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秋晴れの日曜、「彼岸入り」。開店前コーヒー豆3種類を焙煎

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きょう「彼岸入り」です。自宅裏の菜園脇でことしも黄色の彼岸花が咲いています(上写真)。ことしは白の花が咲きませんでした。例年、彼岸にぴったり合わせるように開花しますが、ことしは秋が早かったせいか、彼岸花も早いものは2週ほど前から咲き始めました。
水曜までの連休ということで、「県外に家族旅行に行ってきます」とおっしゃるお客様もいる一方、「人が混んでいるときは外出したくない。連休中の予定はなんにもなし」というお客様もいて、さまざま。5月の連休と比べ、「敬老の日」がからんだ長い休みはまだ定着していないのでしょうか。それでも「ゴールデン」ならぬ「シルバーウイーク」の名前で徐々に広まっています。
同じようにおなじみの行事になりつつあるのが「ハロウィン」。どう考えても日本とまったく縁もゆかりもなさそうな欧米のお祭ですが、ここ数年で、特にメーカーや流通業がイベントを大きく組みそれに若者が乗ってきて、第2のクリスマスと化しています。鹿児島国際大学内の支店「ガヤカフェ」でも、ハロウィンメニューを出して昨年も好評でした。
若者と女性と子供は感覚が鋭いですね。好奇心にあふれアンテナを張って、反応が実に早いですね。イベントをからめた戦略が効果的だと感じます。
ちなみに、いちばん触角が汚れ鈍く、世情から遠いのが中高年男性、なかでも企業の組織ばかとなって世間と触れ合うことのない管理職層はひどい。偉くなると自分でコンビニに入ることもないでしょうし、テレビもネットで遊ぶ暇もない。庁内・社内会議、関連会社・団体との会議、業界の会合、支援者との飲ん方などなど、日々変わらぬ顔ぶれとしか会話しないので時間が10年、20年止まったままというお偉いさんが多い気がします。おまけに社会を上下関係の視点でとらえる癖がついています。鹿児島県の伊藤知事を引き合いに出して恐縮ながら、政財界のトップはときに街に出て若者や女性、子供らの声に耳を傾けないと行政もビジネスもできなくなるでしょう。カラオケなら好きな「五番街のマリー」ばかり歌っていてもいいでしょうけど。
さて、それら流行敏感派の一方で、世のブームと関係なく自分のペースで歩いていく層も確実におられます。本店(当店)もそっちに近いかもしれません。店主の性格もありますが、気ぜわしさからふと逃避する時間が、コーヒー店、喫茶店の役割のひとつだと思っています。
2日も3日も逃げるわけではありません。仕事や日々の家事、追われる毎日から、ほんの1、2時間だけ、流れの速い川から飛び石に上がって休むような感じと言いましょうか。時間もちょっとゆっくりしたい。目が回るような日々にこそ、流行とかブームとかに左右されない空間にひょいと身を隠し、ちょっと充電して、また出掛けるという役割でしょうか。こんな感じをそっとご用意できる店であれればと願っています。
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鹿児島市は快晴(右写真=当店前あたりのJR指宿枕崎線沿線。向かいの民家の柿の木がおそらく台風15号の強風によるものだろう、北側に少し傾いている。実は数個。やや色づいてきた)。きょうは天上にほぼ雲なし。東西南北、低い空にはまだ夏の名残かもくもくとわいた入道雲様(よう)のものが見えますが、空高くなりました。

開店前に3種類を焙煎。
●ブラジルNo.2(深煎り)
●グアテマラSHB(深煎り)
●ペルー・モンテアルトJASオーガニック=インカの香り(深煎り)
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きのうはコーヒー豆が動き、ストレートで人気NO.1、ブレンドにも多用する「グアテマラ」が夕方に品切れとなりました。申し訳ありませんでした。「ブラジル」も品薄となって、いずれもけさ焙煎しました。

正午を過ぎ、静かな店内です。
※左写真=きょう朝刊の1面

追記】=午後5時37分
連休だからでしょうか、静かな店内が続きます。

昼の休憩時に近所のスーパーへ原付スクーターでひと走り。その帰りに、コンビニ「セブンイレブン」ができるのではないか、と噂が出ている県道19号・錫山街道沿い、美容室「ラフォーレ」向かいの工事現場を見学(下写真=写真手前が県道で、左が坂之上踏切、右が錫山方向)。駐車場らしき広いスペースが道路から続き、その奥に四角の縄張りが板で囲ってあり、基礎工事中でした。角地だし、雰囲気はコンビニっぽいです。

追記】=午後7時16分
すっかり日が暮れました。少し前までこの時刻(午後7時)だとまだ青空が見えていました。日が短くなっています。

ゆうべ、久しぶりに愛刀家Tさんがご来店。午後9時の閉店を待って、「持っきたど。見るや?」とおっしゃいます。そうです。所有の刀を見せてくださったのです。短刀が2口。1口は以前見たことのある薩摩拵え入り。返角がカタツムリのようで特徴的。味のある拵えです。
もう1口は初めて拝見した銘「薩州住重吉作」、24・5cm。一見、鎧通しのような姿ながらその割には重ねが6~7mmと薄め。地鉄は黒く澄んで、肌は板目。帽子が大きく返り、派手過ぎぬのたれ刃の24cmの中に砂流しなどがよく働き、刃縁は細かな沸えが天の川のごとし。
重吉は大隅でも鍛刀した石神系の刀工ですね。時代は室町中ごろか後期だったかと記憶があいまい。石神系は波平の一派ながら作風が少し違うとか。実に美しい短刀でした。鑑賞するなら短刀がちょうどいいと感じた夜でした。
最近観た刀剣のこと、業界の話、歴史の話、坂之上の情報など気がつけば日付が変わっていました。
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by gayacoffee | 2015-09-20 12:00 | 焙煎人日記 | Comments(0)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


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