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たばこの銘柄ごとにパイプを選ぶと吸いやすい

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右写真は私が普段よく使っているパイプたちです。
上から、やや大ぶりのビリヤードタイプ。次がベルジタイプのミニパイプ、ベントタイプ、ダブリンタイプと思われるがややボウルの高さのある変形、一番下がベントのスポーツタイプ。
なんとなくスタイルが気に入って購入したパイプで、1万円を超える高価なパイプではありません。

初めてのパイプはビリヤードがいい、と聞いたことがあります。パイプの王道だからでしょうか。私はどちらかというと、全長13~14cmの大きくもなく小さくもないベントタイプをお勧めしたい。
ビリヤードは、煙道がまっすぐなので、「ジュース」と呼ばれるたばこが燃える過程で出る液の始末が楽です。ジュースがたまるとジュルジュルと不快な音がし、またこれが漏れると臭い。口に入るととてつもなく苦いのです。ジュースを取り除くには吸い口を下に向け敷いたティッシュペーパーに軽くトントンと落とすか、モールを差し込んで吸い出すか、です。ビリヤードタイプのパイプは、煙道がまっすぐゆえ、掃除用のモールを吸い口から差し込みやすく、ジュースを吸い取りやすい長所があります。半面、重心がボウルに偏るのでくわえていると顎が疲れて、つい吸い口(リップ)を噛んで、傷ができやすくもあります。
その点、ベントタイプは曲がってボウルがやや下にくる分、くわえやすいのです。
パイプ喫煙はボウルに詰めた3gほどのたばこを吸い切るまで、葉の種類(銘柄)やパイプのボウルの大きさによって異なるものの30分~1時間以上かけます。ゆっくり、ゆっくりがコツです。もちろん途中で休憩しても構いません。火が消えたらまた着ければいいのです。
パイプ喫煙は肺まで煙を入れない口腔喫煙です。たばこの葉っぱだけ詰めるため、シガレットと違い助燃剤で勝手に燃えていくことはなく、吸ったり吹いたり火種を保ちます。これがなかなか難しいのです。強く吸っていると熱い煙で舌を焼きます。低温やけどです。初めのころ、火を消したくなくて強く吸い過ぎ、しばしば舌焼けを繰り返しました。吸い方が強いとたばこがどんどん燃えて、パイプの内側が焦げて傷みます。一般にパイプはブライヤというツツジの一種の根を使っています。木製ですから、いくら硬い木の根っこでも焦げて、ついには穴が開きます。知人が2本だめにしました。私も、最初買ったビリヤードパイプを傷めてしまいました。

やっかいなのは、パイプたばこの側も一様でないことです。銘柄ごとに特徴があります。
味、香りの違いは当然ですが、ベトベトするほど湿気のあるものもあれば、パサパサのものもあり、フレイク(板状)もあれば、細かくカットしてあるもの、団子を長く伸ばしたようなロープたばこもあります。カットの仕方もいろいろです。着火しやすいたばこもあり逆もあり、火持ちの違いもあります。つまり、それらたばこに合った吸い方をしなければいけません。基本はゆっくりゆったりです。
パイプたばこはある程度の湿度を保たないと辛くなりますから、保湿に注意を払います。
結構、いや大変に面倒であり、これが醍醐味でもあります。パイプ喫煙が趣味、道楽であるゆえんです。

最近、たばこの銘柄ごとの特徴、例えば湿り具合、カットかフレイクかなどに応じて、パイプを選ぶと良いことに気付きました。
味・香りの楽しみもありますが、パイプ喫煙では着火、火持ちが良いとストレスがありません。これはかなり重要です。困難なことを乗り越えるのもいいとしても、趣味・嗜好で相変わらずストレスが続くとさすがに嫌になるものです。
例えば、湿度の高い硬めのフレイクたばこは大ぶりのビリヤードが吸いやすいようです。ベントタイプはおおむねフレイクなら柔らかめ、カットなら多くの銘柄に対応してくれます。ミニパイプは乾き気味のたばこ、あるいはシャグたばこまで吸えます。ボウルの厚いパイプは大概のたばこに対応しますが、薄いパイプは乾き気味のたばこは熱が上がりがちなので避けた方が賢明でしょう。

これからパイプを始める人に進めたいパイプはベントタイプで、たばこの銘柄はマックバレン「セブンシーズ」シリーズです。とにかく吸いやすく、程よい香料があって失敗しません。

最後に、吸った後はモールや細めの煙道専用ブラシ(ストロー洗い用でも可)で掃除をしましょう。次に吸うときの味に大きく影響します。ただし、十分にパイプが冷えてからです。吸った直後のまだ熱があるうちにシャンクからダボを抜くと折れたり緩む原因となります。

初心の私が偉そうに記すことにかなり抵抗があって恥ずかしいのですが、気付いたことをお知らせしたい気持ちが勝ちまして、つづりました。
今後、パイプをやっていくうちに、やはり間違っていた、ということもあるかもしれません。その都度、修正・訂正していきます。ご了承ください。

追記】=2月23日午後8時26分
早速の一部修正です。

後半部分、「湿度の高い硬めのフレイクたばこは大ぶりのビリヤードが吸いやすいようです」と書きましたが、ベントタイプも悪くありません。ポイントはたばこの詰め方にあると考えられます。2月23日付けのカテゴリ「焙煎人日記」をご参照ください。
Commented by bekkouh at 2015-02-23 15:41
パイプの究極に至りましたね。
最近は、私はミニヘリコプター三台で遊んでいます。
Commented by gayacoffee at 2015-02-23 16:02
bekkouhさん、ありがとうございます。
ミニヘリコプター3台とはうらやましい! 娘がミニクーパーのラジコンを買っています。こっそり使おうと思いながら、朝だけでなく夜も弱くなって遊べません。定休日を狙っています。
ラジコン好きのお客様に、この店内がミニヘリコプターに最適だと言われて以来、買うタイミングをはかっています。ただ、潜水艦や戦車も捨てがたいのです。一度に全部というわけにもいきませんので、いちばん遊んで楽しそうなものから順に、と思っています。
by gayacoffee | 2015-02-22 19:56 | 愛煙家のつぶやき | Comments(2)

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