上海派遣審査会に知事不在! あちゃ~、県議会面子丸潰れか
2013年 06月 25日
「県議会の負け~!」
新聞報道を読んでまずそう感じました(上写真)。
きのう鹿児島県議会は、総務・文教警察・企画建設の3常任委員会による連合審査会を開き、中国東方航空(鹿児島―上海)の搭乗率を上げるのを目的とする県職員らの上海派遣研修事業を集中審査しましたが、伊藤知事は東京出張で不在、代わりに布袋副知事が県の方針など説明したそうです。一部議員から「議会軽視だ」などの意見も出たそうですが、連合審査会はそのまま続けられました。
県議会が連合審査会まで開くことは4日前に決まっていたそうです。伊藤知事はきのう24日は東京で「行財政折衝」、きょう25日は永田町の自民党本部で「自民党政務調査会奄美振興特別委員会」出席。
知事のスケジュールが前々から決まっていたのなら議会運営の大ミスか、伊藤知事の逃げ、あるいは相手にしてられないと思ったか、またまた両者の“談合”かのいずれかです。
それにしても、連合審査会まで開いた県議会の面子は丸潰れ、としか映りませんね。税金の使い道という大きな問題ゆえ、これほどに時間と労力をかけて審議しているにも関わらず、伊藤知事は東京へ。「もう結論は出ている話じゃないか」なんていうことで副知事にあとを頼んだかのような知事の余裕すら感じます。
こりゃ、伊藤知事の勝ちです。県議会の負け。このまんま本会議で可決って流れだと、議会の存在ってなんだろうと思ってしまいます。
勝ち負けで論じる話ではないかもしれませんが、言い出しっぺの知事が欠席してなんの連合審査会でしょう。
少なくとも、「知事に直接うかがいたい」と議員(委員)が要求した場合、すみやかに出席させる状況を、県議会が要求し設けさせて当然です。それができなかった? もしかして「いなくてもいいですよ、知事」と言う県議がいたんでしょうか? 知事欠席に至るまでの過程が知りたいものですが、新聞記事にありません。マスコミも甘い。
「知事は?」
「東京です」
「話は聞けないのか?」
「電話で連絡はとれます」
なんてことじゃ、議会はなめられている、つまりは県議を選んだ県民がなめられたってことじゃないですか?
ま、知事も県民から選ばれたわけですから、選ばれた同士の勝負で、知事の勝ち、県議の負け、ということですよ。
審査会では副知事がこれまでの説明を繰り返し、総務・文教警察両常任委での関連予算案の採決には至らなかった、と新聞が報じています。あす26日に両委員会を開くそうです。きょうも知事は鹿児島にいません。
知事は議会から逃げたというよりも、知事に賛同する取り巻きや議員から出席しなくてもいいですよ、あとは任せてくださいとか言われたんじゃないでしょうか。
多数を占める自民議員の会合でも、話がまとまらなかったというのも、おそらく知事支持派が多く、あえて結論を出さなかったのではと思われます。
反対意見を上手くかわして巧みに派遣実行に持って行こうという「策士」伊藤知事。
政治というものは、結局弱者のためのものではなく、権力を持つ者によって進められるんだなあ。
国も民間でも、力のある者が勝つ格差社会の存在をひしひしと感じています・・・。
金曜日お伺いします!