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本日開催の「おはら祭り」で思ったこと

しょぼしょぼと降り続いた昨日の雨も今朝にはなんとか止んでくれましたが、午後になって坂之上ではぽつぽつと小雨模様となっています。
11月3日「文化の日」は、恒例の「おはら祭り」が鹿児島市繁華街・天文館で開かれます。
今ごろは、目抜き通りを踊り連が威勢よくにぎやかに踊っていることでしょう。
どんよりと灰色の空ですが、まずは無事に祭りが行われている様子。稽古や設営準備などの関係者もとりあえず、ほっとされたことでしょう。

さて、私は、「祭り」というものにさほど興味を持ちません。夏の「祇園祭り」、そして今日の「おはら祭り」も参加どころか見物すらしたことすらありません。
よその都道府県ではもっと大きな、そして歴史ある祭りがたくさんあり、「山鉾、神輿を担ぐために働くんじゃ」という威勢のよいおニイさん、おネエさんらがいらっしゃって、「すごいなあ、この熱気は」と感心しつつも、なぜそこまで祭りに情熱を込められるのか、分からないのです。
歴史ある祭りは、父母・祖父母・曾祖父母…の代から携わっておられるでしょうから、この方々の体には祭りがしみ込んでいるのかもしれません。

坂之上でも古い時代には祭り、伝統行事というか、神事のようなものがあったと「谷山市史」に記されていますが、現在残っているのは「十五夜の綱引き」ぐらい。歌を歌いながら自分たちで藁を編んで作った綱を持ちながら決まったコースを夕方から歩き、広場のようなところで綱引きをする、という静かな「ムラ」の行事です。
神輿を担いで街を練り歩くという威勢よさとは異なります。私の血の中に、あの威勢のよい「祭り」が伝わっておらず、幼児体験もないのです。
そのためなのか、山鉾をひいて大けがをしたり時には死者もでる、など考えられません。

祭りは、古くから「ハレ」の場とされてきました。「ハレ」に対するのが日常=「ケ」です。
踊り歩く人たちにとって祭りはまさにハレ舞台なのでしょう。

また、団体行動が苦手、という私の性格も影響しているかもしれません。周囲がなにかに盛り上がっているとき、ひとり醒めている、そんな人生を歩んでいます。

もうひとつ私が、祭りにあまり関心を持たない理由があります。それこそ「ハレ」です。

20年超の編集者生活で、発行日を目指し悪戦苦闘の締め切り日が私にとって「祭り」そのものだったような気がします。時計を見ながらパソコン、かつては原稿用紙に向かいつつ、同時に写真のチェックを行い、そらに先に入れた原稿のゲラに目を通し、場合によっては締め切り時刻ぎりぎりまで電話取材をしたり…。日刊のときは毎晩が、月刊のときは月に1回(正確にはカラーページとモノクロページの2回締め切り日がありました)、週刊のときは毎週1回が「祭り」でした。
by gayacoffee | 2008-11-03 12:57 | ガヤマスのつぶやき | Comments(0)

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