人気ブログランキング | 話題のタグを見る

きのう、10年ぶりに「曽我どんの傘焼き」を見学しました

きのう、10年ぶりに「曽我どんの傘焼き」を見学しました_e0130185_14533195.jpg

甲突川に砂州の舞台が県、建設業の業界団体などの協力で特設。背後のビルは地元民放・南日本放送(MBC)本社

きのう7月25日、鹿児島市甲突川河畔で開かれた鹿児島三大行事のひとつ「曽我どんの傘焼き」を見てきました。鎌倉時代の敵討ちをあっぱれとして、江戸期の薩摩では傘焼き行事として伝えてきたそうです。昔は古くなった和傘を燃やし、水の神へ祈願したともされます。
最近は洋傘が一般的で、家庭から古くなった和傘を集めることができなくなっていますが、毎年岐阜の和傘振興組合の協力で行事を行っているとのこと。
きのうの傘焼きでも、野津親俊・三大行事保存会会長のあいさつで「岐阜の皆さんの協力があってこそ」と紹介がありました。

10年ぶりの「傘焼き」見学でした。剣舞、野太刀自顕流演武に続き、いよいよ円錐に組んだ和傘に火がつけられます。保存会のメンバーはふんどし姿に赤の陣羽織。火はたちまち燃え上がり、大きな炎となります。ゴーと燃える火に、川の岸から見ている人たちから「おお~」と声が上がります。火の熱が周囲に伝わります。燃やされる傘は約400本。火柱に向かって、保存会の人たちが次々と傘を投げ込みます。
火が邪を払うのでしょう。傘焼きの大きな炎を見ていて、そんな願いが自然に心の中にわいてきます。
平成27年、鹿児島の本格的な夏の始まりです。

会場には、保存会を応援する人たちが、案内チラシを配ったり会場の警備にあたったりしていました。鹿児島市消防局の職員も待機、多くの人たちがこの伝統行事を支えているのだ、と改めて感じました。

野太刀自顕流演武。南洲神社、霧島市、谷山の各道場から参加。気合の入った“猿叫”がとどろく
きのう、10年ぶりに「曽我どんの傘焼き」を見学しました_e0130185_1582855.jpg


▼「うたい上げ」。曽我兄弟の敵討ちを物語る歌を高らかにうたう保存会
きのう、10年ぶりに「曽我どんの傘焼き」を見学しました_e0130185_15132916.jpg


いよいよ点火へ。円錐に高く積み上げられた和傘の周りを練り歩く
きのう、10年ぶりに「曽我どんの傘焼き」を見学しました_e0130185_15141959.jpg


炎が上がってきた。見学者から「おお~」と声が上がり、拍手する人も。火の力で清められる思いがする
きのう、10年ぶりに「曽我どんの傘焼き」を見学しました_e0130185_15151744.jpg


保存会のメンバーが炎の熱にもめげず傘を次々と投げ入れる
きのう、10年ぶりに「曽我どんの傘焼き」を見学しました_e0130185_15163530.jpg

きのう、10年ぶりに「曽我どんの傘焼き」を見学しました_e0130185_152414100.jpg

by gayacoffee | 2015-07-26 11:51 | 鹿児島のご案内 | Comments(0)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


by gayacoffee