誠に不思議なのが夢。ああなりたい、こうしたいの夢ではなく、睡眠中にみる夢でして、きのう朝のことです。前後の記憶がありません。目が覚めたときは残像がありましたが、起きて急いで用を足し顔を洗ううちにどんどん薄れていき、この時刻にはほとんど覚えていません。
ただひと言だけが強烈に残っています。
「鎌倉富士」
なんのことはまったく分かりません、自分でも。われながら驚きました。そんな言葉を使ったことがないんですね。そもそも鎌倉に行ったことがない。
江戸に4年、その後半年ほど暮らしたことがあるのに、そのうち行こうと思っていてとうとう行かずに還暦です。歴史ファンを自称しつつもここで化けの皮が剝がれたわけですね。
まあ、行きたいとは思いますが、行くべしと思っている和歌山、紀ノ川河口一帯、大分の宇佐周辺に準ずる優先度。大仏よりも鎌倉の地の大きさや地形を体感はしてみたいかな、鎌倉五山にも一度は参りたいかも。また、切通や堀切を見てみたいかな。そのくらいのものです。
なぜ夢で「鎌倉」なのか? 好きな漫画「鎌倉物語」の影響?
さらに「富士」とはどういうことか。
富士山は確かに美しい、それもけた違いに。独立峰であのスケール、見事なコニーデもとい成層火山、そして日本一の高さ。初めて見たのは大学受験で東京に向かう寝台列車の車窓から、早朝でしたね。「おおー、すごいなあ、これが富士か」と。
でも、「鎌倉」「富士」は私の頭の中では別個のデータ。つなげる情報を持ちません。鎌倉から富士山が見えるのかも知りませんし。
で、安易、安直なネット検索です。「鎌倉富士」。
鎌倉市にある富士という会社が出ました。ビーチパラソルなどを製造しているそう。ん~、私には縁がないでしょうね。
次には鎌倉市の富士が見えるスポット紹介。光明寺裏山、稲村が崎からは江の島越しに、と。ほかに建長寺からの展望台から見えるそうです。ん~、でもそんな知識もなかったしおそらくは生涯でそこらを訪れることは、ほぼないなあ、と。ま、分かりませんけど。
結論は、ときに夢は突拍子もない、と。そこに意味はないのかも。フロイトは潜在意識とかであれこれ分析しているけど。
※上写真=数年前にお客様からいただいた鎌倉大仏の土産物