うろこ雲? ひつじ雲? 秋らしい涼しさ。アイス系の準備も少なめ |

うろこ雲か、ひつじ雲か、ちょっと不明瞭な雲が空をおおってきました(上写真=午前10時55分ごろ、当店前の市道からJR指宿枕崎線・上り列車。坂之上駅を発車し鹿児島中央方面へ)。
朝はよく晴れ、少し開けて寝た自室の窓から涼しい風が入ってきて、早朝に目が覚めました。足元にわが家の弱猫「コトラ」(♀)が丸くなって寝ていました。夜明け前だったか、記憶がぼんやりしていますが、コトラがニャーと鳴きながら私の腹の上に乗ってきて座り込もうとしたので、「重いよ」と横に寝かしつけました。涼しくなってきたからでしょう。
冷たいアレンジコーヒー用に予め点てておくコーヒーの量を少なめに準備するようにしました。ホットコーヒーをご注文くださるお客様の比率が高まってきたからです。
ようやく秋が来たな、と思う朝でした。
開店前のコーヒー焙煎は3種類でした。
●エチオピア・モカ・イリガチェフG2(深煎り)
●ブラジルNo.2(深煎り)
●グアテマラSHB(深煎り)
【追記】=午後1時24分
コーヒー焙煎が3種類で、起床は午前8時10分、いつもより余裕のあるはずの開店前でしたが、シャワーを浴びたのは午前10時40分。開店前の時間の過ぎる速さといったらありませんね。
いちばん時間が長く感じるのは、静かな午後、静かな夜です。接客をして、コーヒーを点てたり、コーヒー豆を準備したりしていると比較的速く時間が過ぎていきます。それでも、昼間の時間は、朝や夜よりもゆっくりのような気がします。
そもそも働くことがあまり好きではないからでしょう。できれば一日中、ぼーっと過ごしたいなあと。
「定年後はあちこち旅行に行ったり、好きな本を読んだりしてゆっくりしたいと思ったけど、半年もたたずに退屈になったので、また働き始めた」という人の話を、ちょっと年上のお客様などから聞きます。年金受給年齢までの5年間を食いつなぐために働くのは分かりますが、退職金もあって働かずに済むのなら、私は多くの時間をぼーっと過ごすでしょう。海外旅行は、出入国の手間・時間、飛行機に3時間以上乗るのが面倒ゆえ、国内をぶらぶら旅するのも良さそうです。青春18切符とか、シルバー向けの料金サービスプランなど使い、それも交通機関が混まない時期にぼちぼちと出かけるわけです。宿も個室で不潔でなければランクにこだわりません。ただ朝食はビュッフェ形式が望ましいかな。
若いころやった寝袋で無人駅で寝るなんてことはもう無理です。体力が持たないし眠れないでしょう。ホームレスを襲撃する不届き者も世間にはいるので用心するにこしたことはありません。不届き者に備えて相手の指くらい落とせる程度の武器ですら携帯して旅する(外出する)と法律違反で逮捕されます。備えるという考え事態が危険とみなされるわけですね。日本は平和で安全だと。その安全は警察や消防、自治体などお上が管理・監視しているから、庶民は丸裸でいなさい。もし事件に巻き込まれたら捜査して犯人を捕まえましょう。決して、“正当”なる理由もなくカッターナイフも持ち歩いてはいけません。そんなことをしたら、あなたが危険人物なんですよ、というわけです。
半分はあたりでしょう。大半の日本人も海外から来ている人も善人かは分かりませんが、犯罪など起こせない人々です。だから、日常の中で、災害に備える訓練はしても暴力犯罪を想定して暮らしてはいません。ほとんどの日本で暮らす人がその必要を感じなくて済むわけで、その点では日本は平和で安全な国なのかもしれません(私は海外で暮らしたことがないので比較の仕様がない)。
そして、これからもみんなが武器を持たず害意もない社会ならそれでいいでしょうね。そう願いたい。でも、国際関係上、日本が自衛隊を持ったように、外国(他者)から攻撃を受けるおそれがあると想定するのが世界的には常識ではないか、とも思うし、歴史的にも先の戦争で負けるまでは日本でも刀剣の登録制度もなかったわけで、150年前まで腰に刀を差した人がいて、暮らしを立てる必要から職人も農民も鎌だの斧だのノミだのと、ひとつ間違えば武器にも転用できる道具を常に持っていました。その分、昔の日本人は血走っていたかもしれませんが、間抜け面して平気で駅のホームや歩道を歩きながらスマホゲームに興じる隙はなかったでしょう。町人や百姓でも道中脇差を差せた江戸期より、人々の“独立”度は後退しているわけです。
もしかすると、「自分の身を守るのは基本的に自分」という考えが現代日本人から欠落しているがゆえに、あれほど問題化しているのに飲酒運転をする者が出てくるし、車にひかれた猫の始末も市役所や警察署に電話を入れるし、自分の子の不始末は棚に上げて学校や教師に不可解なクレームを入れる保護者も出てくるのではないか、とすら感じます。社会依存症、他人任せなのですね。不幸な乱射事件がたびたび起こるアメリカは極端としても、わが身を守る、家族を守る、隣近所を守るといった最低限の意識を持ち、具体的な訓練や装備をする方が、長い歴史や世界観からすると、当たり前なのかなと思ったりもしますが…。
国権を強化しようとするタカ派政治家のもくろみが、むしろ国民を腑抜けにするという矛盾です。
ああ、また話が大きくそれました。
ま、現実の私は「護身のために」とカッターナイフすら帯びることもありませんし、行動範囲すらも居合道場のある東市来か、通院で行く鹿児島中央駅が日常生活の中でいちばん遠い場所です。もしも、時間があったからといって、積極的にぶらぶらと出掛けることもなくなりました。好奇心がなくなってしまったのですね、情けないことに。ただぼーっと過ごすのがせいぜいです。あれこれと大きな口をたたいても、実際はごくごく小市民です。
【追記】=午後8時17分
元同僚Sくんが夕方来店、さきほどまでおしゃべりをしていました。本の話、先月に行ったという福岡の話、音楽の話などなど。「Tくんは来ますか?」「Uくんは来ますか?」との質問も。
昼過ぎに「25日支払」の準備のため、近所の金融機関をひと回りしてきました。ATMを前に順番待ちをしていると壁に「重要指名手配」のポスターが貼ってありました。凶悪事件の容疑で指名手配されている者の容疑内容と顔写真、身長や特徴などがあります。写真を見て、いかにもという写真もあれば、一見してこんな顔付きの人間が人を殺めるのかと不思議なほどごく普通の写真もあります。
目撃情報が警察に寄せられることもあって、それが犯人逮捕のきっかけになったと聞きます。以前、鹿児島市内の銭湯(温泉)の脱衣所に貼ってあったポスターの中の何人かの顔に大きく「×」がしてありました。逮捕されたのでしょう。
容疑者は逃走過程で、髪型も変えメガネなどしたり手配写真から印象が遠くなるよう変装するはず。しかも事件から時間が経過していると、年齢に伴う変化もあるでしょう。
私は最近、人の顔をよく覚えられません。特に年の離れた若者が皆さん、似て見えてしまいます。若い歌い手さんや俳優も覚えられません。何かのきっかけ、例えばコーヒー豆の質問を受けたり、趣味が同じだったという会話なり交わせば、その記憶から顔を認識できるようになります。そんなことでもない限り、なかなか人の顔すら覚えられない私は、観察力も弱いのでしょう。目撃情報を寄せる人の観察力はよほどのもの。あるいはたびたび接点があって、ポスターの写真と似ているとふと感じるものか…。
ATMの待ち時間に、ポスターを見て思いました。