の車両をリニューアルしているとのことでしたが、私はまだそれを確認していませんでした。
きょう撮影して、真ん中の車両が「はやとの風」の転用と推察しています。

追記】=午後7時37分
きょうはコーヒー豆ご購入のお客様が中心の日です。
午前、初めて当店をご利用くださるお客様がいらっしゃいました。
お客様「どうやってもおいしくコーヒーが点てられないんですよ。ペーパードリップでお湯を注ぐと豆(粉)が膨らむって聞きますが、まったく膨らみません…。それに苦いばかりで…」
「お湯を注いでコーヒーの粉が泡立つその泡っていうのは、焙煎した豆に含まれる炭酸ガスです。焙煎直後だとたくさんのガスが含まれていて、時間の経過とともにガスは抜けていきます。お客様が使っておられるコーヒー豆は焙煎してから時間が経っているのかもしれませんね。スーパーなどで売っている大手コーヒーメーカーの豆は大分前に焼いて流通しているようです」
お客様「ああ、そうかもしれません。お湯を注いでも泡が出ません」
「注ぐときのお湯の温度にまず注意しましょう。お湯は必ず沸騰させます。沸騰したお湯を別に用意したポットに移します。そのポットは注ぎ口の細いものがいいですね。お湯を移すだけで冬場などは10℃以上湯温が下がります。コーヒー粉に注ぐお湯の温度は85℃ぐらいを目安にします。ポットに移し、少し落ち着かせるとそのくらいの温度になります」
お客様「お湯の温度ですね」
「はい。次に蒸らしです。これはやっておられますか?」
お客様「ええ、やっています。40秒ぐらい心の中で数えています」
「40秒ですか? 長いですね。20秒でいいです。蒸らしが長いと泡立ちがよくありません。それも原因かもしれませんね」
お客様「20秒ですね。分かりました」
そして、実際に私がコーヒーを点てるのを見ていただきました。
「蒸らしも、お湯はぽとぽとと点滴ぐらいから注ぎ始めます。真ん中に向けて落とします」
お客様「蒸らしは粉全体にかけないのですか?」
「ドリッパーの真ん中に落として粉の膨らみにまかせましょう」
第1投、第2投で1杯分のコーヒーが抽出されました。
「目標とする量が抽出されたら、ドリッパーにまだお湯が残っていても捨てましょう。コーヒーのエキスは最初で十分出ています。第2投以降は濃さの調整です。それにドリッパー内の最後の泡にはえぐみが含まれていますので」
お客様「そうやって点てるんですか。難しいものですね」
「ちゃんとやろうと思うと難しいですね(笑い)。でもなかなかちゃんといきませんね。うまくいったり、失敗したりですよ(笑い)。おいしいコーヒーを新鮮なうちに飲むこと、お湯の温度に注意すること、蒸らしをやること。これだけでも大分おいしくなります。ひとが淹れてくれるコーヒーはおいしいものですし、自分が点てたコーヒーはあまりおいしく感じません(笑い)」
お客様「確かにひとが淹れてくれるコーヒーはおいしいですね(笑い)」
あまり真面目においしさを求め過ぎるとコーヒーは窮屈になるかもしれません。コーヒーは心にゆとりをもたらしてくれる飲み物です。多少の失敗など気にせずにくつろぎながら楽しみましょう。

追記】=午後8時45分
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閉店時刻が迫ってきました。

昼過ぎ、アマゾンで注文していた本が届き、夕方の休憩時に読み始めました。この先が楽しみな内容です。
書名を「いっしん虎徹」(文春文庫=右写真)といい、著者は山本兼一さん。関東在住のメル友Hさんから教えていただいた作家です。虎徹の名前を知らない人は10人のうち2、3人ぐらいでは? まだ多いでしょうかね。新撰組の近藤勇の名セリフ(?)にありますね。
「今宵の虎徹は血に飢えている」
虎徹は刀工・長曽禰興里の入道名です。江戸前期の名工で、もともと甲冑師。50歳を過ぎてから刀鍛冶に転身、新刀随一の斬れ味としていまでも人気の高い刀匠です。同書はその生涯を描いた作品です。
今夜読みふけってしまいそうですが、4月からのメニュー表作りもあるので自制しなければいけません。
Commented by 常連のNです at 2012-03-30 17:25 x
ついついコーヒー豆を売っている店があれば、目がいってしまいます。先日の井深珈琲のメニュー表で、コーヒー店でも、ハンドピックと水洗いをしているお店は稀だと書いてありました。
 本当にそう思います。両方されていて、しかも、深煎りで、そこそこ豆の種類も取り揃えている、となると、非常に稀なお店だと、改めて、思いました。しかも、少量焙煎=新鮮となると。
 こちらの桜も、多少、つぼみが膨らんできました。和歌山は暖かいせいか、もう、開花したらしいです。ただし、明日、明後日は、また、冷え込むようです。
Commented by gayacoffee at 2012-03-30 19:09
常連のNさん、ありがとうございます。
当店は4kgという小さな釜で少量焙煎をやるから生豆の水洗いができるのだと思います。一度に10kgも15kgも焼くとすれば、水洗いの機械でも作らないことにはできないでしょうし、ザルで水を切るだけで店内はいっぱいになるでしょう。
これからもそうそう手を広げずにやっていきます。
松山と和歌山で桜がきょう開花した、と夕方のテレビニュースが伝えていました。少しずつ春が北上していますね。
Commented by 常連のNです at 2012-03-30 22:34 x
 トーストですが、結局、ツナチーズトーストは残されたのですね。その代り、デザートとサラダをなくされたんですね。お時間の都合上、それらが負担が大きかったのだと思いますが、お一人でされている以上、妥当な判断だと思います。
Commented by gayacoffee at 2012-03-31 18:46
常連のNさん、ありがとうございます。
ツナチーズトーストはいちばん人気なので、やはり残しました。おっしゃる通り、1人で店を切り盛りするとお客様をかなりお待たせする場面があり、やむなくメニューを変更しました。
by gayacoffee | 2012-03-30 14:02 | 焙煎人日記 | Comments(4)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


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