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台風の吹き返し続く「終戦記念日」。夜7時半~、三好さんピアノ!

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午前11時、鹿児島市坂之上の当店前の市道から南、JR指宿枕崎線・坂之上駅方向。台風10号は豊後水道に入り北上中。九州南部は暴風域から抜けたものの西、あるいは南西からの吹き返しが時折強く吹く。雨も断続的に降っている

令和に入って初めての「終戦記念日」です。
テレビは中国地方に上陸が予想される台風10号のニュースばかり。足元のことも重要、同時に過去のことを顧みることも大切。祈りの一日にしましょう。
夜7時半から、ピアノ講師・三好恵子さんのクラシック&ポピュラー生演奏があります。コーヒー1杯で楽しめます。お盆の最終日、いかがでしょう。

その台風。鹿児島市はおそらく、ですが、幸いにして暴風雨に見舞われることなく過ごせました。未明から風が強まって、築35年になるわが家では2階が時折ミシッと揺れ、雨戸がガタガタと音をたて、目が覚めました。なんとなくそれから寝付けずに夜明けまで読書。

きのう定休日はお盆の中日で、台風接近も予想されたため、昼間に墓参りへ行き、実家に寄りました。
食事をし、台風への備えと店の掃除などもあったので早めに帰ることに。その途中、実家周りの古い村の道を歩いてみました(右下写真)。
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(※ここから先はフェイスブックの内容と重なります)
実家から200mほどのOさん宅のお茶の生垣をのぞきました。お茶の生垣の根元は耕運機などが入っていないので、比較的大きめの土器片が残りやすいのです。
坂之上の古い集落は、鹿児島市の文化財マップに「坂之上遺跡」とほぼ重なります。「弥生~奈良」とされていますが、民家の庭先、畑地に落ちている(正確には地表に現れた)土器片は古墳~奈良時代の成川式が多く、このことから隼人系の集落なりがあったことを想像させます。
小学生のころはまだ、集落の周りに畑が広がっていて、晩秋のサツマイモを収穫した後の地面に手のひらより大きな土器片がたくさん落ちていました。
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昭和50年代から宅地化が進み、畑地がなくなったので土器片を拾える場所もごく限られてしまいました。生まれ育った土地の“歴史”を静かに物語るものを、せめて拾って残している私としては残念ではあります。
きょうはOさん宅のお茶の生垣下で拾った土器片(成川)が1個、そして、うれしいことに小さな磁器片(約1cm×1・5cm=右写真)も1個ゲット!
磁器片はこれまで3個拾ったものと同じ、宋か元の時代に中国で作られたものではないか、と思われます。以前拾った磁器片3個は鹿児島国際大学の考古学を研究している先生に見てもらい、青磁だろうと言われました。磁器は輸入品でもあり高価で、庶民が使う器ではありません。寺社あるいは豪族の屋敷跡か? などと想像が膨らみます。
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古い集落の一帯には狛犬(左写真=材質は山川石)やら石仏、五輪塔、祠やらが残っています。江戸期の茶碗のかけらも集落の土手や畑によく落ちています。古代から近世までつながる人々の営みの痕跡です。
台地であるがゆえに水の便が悪く、かつては「嫁に行かすな」とまで言われた坂之上に、なぜ長い期間、人が住み続けたのか―。それは私のテーマのひとつです。専門的知識がない私には、こうして土器片など拾い、五輪塔などの写真を撮ったりして、これからの人たちにつなげていければ、とできることを少しずつ続けることぐらいしかありませんが。
by gayacoffee | 2019-08-15 13:11 | 焙煎人日記 | Comments(0)

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