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朝、ひと雨を期待しましたが…。「広島原爆の日」「8・6水害」

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▲午前11時すぎ、JR指宿枕崎線・下り列車が坂之上駅へ間もなく到着。当店前の市道から撮影。平川の山並みの向こうに小さな入道雲

8月6日。「広島原爆の日」です。先日の地元紙・南日本新聞の1面に、原爆投下から3日後に撮影した広島市街地の写真が掲載されていました。原爆が投下された直後の広島に入った同盟通信記者が撮影した写真をパノラマにつなげたもので、これまでは写真がそれぞれトリミングされたりして使用されパノラマにできなかったものが、このほど同盟通信を引き継いだ共同通信でオリジナルプリントが発見され、横長に広くつなげることができた、とのこと。人類の狂気の面を語る1枚です。
ことし、アメリカの現職大統領としてオバマさんが初めて広島を訪れました。歴史的なことです。

紙面に載った写真を見て驚くのは、街になにもなくなっていること。ぽつんぽつんと鉄筋らしき建物や煙突の残骸が建っているものの、ほぼ一面が瓦礫です。投下から3日後ですから、その瓦礫の下、陰にまだたくさんの死体があったはずです。負傷者も多数いたでしょう。
人はここまで残酷なことをやってしまうのです。そして現在も、神の名の下での無差別大量殺人や自爆テロ、あるいは「正義」を押し付けてのミサイル爆撃を繰り返す国家、集団があります。
それに対する報復、つまり「目には目を」もまた狂気なのか、それとも大いなる慈悲で包み込むのか、どうか。
私は、頬を叩かれたら相手の鼻をつぶしたくなるでしょう。そんな自分の心にある恐るべき狂気を、抑え制御するのは理性であり、それこそ祖先から教えられてきた慈悲の心であったりするのでしょう。
戦場で残虐な行為を行った、とさきの大戦での日本軍が70年経ってなお、責任を追及されます。多分に政治的な反日運動として利用されることがありますが、かといって残虐な行為を正当化してもいけません。
そもそも戦争は残虐なものであり、残虐でない戦争が一体世界のどこにあったでしょう。過去の歴史を浅学ながらひもとけば世界各地で侵略戦争による大量虐殺が行われ、ときに民族の大移動を起こすきっかけともなっています。戦争の本質は残虐であり狂気です。人が人を殺すのです。相手が自分を銃で撃とうとしているとき、もし私が戦場にいたら引き金を先に引くでしょう。そしてそのとき狂気となるでしょう。残虐でない戦争などない。「正義」をいくら掲げようとも、チャップリンの言うように戦争は殺人行為でしょう。国家がともに「正義」を唱え戦いを行い、勝利したものの「正義」が通り、そして戦士は英雄として称えられるのです。
私たちは、敗戦を機に不戦による平和を誓いました。もう二度と戦争はしない、と誓ったはずです。広島、そして長崎はその平和の礎として、これからも子々孫々に平和の尊さを伝える場所ですし沖縄もそうです。また大空襲で多くの市民が亡くなった全国の都市にも大空襲による戦没者を慰霊する碑があって、過去の惨劇を伝えています。鹿児島市ではいづろ交差点近くに碑が建っています。
これらは日本国民ばかりでなく、世界の人々にとって共有の平和を願う碑です。

開店前のコーヒー焙煎は2種類です。
●ブラジルNo.2(深煎り)
●グアテマラSHB(深煎り)

けさは雲って、ひと雨くるかな、と期待しましたが、結局降らず仕舞い。徐々に晴れてきました。

追記】=午後6時29分
NHKのドキュメンタリー番組「NEXT」で、広島の被爆者で、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員の坪井直さんが「腹の底ではいろいろありながら、憎しみを超えていかなければ平和はない」と語りました。そして彼らは、2020年に向け核兵器廃絶を求める1億人の世界署名活動を始めた、と伝えていました。

8月6日といえば、鹿児島市民にとって忘れられない「8・6水害」の日でもあります。
1993年ですから、きょうで23年が経過。最多時間雨量99・5mm(鹿児島市郡山)など鹿児島市北部を中心に局地的な豪雨に見舞われ、多数河川が氾らんし土砂災害が相次ぎ、死者・行方不明者が49人となりました。江戸後期に造られた甲突川の石橋5橋のうち2橋が流失、錦江湾沿いのJR日豊本線・竜ケ水駅も立ち往生していた列車もろとも土石流に巻き込まれ海に投げ出された人たちもいましたが、近隣の漁船や桜島フェリー、海上保安庁の巡視船によって海上で救出されたそうです。
この年は梅雨時期から雨が続き、8月1日には最多雨量(溝辺)450mmを観測する豪雨で高速道の桜島サービスエリアが土砂崩れの直撃を受けるなどして死者23人を出しています。さらに同年9月の台風13号でも県内各地で大きな被害をもたらしました。

今夕、卸団地では夏祭り。夜店が出て、花火も打ち上がるはずです。

▼午後6時11分、当店前から西の上空。雲が幻想的。昼過ぎから空が澄んできた。23年前のこの日この時刻あたりから、鹿児島市の繁華街・天文館~中央駅の広い範囲で甲突川の氾濫により水没を始めた
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by gayacoffee | 2016-08-06 14:55 | 焙煎人日記 | Comments(0)

鹿児島発! 生豆を水洗いする自家焙煎コーヒー店の日記


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