26日谷山・慈眼寺新駅舎開業。前夜最終列車の通過を撮影
2016年 03月 26日
▲踏切には「26日から廃止」との看板が立っている(3月25日午後11時55分、慈眼寺駅横の踏切で撮影)
26日午前0時5分ごろ、JR指宿枕崎線・最終下り列車が慈眼寺駅横の踏切を通過しました。この踏切も明朝始発から使われなくなります。仮設駅舎も最終列車を最後に使われなくなります。
その瞬間を撮影しようと、数人がカメラを構えていました。地元民放・鹿児島読売テレビ(KYT)のレポーターも来ていました。
日付変わり午前0時5分ごろ、最終列車となる下り・五位野駅行き普通列車が通過。待つ間は少しドキドキとしていましたが、あっけなく列車は踏切を通り過ぎ、仮設の駅ホームに入って30人ほどの乗客を降ろし、普段通りに走り去っていきました。
高架化が進められてきた指宿枕崎線の小松原地下道付近から慈眼寺駅付近までの約2・7kmが、26日のダイヤ改正から供用開始となります。高架区間にある谷山駅と慈眼寺駅は新しく高架駅舎となります。通過した最終列車を最後に、仮設駅舎・仮設線路は使命を終えます。区間にあった15の踏切は高架化に伴い撤去されます。区間では、明朝始発に向け、高架化の最終工事が行われます。
地元民放・南日本放送(MBC)のホームページによると総事業費は195億円で、7年半の工事を経て26日の始発から高架線路・高架駅舎が開業します。
県内の在来線では初の高架駅で、デザインは観光特急「指宿のたまて箱」などを手がけた水戸岡鋭治さんが担当とのこと。
下り最終列車が通過した、そのときの慈眼寺駅の様子を写真でお伝えします。
【追記】=26日午後8時25分
記し忘れの情報です。
高架化で、列車の騒音がかなりなくなるはず、とゆうべの現場で作業員のひとりから聞きました。高架線路の遮音壁に加え、新幹線と同じような長いレールを敷設し継ぎ目が少ないのだそうです。
▼最終下り列車の通過前。仮設の慈眼寺駅。夜を徹しての線路切り替え作業関係者が、列車通過を待つ。作業員のひとりが「いよいよ最後の列車です」と語った
▼26日午前0時5分ごろ、最終列車が谷山駅方向から接近。木下川に架かる鉄橋を渡る音がした。この音も最後だった
▼慈眼寺駅横の踏切を最終列車が通過していく。遮断機が上がった途端、そばにいた作業員が「遮断機がもう下りることはありませんよ」と言った。列車の左上が明朝始発からの高架駅舎・線路
▼最終の下り列車が乗客を降ろし、午前0時7分、定刻に終着の五位野駅に向けて発車
▼仮設ホームで、遠ざかる最終列車を乗客のひとりが見送っている
▼最終列車の最後の乗客が改札を出た仮設の慈眼寺駅舎
▼最終列車の去った仮設駅舎のホーム。もう使われることはない(上りホーム)
▼最終列車が通過した慈眼寺駅横の踏切。遮断機は下りることもなく、警報機も鳴らない。車はそのまま通過できる。高架橋の上でこうこうと光るのが新駅舎。明朝始発に向け、切り替えの作業が始まった
仮駅舎もそうですし、前の駅舎も懐かしいです。
今度鹿児島に行った際には、高架になった
慈眼寺駅に下車しようと思います。