久しぶりの本降りです。朝5種類のコーヒー焙煎 |


鹿児島は初夏の恵みが出てきました。上写真にグミ、右写真にビワをご案内。グミはきのういただいて店に飾っています。ビワは自宅裏の家庭菜園で収獲したものです。季節が走るように移っていきます。
久しぶりの本降りです(左下写真)。早朝、雨音で一度目が覚め、また寝ました。菜園や花壇への水やりを2日ほど省けると思うと、雨の日も気持ち良いものです。
気温はさほど上がらず、店内に冷房も入れず、長袖シャツで過ごせるほど。開店前のコーヒー焙煎、開店準備はTシャツ姿で行いました。
静かな店内です。常連のお客様が開店間もなくご来店され、奥のスペースでおふたりしばらく仕事の打ち合わせをされ、いまお帰りになりました。

起床午前7時45分。重たい体をやっとの思いで起こし布団から抜け出て、急いでシャワーを浴び、焙煎作業へ。今朝はいつもより種類の多い、5種類のコーヒー豆を焼きました。
●エチオピア・モカ・イリガチェフG2(深煎り)
●マンデリンG1(深煎り)
●マンデリンG1=ライト・マンデリン(中深煎り)
●ブラジルNo.2(深煎り)
●タンザニアAA=キリマンジャロ(深煎り)
【追記】=午後1時41分
あすは「15日支払」の日。銀行の担当者に支払い手続き書類を渡しました。なんとか今月半ばの支払いもできそうです。5月はゴールデンウイークのため、鹿児島国際大学の支店が1週間ほど休みとなり、その分、売り上げ額が現時点で不足気味です。後半でばん回しないと月末から来月初めの支払日で苦労します。
以前、なにかの本で、経営は突き詰めると資金繰りだ、というようなことを読み、「なるほどなあ」と思いました。借金を多めにしようが、とにかく毎月の支払いをなんとかクリアしていければ、店は続きます。
売り上げも利益も、山あり谷あり。こんな店にしていきたいという目標に向かっていくことは重要ですし、商売の楽しみでしょうが、その基本は、取引先に迷惑をかけることなく、こつこつといまいらっしゃるお客様を大切にする姿勢と、スタッフさんにとって働きやすい環境づくりだと思います。
ささやかな店を始めて5年目で、日々気持ちが上下したり、仕事に追われて心に余裕がなくなったり、体が重いこともあったりする私です。今朝などは、掃除中にグラスを落として割り、床に散らばった破片を拾い掃除機で吸いつつ、余計な仕事を増やした自分に苛立って、ひとり「まったく、も~」と己に声を荒げてしまいました。
情けない!
それでも、なんとかやってこれているのは、お客様、取引先の皆様、スタッフさん、お隣の皆さんらのお蔭です。本当にありがたいことです。
【追記】=午後2時7分
静かな午後が過ぎていきます。
さきほど元同僚Uくんから電話がありましたが、ちょうど私は接客中で、「ごめんなさい。またね…」と受話器を置きました。ここ3回ほどUくんの電話が、きまって接客中に入ってきます。遠くから双眼鏡で店を見ていて、お客様が入ってこられるタイミングで電話しているのではないか、と不思議に思えるほど。ん~、あやしいUくんですからね。
Uくん、たびたびすいません。
お客様のご来店を待つ間に、あす焙煎予定のコーヒー生豆の準備をしつつ、海音寺潮五郎さん著「西郷隆盛」の続きを読もうと思います。
幕末の歴史の背景がこれほど分かる本だったとは驚きです。明治以降、現代に至る外交の元は幕末でほぼ形づくられていますね。現代人が描く「武士道」の姿も江戸中期以降のものだろうと私が思っていたことがらも、同書に書かれていました。海音寺さんは戦前、報道班員として海外に赴任しておられ、明治以降の問題点をも明確に論じておられます。もっと早く読むべき本でした。
【追記】=午後7時34分
きのう、きょうととても静かな店内です。
それでも焙煎したコーヒー豆が減っていきます。明朝の焙煎に向けて生豆のハンドピックを済ませてあります。外は強い雨が続いています。
きょう午後1時ごろ宮崎県を震源とする地震があり鹿児島県内でも2~1の震度を観測した、とニュースが伝えていました。
取引先の方が食材を配達に来られて「さっき(地面が)揺れていませんでしたか?」とおっしゃいました。インターネットのニュース欄をチェックしていた私は「宮崎が震源らしいですよ」と答えました。
「宮城の地震がぱっと頭に浮かびますよ。鹿児島はあまり地震がないから、揺れると怖いですよね」と言いながら取引先の方が店を後にされました。
地震は、台風と違って予測ができないため恐怖感も大きいですね。鹿児島がいくら地震が少ない地域とはいえ、長い歴史でみるとおそらく巨大地震が何度もあったでしょう。なによりも錦江湾が3、4個のカルデラからできているわけで、災害発生の巣、火山地帯の上にあるようなものです。縄文以降も大噴火で人が住めない環境になったことが考古学上でもうかがえるようです。いまは静かにみえる薩摩半島南端の開聞岳も大噴火を起こし、指宿の古代の村を押しつぶしています。その遺跡が橋牟礼川遺跡で、「日本のポンペイ」とも言われ、灰に埋まった住居、畝などが出土しています。日本書紀に噴火の記録があるそうですから、それほど昔のことではありません。
鹿児島県の東シナ海に面した薩摩川内市にある九州電力川内原子力発電所の再稼働をめぐり、「反原発」を掲げて地元の出版社社長が県知事選に立候補する見通し、と地元紙・南日本新聞が大きく取り上げています。現職の知事は、再稼働について国の判断を見ながらとの立場で、選挙では原発だけを争点にすべきではない、と早くも選挙戦のつばぜり合いといった様相です。
原発に対する意見などをインターネットで検索すると、かなり多く感じるのが「脱原発」の考えです。
現状、経済活動に大きな支障をきたす地域の原発はとりあえず再稼働を認めつつも同時に新たなエネルギー開発を進め、段階的に将来は原発依存から脱していくべき、との意見です。
九州電力管内の電気供給は原発が不可欠なのか、それとも九電が経営上の問題で再稼働させたいのか、私にはいま詳細なデータも知識もありませんが、福島の原発事故を“間接的”に体験したいまとなっては、隠し事の多い電力会社、そして電力会社から寄付金をもらってきた政治家の言葉をそのまま受け取れなくなっています。
関西電力おおい原発の再稼働について、きょう地元町議会が全員協議会で「同意」の意思表示をした、とニュースが伝えています。原発の立地を前提に回ってきた町の選択です。
【追記】=午後9時11分
静かなまま、さびしく閉店しました。
お昼に、「失礼します。こんにちは~」と若い男性がドアを開けて入ってこられました。
男性「あの~、私、家庭教師の会社の者で、もし良かったらこのチラシを店に置いていただけませんか」
そう言って、生徒募集のチラシを私に向かって広げました。
お客様の暮らしに役立つようなパンフレット、チラシ、フリーペーパーなどは基本的に喜んで店内に設置しています。鹿児島中央駅などで見付けた興味深い観光パンフレット・リーフレットも10部ほどもらってきて配置するほどです。
ただ、私自身がお客様の質問に対し説明できない商品案内、企業・店舗情報のチラシ類はお断りしています。その青年も初対面でした。お互い人となりも知らず、家庭教師の会社の内容も知らずに店内に置くというのは、お客様に対して不親切です。先日は化粧品のパンフレットを置かせてほしいとのご依頼をお断りしました。化粧品は、肌に直接付けるものだけに、人によっては肌に合わないこともありえるでしょう。特定の商品のチラシを当店が置くということで、当店がお勧めしていると誤解されてはいけません。
前の仕事(編集記者)で広告内容の紙面への掲載審査を担当していたこともあり、なかなか面倒なことを申し上げ、こうしたご依頼にお応えできないこともあります。ご了承ください。
さ、閉店後の掃除に移ります。


> 鹿児島がいくら地震が少ない地域とはいえ
「都道府県別震度4以上の地震発生ランキング」を見ると、鹿児島は9位なんだそうです。
http://www.maniado.jp/community/neta.php?NETA_ID=9472
爆発性噴火による振動によるものなのかどうかまでは調べておりません。また、「ポイント」なるものが何を示しているのかも判りません。
まあ、じたばたしても仕方がありません。仕事はいろいろあるので、ほかのことをします。
全国第9位とは驚きました。てっきりうしろから何番目かぐらいに思い込んでいました。根拠なしに感覚で書くのは良くありませんね。申し訳ありませんでした。