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小雨の朝を迎えた5月最後の金曜は「5・10日」

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鹿児島市は朝から小雨が降っています(右写真=JR指宿枕崎線・坂之上駅周辺)。
気温はさほど高くないのですが、雨で湿度が上がっており、開店前に冷房を入れました。
きのうご来店のお客様と鹿児島の夏の蒸し暑さの話になり、お客様の同僚がベトナムへの仕事から戻ってきて「蒸し暑かった」がいちばんの感想、とのこと。香港も夏前、5月には蒸し蒸しとしていました。
以前、エジプトをさまよっていた知人が、飛行機で中近東から日本に戻ってくるとき、窓から見えた下界に驚いた、と語っていました。
「インドに入るまで地表は砂の色、茶色なんだよね。インドに入ってしばらくすると、突然バーッと濃い緑が現れる。『ああ、日本もこういう水の豊かな中にあるんだなあ』と思ったよ。乾いた土地、湿度の高い緑いっぱいの土地、それぞれに暮らす人は自然の影響を受けないわけにいかないよね」

今朝は焙煎なし。焼いておけば、そろそろ多めのご注文のお客様への発送がスムースと思いつつ、ひと休みです。
きょうは25日。「ごとうび(5・10日)」で、開店前に行ってきた近所の銀行ではATMにお客さんがずらっと並んでいました。月末ですね。コーヒーかわら版「Gaya通信」6月号の制作に入らないと、また大慌てします。

追記】=午後3時31分
外に出ると涼しいぐらいの気温です。梅雨っぽい雨の降り方です。
お昼から2時間半ほど、お客様がぽつぽつと続けてご来店くださいました。ありがとうございました。

元同僚Uくんも来店。先日から何度か電話をもらっていたのですが、いずれも接客中で「ごめんなさい」と受話器を置いていました。きょうもちょうどお客様の注文が3つほど入っている最中で、Uくんは客席を見て、「忙しそうですね。また来ます」。タイミングが合わないので「また」はなかなかないよ、と「ちょっと待っていて」と言うと席に座ってくれました。
オーダーをとりあえず済ませ、Uくんと久しぶりにおしゃべり。近況、質問、その他。
前から疑問に思っていたことをズバリ聞きました。
「もしかして電話を入れるとき、(当店の)近くで見張ってない?」
Uくん「(笑い)そんなこと、するわけがないでしょう」
「いや~、あまりにもタイミングが、さ、合い過ぎるというか、合わな過ぎるというか。お客さんが来店された瞬間に電話が入ることもあったし、さ。近くから双眼鏡で見張っているんじゃないか、と真剣に思ったよ」
Uくん「そんなバカな(笑い)」

追記】=午後11時52分
小雨はいま止んでいるようですが、あす朝まで雨雲が薩摩・大隅・種子島・屋久島地方にかかる見通し。

夜、久しぶりに愛刀家Tさんがおみえになり、刀剣情報誌を開き、ゆっくりと刀談義に興じました。テーマは「再刃・焼け身の見分け方」。ネット通販の刀剣ホームページで、焼け身の茎(なかご)はボツボツと穴ぼこが空いて錆の色も不自然、とありました。手入れ不足による茎の傷みとどう違うのかなど、疑問が山積のままです。

追記】=26日午後2時56分
刀の「焼け身」とは、火事などに遭い刀身が高熱にさらされた刀のこと。日本刀はテレビなどで観るように、金槌で鍛錬した和鉄を延ばし刀の形に整えた後、切れるよう高温で赤くなった刀身を水またはお湯に一気に突っ込み、刃を入れます。これを「焼き入れ」といいます。火事などで高熱を浴びると刀の刃がなくなります。「焼きが戻る」というのはこのことです。焼きが戻ると刃がなくなり、刃紋も消えます。消えた刃紋などをわざとそれらしく作ることを「付け焼き刃」といいます。いまでも使われる言葉です。

「再刃」は、焼きが戻った刀(鉄の棒状態)に改めて刃を入れることです。一度は焼きを入れているため、刀身のどこかに「再刃」の痕跡が残ることになります。
強度は別としても、オリジナル性が失われることから美術的価値・評価はいちじるしく失われます。そのため、売買時に「再刃」であることを隠す作業が行われることもあるといわれます。
古くは平安期から作刀されてきた日本刀はそもそもが武器であり、実用品です。戦いの中で折れたり火を浴びた刀の数は膨大であったでしょう。鉄が大変に貴重で、作刀に手間のかかる日本刀だけに、火を浴びても刀身に大きな傷や曲がりなど決定的なダメージのない刀や「名刀」とされるものが「再刃」されたのはごく当然のことでした。大阪城落城や、大火による江戸城炎上でも数多くの「名刀」が火を浴び、「再刃」されています。
当時の日本刀に対する考え方は、あくまで武器であることが前提であったでしょう。秀吉が「正宗」をバブルのように高く評価し、報奨として大名らに茶道具を贈ったのと同じように、「正宗」も一国に匹敵する報奨とさえます。その流れから美術刀剣という概念が育って、ついには斬れ味よりも見た目を尊ぶ風潮まで生まれますが、大方は実用性を重視するのが武士のあり方でしょう。
そのため、刃の亀裂である「刃切れ」、あるいは切っ先のなくなった「帽子のない」ものを刀の致命傷とし、「再刃」には比較的寛容であったとみるべきです。
今日、日本刀を美術品的価値の比率の高い時代では、オリジナルの刃がなくなった「再刃」を、むしろ「刃切れ」よりも嫌う傾向にある、と確か故得納氏の本で読んだことがあります。
このため、刀剣類の売買時に「再刃」隠しなどという、恥ずべき行為が行われるわけです。
Commented by 常連のNです at 2012-05-25 22:18 x
ブログも日記代わりなりますね。日記を書ける人が私は羨ましいです。自分が読むためだけなら、メモにしかできないです。私は特定の相手に送っているメールが日記代わりになっています。
Commented by gayacoffee at 2012-05-25 23:43
常連のNさん、ありがとうございます。
私のブログはまさに日記です。2年前のきょうは何があったか、など確認するのに便利です。【追記】【追記】でつづっていくので、まとめるという作業も要りません。「非公開」にしてブログで日記を付けるのもいいかもしれません。パソコンが楽になった分、最近は手書きが苦手となってしまいました。
メールも日記になりますね。
Commented by 常連のNです at 2012-05-26 11:34 x
 大阪・本町にある有名な平岡珈琲店の店主さん(小川さん)がブログをされているようです。この方も、居合をされているようです。
 http://blogs.yahoo.co.jp/tw_p_cafe1921
Commented by gayacoffee at 2012-05-26 11:44
常連のNさん、ありがとうございます。
早速見てみます。
by gayacoffee | 2012-05-25 11:42 | 焙煎人日記 | Comments(4)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


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