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午前1時まで焙煎。本日の豆をやっと準備

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昨夜、というか今日午前1時までかかって、「ブラジルNo.2(中深煎り)」など5種類のコーヒー豆を焙煎しました。
写真はグアテマラSHB。焼き上がって、ハンドピックした後のコーヒー豆

朝8時30分スタートの開店準備から、延々とこの時刻まで仕事。途中で、朝シャワーを浴びたり、昼食、夕食も摂りましたが、長い長い一日でした。
久しぶりの深夜に及ぶ作業で、いちばん最後の「ブラジルNo.2(深煎り)」を焼いている途中、ひざがガクッとなりそうになり、年を感じました。

たくさん焼いたおかげで、今朝からブレンド各種の豆の準備がようやく整いました。昨日は、5袋あった「ガヤブレンド」200g入りの注文を、急ぎで必要な3袋分だけ先にお渡しした次第。
ご迷惑をおかけしました。もっと計画的に焙煎します。

今夜も「メキシコ・エスパーニャSHG」と「インドネシア有機」の焙煎を予定しています。

さて、今日は雨の日曜となりました。
昼ごろ、男性客が一人で来店。日曜も仕事なのかスーツをきちっと着ています。最近、男性の一人客も増えました。

男性客「苦茶亭はなくなったんですか? おじいさんが作った麺がおいしかったですよね」
私「はい。ご主人は病気で倒れられ長く闘病されておられましたが、昨年亡くなられ、5月が1年忌でした」
男性客「そうですか。久しぶりにこちら方面へ来たので、やっておられるかな、と思っていましたが…。10年ほど前まではよく食べに来ていたんですがね。あの透き通ったスープが忘れられないですよね」
私「そうですね。そうおっしゃって訪ねてこられるお客様が今でも結構いらっしゃいますよ」

男性客が、亡くなった苦茶亭の翁(おう)さんの思い出話や台湾で食べた麺が苦茶亭のスープに近かったなどなどひとしきり語って支払いを済ませたとき、私は思い切ってその男性客に尋ねました。
私「失礼ですが、Tさんではないですか?」
男性客「えっ? やっぱりKさんでしたか。似ているなあ、と私も思っていたんですよ」
私の名前を呼びます。そうです。かつての同僚でした。
15年ほど前に同じ出版社に勤めていたころのTくんはまだ20代前半。求人誌の営業部にいて、ちょっとオタクな話題がおもしろく、部署は違いましたがよくおしゃべりしていました。
店に入ってきたときから、「似ているけど体型がまったく違うなあ」と切り出せずにいたのす。というのも、当時Tくんは前から見ても横から見ても、失礼ながら「樽」のようでした。「体型は違うけど、それにしても笑った表情が似ているなあ」と思いながら。

私「すごく痩せたね。まったく体型が違うじゃない」
Tくん「あのころと比べると30kg痩せました」
私「30kgはすごいね。どうやって?」
Tくん「スポーツクラブに通って運動をしたんですよ」
Tくんは凝り性。オタク、と前に書きましたが、一つのことにのめり込む性格です。

Tくん「実は今日も、2時半からクラブに予約してあるんです。結構鍛えていますよ」

のめり込む性格ながら、好奇心が旺盛で、趣味も実に多種多様。航空ファン、写真、バイク、ミリタリー、古生物、料理、山登り、アニメ・漫画…。

39歳。今は携帯電話の販売会社で「夜遅くまで働いています」と言いながらも、「老後の楽しみはかなりたくさんありますよ」と、愛嬌のある顔で笑いながら店のドアを開け、「また寄りますね」
と出ていきました。
by gayacoffee | 2008-06-08 15:54 | 焙煎人日記 | Comments(0)

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