人気ブログランキング | 話題のタグを見る

高校時の同級生から「エンケイブンスイ」を教わる

高校時の同級生から「エンケイブンスイ」を教わる_e0130185_15242590.jpg
日中にブログをアップできないまま夜になりました。

天気予報によると鹿児島市は、きょうから約1週間の天気は晴れまたは曇りとなっていますが、きょうも青空を時折雲のかたまりが通り過ぎて午前中、にわか雨がありました。洗濯物や布団を干したまま遠出できるほど安定した天気ではありません。こんな天候が夏からずっと続いています。
※左写真=午後1時ごろのJR指宿枕崎線・坂之上駅付近。ちょうど「NANOHANA」号・下り列車が停車中

お昼に高校時代の同級生・旧姓のSさんが来店し、「前話していたけど…」と、レザーの手作りしたキーホルダーストラップをいただきました(右下写真)。妻の分とセットです。先月来てくれたときに、レザーの手作り教室に通っているとSさんは話していました。来店のたびにお土産を持ってきてくれる同じく高校時代の同級生Yくんの分も作ってくれたそうです。Yくん、あずかっていますよ。
旧姓Sさん、ありがとうございます。
高校時の同級生から「エンケイブンスイ」を教わる_e0130185_1916776.jpg
そのSさんから、「エンケイブンスイ」なるものを聞きました。私は初めて聞く単語でした。でも、ふっと、漢字で書くとおそらく「円形分水」ではないか、と文字が頭に浮かびました。
やはりそうでした。農業灌漑用水の土木技術のひとつで、大分県の豊後竹田や熊本県にもあるそうです。Sさんは竹田の円形分水を実際に見てきたそうです。
「遠くから水を引いて田畑を潤すという機能もすごいけど、造形がまた美しいのよ。昔の人は本当にすごい!」とSさん。
私には、その造形が想像できなかったので、Sさんが店を後にしてからネットで調べてみました。
「音無井路十二号分水」(大分県竹田市)がネット上で多数紹介されています。Sさんが見にいったのはおそらくこの施設でしょう。写真もあります。確かに円形。多量に給水している様子から“現役”ですね。

ネットの解説によると、「音無井路十二号分水」の計画は江戸中期にさかのぼる、とあります。
豊後岡藩士・須賀勘助が元禄6年(1693年)に藩の南部一帯の水利計画を立案、藩主の許可を得て、着工。難工事の末、九重野上西までの通水したものの暴風雨で壊滅し、その責を負って須賀は切腹します。
明治時代になり、旧岡藩藩士・井上藤蔵と宮砥(みやど)在住の熊谷桃三郎が須賀の志を受け継いで水路の復旧を計画、明治10年(1877年)に測量を開始。明治17年(1884年)に着工したものの難工事となり、2人は破産してしまいます。井上は宮砥を去ることになりますが、熊谷は周囲の協力を得て、明治21年(1888年)に工事を再開します。そして明治25年(1892年)、取水口から「十二号分水」までの約2kmの暗渠(トンネル)が竣工しました。
その後も水路の延長工事が行われたものの、大正時代末になり周囲の村も大谷川からの取水を始めたため、音無井路の水量が不足、分配する水量を巡って争いが起こりました。水争いがないよう適切な水の分配を行うために、昭和9年(1934年)に円筒分水が設けられ、現在の姿になったそうです。
構想からなんと241年をかけて完成に至ります。分水の近くに須賀勘助の業績をしのぶ頌徳碑が建てられていると解説にあります。
この分水は、土木学会により「近代土木遺産(Cランク)」に指定されているそうです。また、大分むぎ焼酎「二階堂」のCMで分水の映像が使われているそうです。
すさまじい先人がいます。

熊本県上益城郡山都町の「通潤用水の円形分水」もネットで紹介されています。こちらは安政4年(1857年)の完成で、有名な通潤橋は、この用水の一部とのこと。通潤橋から約4km離れた通潤用水の取水口付近に円形分水があるそうです。これも初めて知りました。

きのう敬老の日の関連で、地元民放・南日本放送(MBC)のホームページを見ると、鹿児島県内で100歳以上の方が過去最多の1118人いらっしゃる、とありました(県のまとめ、9月15日時点)。昨年を107人上回ったそうです。女性が999人、男性が119人です。女性は長生きですね。
県が100歳以上の方々のご長寿の秘訣をまとめたところ、次のような回答が多かったとあります。
◆性格・信条=くよくよしない・自由気ままにマイペース
◆生活スタイル=テレビをよく見る・規則正しい生活・人とよく話す
◆食生活では=好き嫌いがない・よく食べる
◆趣味・運動=若いころに農作業などで培った健康な体・適度な運動

私を含め多くの中高年以下の世代に欠けている暮らしぶりです。

開店前に3種類のコーヒー豆を焼きました。
●コロンビア・スプレモ(深煎り)
●ペルー・モンテアルトJASオーガニック=インカの香り(深煎り)
●ホンジュラスHG(深煎り)
Commented by 常連のNです at 2012-09-18 22:32 x
 最近、ホンジュラスをよく焼いてらっしゃるような気がしますが、気のせいですかね。もうすぐなくなると思いますので、次回、通販でお願いするときに100gは、買ってみたいと思っています。
Commented by 常連のNです at 2012-09-18 23:11 x
 MBCのサイトで、鹿児島の宿泊数の対策年度比で3か月連続して減少と言っていましたね。開業効果が息切れという、実に、自明の理由ですが。鹿児島、指宿でマイナス5,6%程度のようです。鹿児島市内のホテルのあまりの急増には、驚きましたね。どう考えても、供給過剰ですね。そのうち、潰れたり、撤退、廃業したりするところが出てきますね。
Commented at 2012-09-19 18:15 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by gayacoffee at 2012-09-19 19:44
常連のNさん、ありがとうございます。
「ホンジュラス」は、メキシコの南、グアテマラのお隣が産地ですから、中南米らしいバランスの良さ、奥行きのある味が魅力です。ぜひお試しください。

鹿児島の観光も新幹線効果が薄れてきたようで、夏の初めごろから観光客が減ってきたとの指摘があります。観光地づくりは、10年、20年の長い時間をかけて、何度も訪れたいと思わせる日本的なリゾート地として育てるのが王道です。ブームを仕掛けても、付け焼き刃はもう通用しません。せっかく、あれほどの温泉がわく地の利を持っているのですから、健康づくりと組み合わせた観光地づくりは可能でしょうが、一部大手ホテルがかつて客をホテルから一歩も出さないような設計をしていたりして、商店街・飲食街を含めた観光エリアが形成できなかったのではないでしょうか。
by gayacoffee | 2012-09-18 20:05 | 焙煎人日記 | Comments(4)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


by gayacoffee